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 みんなの登山記2004−19富士宮口
 投稿者:Usakoさん


■2004年7月23日(金)〜24日(土)

登山日 7月23日夜中〜24日にかけて
私   28歳 初心者
旦那 36歳 富士山登山回数5回

事前準備
  富士登山を決めてから、夜家の周りをジョギング。会社の行き帰りは全て階段を 使用。
  内心は「別にそんなにせんでも大丈夫なんちゃう?」と結構軽く考えていた。   靴・リュック・ウェア等を購入。かわいいからという理由でJack Wolfskinでほ とんどの物を揃える。
  食べ物はHPを参考にウィダーインゼリーやスニッカーズ等を用意した。ペットボ トルのお茶を2本ふもとのコンビニで購入する。 
   
登山当日
  PM10:30頃富士宮口駐車場に到着 人の多さにびっくりする。準備をしつ つ高山病対策のつもりで30分程車ですごす。

  いよいよ登山開始。Tシャツに長袖シャツ姿で登り始める。7合目まではるんる んと足取りも軽く登った。
  「なんや、こんなんやったら全然平気やん。」と呑気に構えていた。この頃には Tシャツ姿で丁度よくなっていた。
  岩場に苦戦しつつ(途中でころんでずりずりと30cm程落ちた、岩場に這いつく ばる変な人になってしまった(笑))
  それでも、見事な星空と登ってくる人のライトがきれいやなーと景色を楽しみつ つ8合目まで到着。まだまだ元気。おにぎりをほおばる。
  寒さ対策をしつつ、無理なく登れるように適度に休憩を入れながら8合目半まで 到着。うん、かなりいい調子。

  ・・・と、ここまでは本当に順調だった。ペースもほぼ予定通りで山頂でのご来 光にも間に合うはず、それなのに・・・
  8合目半を過ぎてしばらくすると軽く頭痛がし始める。これが噂の高山病なの か・・・
  それでも何とか9合目に到着。座って休憩しているとかなり寒い。ぶるぶる震え だし、気持ちが悪くなってきた。
  山頂まで登っていく人のライトがはるか上に感じる。

  いよいよ限界・・・と山小屋に入り暖かいココアを注文する。少し暖かくなって きたが吐き気がおさまらない。
  山小屋の人の「頂上ご来光の方はそろそろ出発時間です」の声を聞きながら、体 がまったく動かない。
  山頂でのご来光をあきらめ、山小屋で休憩させてもらう事にする。寒さにふるえ つつ、少し眠った。
  (私の様子があまりにひどいと察してくれたのか、予定より少し長い時間休憩さ せてくれた。山小屋の方達に大感謝!!)
 体調が悪い中、最後の悪あがきで9合目でのご来光をもくろんだのですが、山小屋のある場所からは少し移動しないと見れないそうで、(半分死んだ状態の微かな記憶ですが・・・)
 「9合目ご来光を見る方はそろそろ準備してください」の案内でも動けず。結局ご 来光をあきらめてしまった。

  少し体調がよくなったので山小屋の外に出てみる。日が昇って暖かい。ただし頭 痛はおさまらず。
  旦那はここで下山を考えていたらしい。が、冗談じゃない。「ここまで来て頂上 までいかずに降りられへん」と登るほうを選択。

  登り始めは順調だったが、やはり体力が落ちているらしくなかなか持続して登れ ない。
  結局旦那が自分の荷物は背中に、私のリュックをおなか側にと2つ分の荷物を もって登り始める。
  ウィダーインゼリーで水分とエネルギーを補給しつつ(私には大活躍の1品)1 歩づつ確実に登っていく。
  降りてくる人の「頑張って、もう少しですよ」との声に励まされ、とうとう山頂 に到着。

  山頂の山小屋に入り、座った瞬間、思わず感動で涙があふれてきた。少し休憩 し、おみやげ物を見る余裕が出てきた。
  旦那に郵便局でハガキを買ってきてもらい(山頂の木のハガキは売り切れてい た、これが楽しみで登ったのに、、、残念)
  山小屋で手紙を書く。少しからだが楽になったので、銀明水を買い少し外を歩い てみる。うーん、いい景色。
  きっと、素晴らしいご来光が見えたんやろなーと思いながら写真を撮りまくっ た。じっくりと山頂を堪能。

  いよいよ下山。またしても旦那が二人分のリュックをかつぎ下山し始める。   考えてみると富士宮口は岩場を登ってきた。ということは岩場を降りるというこ とになる。
  つらかった、帰りも転んでお尻をうつ。しばらく動けなかった。それでも何とか 6合目に到着。
  ここまで来ると、あと一息。しかも、かなり道も歩きやすくなる。再び元気を取 り戻し行き同様足取り軽く笑顔で下山。
  車に戻り、靴を脱ぎ河口湖口方面に移動。直売所で桃を試食。疲れた体に甘みが 広がりものすごくおいしい。
  温泉に到着し、霧にかくれた富士山を心の目でみつつお湯につかる。幸せなひと 時でした。

  こうして、いろいろな出来事を越え無事?富士山登頂に成功した。(山小屋の方 &荷物を持ってくれた旦那&励ましてくれた登山者達に感謝)
  下山中は「もう二度とのぼらへん」と思っていたが、「来年は河口湖口から登っ て途中ででもいいからご来光みたい」と考えている私。
  これははまったという事になるのでしょうか…おそらく来年も富士山を目指して いることでしょう。
    


  (管理人)
 登頂できてよかったですね。本当にやさしくたくましい旦那さんです。富士宮口の下山は確かにきびしいです。ストックや杖が特に有効です。


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(04/9/5)