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 みんなの登山記01−3 河口湖口
 まさせつさんから、河口湖口登山のご報告をいただきました。
 男性1人に女性5人という、モテモテ登山です。
 


河口湖口(01年7月14日)

 初めまして、まさせつと申します。このページが、富士山登頂に大変役に立ったので 感謝の意をこめてメールを送らせていただきます。

パーティ編成
 さて、我々のパーティは、男1人(私です)、女5人というとても羨ましがられそうなメンバーで7月14日の午前零時に河口湖口からアタック致しました。 以下メンバー紹介です。

 隊長   私   32歳 優柔不断、とってもいいひと?  副隊長  U.S  27歳 お笑い系ネタ多数保有、今回の企画の当事者。  隊員1  I.N  28歳 料理が得意、持久力無し。登頂日が誕生日おめでと。  隊員2  K.T  27歳 玉ねぎが嫌い↑を困らせる。  隊員3  T.T  25歳 今回最年少、月曜日の飲み会で急きょ参加表明。               隊長のお気に入り(らしい)  隊員4  M.K  27歳 料理は素材を活かした味が好き。皆のおもちゃ。

作戦
 今回は、夜中から出発して途中で日の出を見ながら、頂上まで登りきる河口湖口ならではの作戦。ついでに正午までには戻って来られる。徹夜で登るので、体調が悪くなった者が出ても、この時間なら宿は空いていて、仮眠をとれる筈。紫外線を気にする20代後半の女性が多数を占めるこのパーティでは最高の戦略!などとひとりほくそ笑んでおりました。

本編
 ちなみに私は富士山が二回目となるのですが、女性5人を引率すると思うと、嬉しさとともに不安もいっぱい。(女の子5人もいれば一人ぐらい当たるだろう、月のモノに) 更に、特に約一名異常に持久力が不足する人間が・・・。

 さて、登山を開始すると、果してI.Nさんは、5合目から6合目までの殆ど横にしか移動しないところですでに息切れ。別にI.Nさんは特段太っているとか、スポーツが苦手とか言う訳ではないのですよ。しかしここまでは50分弱とまぁスケジュール通り。

 6合目から7合目のジグザクに登ってゆく(まぁどこまでもジグザクなのですが)途中では、10歩登って3分休み(大袈裟ですが)をくり返す始末。もう本当に苦しそう。持っていった酸素を吸っても殆ど回復せず。7合目に到達するのは更に90分程度かかったと思います。我々が登っている間に抜かれることはあっても、当然抜くことはありませんでした。(酸素はやっぱり気分的に楽になる程度のものですね。気持ち好いのは一瞬だけ)

 7合目の花小屋前でやや眺めの休憩をとった時には彼女の疲れは最高潮。I.Nさんは「もう一人で下山する」と言い出す始末。しかし私達はまだ騙し騙し、彼女をつれてゆくことにしました。

 ところで天候ですが、この夜はほぼ快晴。三日月も星もしっかりと夜空に輝いて休憩中は一時の清涼剤に。しかし風がやや強く、岩場では気を抜くとはできません。登ってゆくにつれ、強風による疲労はかなりあったと思います。

 そのなかで我々が持っていった中で一番役にたったのがゴーグルでした。ゴーグルをするまで気がつかなかったものの、装着してみるとその差は歴然。目の負担はかなり軽くなりました。これは持っていった人全員一致の意見、本当にお勧めです。(持っていかなかったI.Nさんは翌日黒い目ヤニが)

 逆に、マスクはあまり防塵効果はありませんでした。会社にあった活性炭!?入りのマスクは、結構高性能だったと思うのですがやはり砂埃をシャットアウトできず、実際に使用した下りでは、結局顔とマスクの隙間からほこりが入ってきているようでした。「私の肺には入っちゃったの取り出せないかなぁ?」とはK.Tさん。あんた普段タバコすってるでしょ!

 話は戻って7合目、特異体質の彼女ですがもう岩場を数メートル登っては休む始末。もうこれはかなりヤバいかな、と思うものの残りの五人は全くもって元気。みんなで彼女を励ましあって7合目の富士一館までやって来ました。時は午前3時45分、このままでは山頂に着くのはいつになるのやら。周りは白んでくる始末。

 そこでリーダーとして決断。

 特異体質?の彼女一人を自分が連れて8合目の下山道まで行き、そこから二人で下りることにして、行く気満々の残りの4人だけでこのまま登頂させることにしました。女性4人で登らせることに一途の不安はありましたが、彼女達の気持ちは止められないと思い、(特に富士登山を提案したU.Sさん、出発の5日前に突如参加を決めたT.Tさん) また特異体質のI.Nさんも、全員に迷惑をかけるよりは、気持ち的に負担が少なくて済むとも考えたからです。更に天候もとりあえず風は強いが、安定してそうだったので(何の根拠もないですが)これならいけると判断しました。

 女性4人を先に出発させ、我々二人はゆっくりと歩みを進め、その後ゆっくり休みながら2時間をかけて8合目の蓬莱館に到着。途中、7合目の岩場で見た日の出は本当に美しかった。明るくなってからも視界は開けたままで、山中湖、河口湖、そして左右に広がる雲海の美しさが印象的でした。

 結局我々二人は午前9時前に、五合目まで戻って来ました。I.Nさんは空気が濃くなると元気を取り戻しましたがやはり持久力はありませんでした。

 残りの4人は午前9時半に富士山頂に登頂成功!おめでとう!

情報
 携帯電話についてですが、J-PHONEは山頂〜6合目まではほぼ通話可能。しかし5合目辺り(駐車場も含めて)は電波不安定。圏外だったり、通話出来たり。どういうことでしょうか?因に機種はSH02とSH03です。



★管理人のコメント

 ♂1:♀5の富士登山です。なんとうらやましい。でも、まさせつさんは、へばってしまった参加者のために8合目で登頂を断念しました。そういう優しさがあるからこそ、女性のお友達がいっぱいいて、こういったモテモテ登山ができるのでしょう。参考になります。隊長として見事にその職務を果たされました。その心構えは見習うべきですね。(私なんぞは7月下旬の登山で3グループに分裂させてしまいました)
 マスクは確かに砂埃を完全にはシャットアウトしてくれませんね。密着させると息苦しいし。日曜大工店で売っている「防塵マスク」が効果的なので、もっと告知してみんなに勧めたいと思います。
 まさせつさん、とても楽しく羨ましい登山記をどうもありがとうございました。
(01/8/1)

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