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吉田口・馬返しから六合目

宝永火口の中
 2002年6月17日(火)平日なのにのんきに吉田口へ登山に出かけました。やはり一度は吉田口を歩いてみたいですからね。弟の車に同乗。ちょっとモヤがかかっていますが、天気予報では雨の心配はないとのこと。今年は雪解けが例年より早いようです。ところが、18日夜から富士山北側に寒気が入り込み、8合目から山頂付近に雪が降り5センチほど積もったそうです。梅雨に時折見られる現象だとか。

宝永火口の中
 吉田口は古くは最も栄えた登山道でしたが、五合目まで車で行けるようになってから急速に衰退しました。しかし、往時の建物などがまだ残っているので富士登山の歴史を感じることができます。北口本宮富士浅間神社から馬返しまで約9キロの道のりを歩く体力はとてもないので、馬返しまで車で行きました。中の茶屋までは普通の舗装道路。そこからは写真のように舗装がとれかかっている1車線の道になります。タクシーでも行けます。河口湖駅から約3000円(※当時の値段)だそうです。

宝永火口の中
 午前7:45、馬返しを出発。やがて鳥居が見えてきます。そこには狛犬ではなく女性っぽいお猿さんが両側に立っています。そこからところどころに、小屋跡や神社があって、往時の風情を感じます。平日とあって他に登山客がいない。やはり一人で登るのはなんだか心細い感じです。それにかつては熊が出たなどという(ガセかもしれないのですが)話を聞いたことがあるのでなおさら。ただし、自衛隊の大砲の音がぼんぼん響くので静かではありません。

※富士山の山麓にはクマが生息しています。数年前には吉田口六合目でクマが目撃されたという話があります。

宝永火口の中 宝永火口の中
 まだ登山道は数カ所で工事中でした。途中では通行止めになっていて、けものみちみたいなところを迂回するようになっていました。Tシャツ一枚でも汗ばむ陽気でした。おいしく水を飲み干しながら登り続けて、馬返しから2時間15分で佐藤小屋へ到着。お店は営業していました。

宝永火口の中
 そこからさらに六合目をめざしました。途中、経ガ岳で日蓮上人の像を拝観。そして10時40分に予定したゴールの六合目に到着。六合目から富士山の上部を見渡すと広い。下山道もはるかかなたから続いている。河口湖口の下山の大変さを思い出してしまいました。雲海荘が新築工事途中で作業が中断されていました。以前、焼失したのですが、今回の工事申請で届けられた内容より、地下室を深く掘り下げてしまったらしくて、それでストップがかかったそうです。

 すぐに下山せずに、ひとまず河口湖口五合目へ行くことにしました。昼食にカレーが食べたくなったからです。六合目からは1.5キロ以上あります。結構、遠かった。道には馬糞がてんこもり。ようやく五合目のレストハウス群に到着。「富士山みはらし」でカツカレーを食す。2Fの食堂から見渡すと、ワールドカップの影響なのでしょうか、団体の外人さんがバスに乗ってやってきました。残念ながら今日は、靄がかかっていてせっかくの雲海が楽しめません。それでも山頂は時々見え隠れしていました。空腹も満たされたので、12時10分にさっさと下山開始。

 泉ガ滝で登山道ではなく佐藤小屋へ下りの道へ分岐。佐藤小屋を過ぎて、吉田口登山道をどんどん下りていきましたが、地面がすっかり整備されているせいか、全般的に固く、また斜度のある坂を直線的に下りていくしかないので、けっこう足に来ました。特につま先に体重がかかってツメが痛くなりました。吉田口はまた登っても良いと思いましたが、下りはもうやりたくないなあ、と考えながら馬返しに到着しました。帰りの車中は弟に運転をおまかせして爆睡。帰宅してからは、古い富士登山の絵はがきをまとめた本を眺めて、かつての吉田口の隆盛を思い浮かべているうちに、またまた爆睡。日頃の睡眠不足が一気に解消です。

■行程表
(登り)
馬返し 7:45
一合目 8:00
二合目 8:30
三合目 8:50
井上小屋 9:22
佐藤小屋 10:00
六合目  10:40
河口湖口五合目 11:25

(下り)
河口湖口五合目 12:10
佐藤小屋 12:30
三合目  13:09
馬返し  13:52

※河口湖口五合目は現在はスバルライン五合目と呼ばれています。

■4コママンガ
ショーちゃんの富士登山
親子登山の様子を描いた4コママンガです。富士登山の雰囲気が分かります。ぜひ、ご覧になって下さい。

■ルート別解説
富士宮ルート
須走ルート
御殿場ルート
吉田ルート

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