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 みんなの登山記01−4 富士宮口
 福岡のYUMIさんから富士登山のご報告をいただきました。残念ながら高山病のため七合目で断念されたのですが、みなさんのご参考になると思い登山記の掲載許可をいただきました。
 


富士宮口(01年7月14日)

こんばんわ。2000年に富士山登山を体調不良で断念し、 2001年、チャレンジした福岡のYUMI です。 ところが・・・・。

 7/27(金)発の飛行機で東京入りしました。実は前日(木曜日)に「台風が来ている!!」 という情報を天気予報で知り(実際の所福岡なので、関東付近の天気を気にして なく、まさか台風が・・・。という気持ちでした)「キャンセルか?」またまた「次週 リベンジ?」という考えが おこってました。

 木曜の夕方になると、少しずつ台風は島から遠ざかって行き、 木曜17:00 リーダーの連絡で旅を実行する事となったのです。私にとって、初めての富士山登山&東京。緊張します。「あっぱれ!に寝不足は禁物って書いてあったな」と思い23:00には寝ました。そわそわ&わくわくする気持ちをおさえな がら。

 そして7/27(金)出発となったのです。金曜の夜も23:00には寝ました。7/28(土)6:00起床。朝食を食べ7:45 東京、浜松町を前日に借りたレンタカー2台に13名が分かれて乗り出発です。

 ところが、乗るはずだった首都高速のICが事故の為、渋滞。初めて東京を運転する者ばかりだから「道がわからなーーい」ホテルの方が親切にルートを教えていただいたおかげで、次のICで首都高速に乗ることができた。
 ところが、「東名高速 東京ICから厚木ICまで18kmの渋滞。脱出に70分 」PCで調べた時、渋滞時のシュミレーションまでしたのに、 倍の時間がかかる・・・・。やっぱり 東京は凄い。私たち13名の旅は出発から、バタバタなのでした。

 富士宮口5合目に着いたのは、13時頃。予定では、12時着。13時から登山開始。なはずが・・・・。
「まあ いいか」
 出発は14時に決定!!。呼吸を整え、5合目の立て看板の前で集合写真をとったら、出発です。始めは下山者と一緒になり離合するのに待ってなきゃいけないような、気持ち階段のところでした。測候所が見えてます。

 新6合目山小屋についたのは登山口から15分後(14:15)
「まあ予定通りかな。」
 少し体を休憩10分。

 6合目?山小屋(倒産?)に着いたのは15時ぐらい。(15:00)。10分程休憩。
<呼吸で、吸った時に酸素が十分入ってきてないような・・・。>
 次の合目までにちょこちょこ休憩しました。地べたにすわると、火山灰(富士山土ですね。)の匂いにくらっと、頭にかぁっーーときます。
「なに?なに?もうつかれたんかな?」
 写真を見ると、元気がないような。

 新7合目到着ちょこちょこ休憩をいれたので(16:00)着
 この頃意識して呼吸をしてるのに、はいってこないようなへんな感じ。足を1歩出 すとき、大きく吸ってたのに。成果がでてこない。
 この時、生のレモンをぱくつく。(以前、四国 石鎚山の山頂でたべたのがおいしかったから)レモンがいまいちだったのか、味覚がおかしいのか、石鎚山以上の高度なのに、おいしくない。「おかしい」

 宿となる元祖7合目。(17:20)着。山口山荘。
 頭に鈍痛が。休憩時にも意識呼吸法をしてたのに、なぜだろう。リュックをおろす為に下を向くと、じわぁーと頭に血がのぼってくのが、わかる。
  <うわぁ!やばい>
 夕食18:00の時には、頭の芯から ジンジンジンジン・・・。
 熱冷まシートをつけたままでの、夕食。
  <寒い、喉も渇く>
18:30 一足お先に就寝。
  <寒い寒い。寒い寒い>
21:00頃、こみ上げる物があり、急いで外に。上は星空、下は深夜登山に向け歩いてくる人ばかり。私は・・・・。後は想像に。

21:50 先程飲んだ水がこみあげてくる。
22:30頃 何も入ってないのにこみ上げてくる。
23:00頃 同上
0:00頃 同上
0:30頃 仲間がおきてきて 外でコーヒーを飲んでる。決断の時。
 朝食となる幕の内弁当を見るのもきつかった。白湯をもらい飲んでみる。
  <最後から時間がたってるのだから、大丈夫だろう>
 だめだった。
 そして私は決断した。お腹はすっからかんだし、頭痛いし、鯉状態の口になってるし。山小屋で皆の帰りを待つことに。体調がよくなり次第、山頂に向かうという約束をして、仲間を見送った。

 結果的、山頂へはいけず。山小屋からのご来光も見れず、雲の上の星&流れ星&登山者のヘッドライト蛍。が富士山登山の思い出となってしまった。

 仲間達12名は、3名がご来光に間に合い、お鉢巡りもしてきた。ということだった。登山道で何人か横になってる人もいたとか。無理していってたら、その仲間だったはずだ。山頂組が言ってたけど、手持ち打ち上げ花火のようなものが、ご来光前にあったとか。後で隕石だったといってたが、本当なんでっしょうか?。でもこれは、流星群だったらしい。

 今回は、3回目(1回は8合目まで)の人がいたけど、風も強くなく、雨も降らず、寒くもなく良い天気だった。といってました。私は次回リベンジを試みたい。です。

##持っていってよかったもの##
・コンタクトの人が100円SHOPで購入した水泳用ゴーグル。帽子をかぶれば、目立たなくかわいかった。
・私たちは ぶどう糖を。友人は氷砂糖をもってきていた。なかなかとけず、疲れた体にほどよい甘さがよかった。ぶどう糖はあますぎたような。
・住所シール。山頂の郵便局で投函する人は、自宅でシールに住所かいてきて、5合目でポストカードを買い、シールとコメントをいれれば、記念切手をはれば、投函できる。
・<食べる酸素>。酸素は1/3が脳に。2/3が細胞にいく。<食べる酸素>を食べると、体が疲れない。7合目でアウトだったけど登る行程中 足腰は痛くならなかった。
・熱冷まシート。煮立った頭を冷やすのに、役にたった。
・ストック。コレがないと、登るのに苦労しただろう。
・ウィダーインゼリー。体力回復に役立っただろう。喉越しもやさしかったし。
・レモン。平地では あんなにすっぱいのに、体が疲れてると、まんまのレモンがおいしい。ためしてみて。(私は今回 何故かいまいちだった)

##山小屋の印象##
 一枚の掛け布団に2人。想像とは異なっていた。私たちが、眠ったところは2段になったとこの1階。1階ずつに20人は寝てたのかな。20枚の敷布団に10枚の掛け布団。
  2階から、はしごをおりそこなって落ちた人がいた。出たり入ったりを考えると、1階がいいかな。寝方は「きをつけぃ!」の格好です。
 私は寒かったのですが、大半は暑いみたいではだけてました。他の部屋より2段と言う事で、収容人数が多く酸素が薄い気がした。
 小屋に残ってたのは、別グループにもう1人いました。風邪をひいた。といってた。宿泊といっても、仮眠だから座って寒い外で寝るより、ずいぶん良かった。
 夕食はカレー。おかわりはなかったのですが、ちょうどよかった。
 この山小屋は具合が悪くなった私を別途休憩させてもらったから、嬉しかった。この山小屋にたすけられたのもあるかもしれません。

福岡のYUMI



★管理人のコメント

 山小屋でみんなは暑がっているのに、YUMIさんだけ寒かったとのこと。完全に高山病の症状が出てしまっています。富士山では気温の低さと共に高山病の症状として悪寒を感じる場合があります。高山病の症状の貴重な体験記です。今回は残念でしたが、次回はもっとゆっくり高地順応して気圧に慣れてリベンジしてくださいね。熱冷まシートは私も愛用しています。YUMIさん、どうもありがとうございました。
(01/8/3)

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