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 みんなの登山記02−10 富士宮口→御殿場口
 投稿者:きのこるげさん


■富士宮口(02年7月18日〜19日)

 会社のOBのTさんと18・19日にかけて富士山に行って来ました。

 Tさんは二年前に河口湖口を登って3200mでダウン、そのリベンジに今回案内をして欲しいと頼まれました。楽に登れるところがイイと言うので標高の高い富士宮口新五合目から登り、八合目から御殿場口に抜けて赤岩八合館に泊まり次の日に山頂を目指し、帰りは足の状態を見て大丈夫そうなら河口湖、ダメそうなら御殿場〜富士宮に下るというプランです。

 仕事を朝7:30に早退して埼玉から電車にゆられること3時間で富士駅に、身延線は一両編成、学生さんがいっぱい乗っているのでラッシュ並みの混みようです、苦しみながら富士宮駅到着。富士宮から富士急バスで新五合目へ10人程の乗客はみんな外人さんです、バスはグングン高度を上げますが三合目から上はガスって視界は50mほどしかありません。富士宮口新五合目をTさんを先頭にして14:40出発、夏休み前のためかあまり登山客はいません。

新六合目15:00着
 5分ほど休んで出発、すこしガスが晴れ宝永山が顔を出してきました。しばらくすると一緒のバスに乗っていた外人さんが結構な勢いで登ってきます、すぐに追い抜かれてしまいますが七合目の手前あたりでへたり込んでいました。

 六合目まではゆっくりとした良いペースで登れたのですが、外人さん達に引きずられペースが上がりTさんの休む回数が多くなったので歩き休みをするように勧めます、歩き休みとは歩きながら休むことです、歩幅を小さく息があまり苦しくならない程度のペースでゆっくりゆっくり登り、息が切れてもちょっと立ち止まって数回深呼吸すれば大丈夫な位がいいでしょう。

 歩き始めは意識的にペースを落とし休まないようにて歩くと20〜30分くらいすると身体が楽になってきます、身体が運動するのに適した状態に切り替わるのです、ペースを上げて10分くらい歩いて休むを繰り返していてはいつまでたっても苦しいままです、結果的に休まずゆっくり登った方が楽だし負担も少なく速く登れます。

新七合目16:00着16:12発
   小屋のご主人としばし会話、今年の天気は異常だ毎週台風がやってきて商売にならない、海の日から天気が良くなりそうなので期待している様なことを言っていました。七合目を出てすぐに雨が降ってきましたカッパに着替え再び登り始めます、この辺ですれ違う人は日帰り登山の軽装な人が多くスニーカー・ジーパンで雨具もないのかそのまま濡れるに任せておりています、頭からゴミ袋・靴にコンビニ袋をかぶせたお爺さんも下りていきました。

元祖七合目17:15着17:25発
 順調に登りますが八合目手前の岩場の所でペースがガクンと落ちます、自分の歩幅で登れず足を上げなくてはならないのが辛い様です。

八合目18:10着
 風雨がけっこう強くなってきました、ここでどうするか聞いてみるとまだ行けるというので予定通り赤岩八合館を目指します。トイレの脇を抜けてブル道に入り少し進むと左手に丸太の階段があり、さらに先にしばらく進むと長田尾根の手すりが見えてきます、手すりの少し先が御殿場口登山道です。御殿場口登山道に入ってすぐに外人さんが土砂降りの中笑いながら駆け下りてきました、その外人さん忘れ物をしたらしく少し下った後でまた駆け上って八合館に入っていきます・・・つくづく馬力が違うな〜と感じます。

18:50赤岩八合館着
 中にはいると30人位先客がいました半分くらいの人が自衛隊の人のようです、見るとさっきの外人さんがいます、話を聞くとどうも米軍の軍人さんみたいです。カッパを入り口のハンガーに掛け、小屋の人に一泊2食分6500円払いねどこに案内して貰い荷物を置いて少し休んでいる間に夕飯の準備が出来たようです。夕飯はカレーライスで食堂にあるような巨大なおひつ・カレー鍋・お茶用のヤカンが置いてありセルフサービスで好きなだけ食べられます(福神漬け・花らっきょうも)、カレーはレトルトではなくちゃんと作った物でグリコカレーのようです。

 食べ終わりテレビの天気予報を見ると昨日の時点で曇りだった明日の予報が雨に変わっていて明日一日回復しそうにありません、明日のルートをどうするか話ているうちに消灯時間の21:00になり外の音を気にしつつ眠りにつきました。

 朝になっても天気は回復しません、トイレに行きたくなり外に出ると雨は結構強く視界は3m程、風は風速20m位でしょうかカッパなしでは用足しに行けません。

 7:00になり遅い朝食、テーブルの脇に弁当が置いてあり、中身は目玉焼き・ハム・梅干し・佃煮でご飯とみそ汁・お茶は夕飯と同じくセルフサービスの食べ放題です。

 8:30過ぎて自衛隊の人たちが下山の準備を始めました、自分達も相談の結果このまま下山することにし荷物をまとめます。無理すれば登れなくもないのですが、上の岩場と頂上に着いたとしてもお鉢を河口湖口に向かうのが非常に危険なため次回また案内すると言うことで納得して貰いました。下山することを告げると小屋の人がブル道を下りた方が風が来ないよと言うのでブル道を下りることにしました。

9:15下山開始
 ブル道を下り始めますが眼鏡をかけているため雨と風と霧で視界がほとんどありません、曲がり角も突き当たってやっと分かるほどです。カッパを着てても痛いくらいの雨が降る中しばらく下りると発電機の音が聞こえてきます、そして右手に大砂走り分岐がみえきました。大砂走りに向かい下りていきますがこの広い下山道ロープが無ければ道迷い確実です、不安になりながらも下りていくとやっと大砂走りに入りました。大砂走りを富士登山駅伝で五区を走った滝ヶ原自衛隊の榑松さんが荒天の中を短パンで黙々と下っていきました。(見たことある人だな〜と登山駅伝をTVみて納得しました)次郎坊が見え始める頃には風も弱まり雨も霧雨程度になりました、次郎坊では10人位の人が練習に励んでいます。

11:10大石茶屋到着
 ここで底が抜けたような大雨。しばし雨宿りして5合目に下ります。Tさんは下山時に強風で休まず下りてきたので少し足に来たようですが良い経験をしたと満足そうです。11:50のバスに乗って御殿場駅へ、御殿場線で国府津へ、国府津から湘南新宿ラインに乗って帰りました。

 運動に関することは、脇屋さんのページ富士山に登りたい!に詳しく書いてあります。


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(02/8/13)