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 みんなの登山記03−4 須走口
 投稿者:だいのちちさん


■2003年7月18日(金) 須走口

 30才になるときにはなにか記念になることしたいと思いながらあとわずかで33才、これはまずいなあと思い、そうだ富士山に登ろうと決めたのが5月初め、あっぱれ富士山を毎日のように眺めていました。
で、出た結論が誕生日休暇を7月18日にもらって空いている平日に、それとお勧めの須走口にと決定。で、帰りは河口湖に温泉一泊というフルコース?にしました。

 2:00に駐車場に到着。真っ暗の中、車内で待機していると頭にはヘッドライトをつけて数組が車の前を通っていく。暗いのは不安なので薄明るくなってきた4:00に準備を始め、4:20に売店前に。周りには一組しかいなくて「これならゆっくりいけるな」と思いスタート。登山の経験なんてほとんど無いせいか、ペース配分がわからない。初めは意識してゆっくりなんて思っているが前を行く人をみると追いつこうとペースが上がる、途中ご来光を無事見られてうれしさのあまりまたまたペースが上がる。

 林館に5:09に到着。ここで5分の休憩。それにしてもなで肩のせいか?リュックが重い、飲み物が2リットル、パンやらソーセージを買い込みさらには一眼レフカメラ!この時には「何でこんなものを・・・」と思いましたよ。ただ、一汗かいたので体は楽になり小休止のみで登って行き途中6:28、大陽館で犬に吠えられて「この犬が噂の・・・」なんて思いながら黙々と登り見晴館に7:08に到着。

 ここで20分の休憩。食事をしようとして着替えが無いのに気づく。シャツは脱水する前って感じでだんだんと冷たさを感じていく。「まっ、いいか」なんてのんきに考えて7:30にスタート。ここにきて、ふくらはぎに張りが出てきてペースが落ち出す。足をとられながら何とか江戸屋に7:45に到着。

 ここにきて書いてあった通り人は多くなってきました。驚いたのが外国人の方の多いこと。頂上までに3〜4人のグループを4組くらい見て、妙に感激。長い休憩を取るとだめかなあなんて思い、小刻みに小休憩をし、痛む足を引きずるように登ると、やっと頂上らしき建物と人影。最後の一登り、鳥居の下から「最後だよー」との掛け声。鳥居の下にきたときはホンと感動しましたよ。9:30に無事頂上へ。

 長い休憩を取り、10:00からお鉢周りへ。反時計周りで大正解!馬の背では中間あたりから派手に滑り、最後は四つんばいの形で滑り降りてきました(恥)周りにいた人はあまりの滑り方に笑いすら起こらず、恐怖のせいか手すりにがっちりつかまりながら降りていました。

 小休憩後、11:00に下山開始。これがぜんぜん止まれない。無理にスピードを殺そうとすると後ろに転倒する。「しょうがいない、一気にいくか」で、砂埃もなんのその、落石のように一気に大陽館まで転げ落ちてきました。ここで小休憩、コーラを頼むと550円!金額にびっくりしたものの差し出されたものに断ることが出来ず、吠える犬の前で一息。このあたりからピーカンだった天気がうそのような雨。ちょうど雲の中にいるようであたりも見えなくなってきて、待とうかなって思っていたが後続のグループが来ていたので「ええーい、スタートだ」って事で砂走りへ。

 書いてあったようにほんとに飛ぶようにどんどん降りていく、でもなぜかスピードが上がるたびに足の裏が痛む。小石をじかに踏んでいるみたい、途中で止まってみてみると靴の裏がない!インナーとスポンジのみになっているではないか!驚きとどうしようかな?って考えてみたもののいまさらどうにもならないから得意の「ええーい、スタートだ」で砂走りの続きへ。さらに霧は深くなって3m先がはっきり見えない。いつまでも続く砂走りと見えない恐怖でだんだん怖くなってきて、さらに加速する。もう頼りは横の看板と前に歩いたと思われる足跡を頼りに黙々と降りる。やっとのことで砂払いに12:05に到着。

「うわ、たった一時間でここまできちゃったよ!朝、あんなに苦労して登ったのに・・・」靴の中の石を取りながら休憩。ここから海が見えるんだよって説明を受けても今はまっしろな霧の中、今度は晴れた日に来てみるかな?なんて思うことも無く12:15にスタート。

「2キロ、30分」を信じ、樹林の中を下っていく。途中ここは道なのか、なんて所を下りながら12:35古御岳神社に到着。

 無事の登山にお礼をし、売店へ。きのこ茶をいただき、お土産を買って河口湖へ。
 温泉につかりながら「今年は充実した誕生日だなあ・・・」

 最後に
 毎日のようにあっぱれ富士山を見ていたので、大きな問題もなく楽しい登山が出来ました。心配した高山病も駐車場に2時間あまりもいたので何とも無く、充実した登山でした。次回はもっとゆっくり登山を楽しめれば、と感じました。


(管理人)
 登りに比べて下山がすさまじく速いですね。靴底がとれてしまったというのに。驚異的です。


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(03/8/5)