[登山記の目次に戻る]

 みんなの登山記2005−8須走口
 投稿者:さん


■2005年8月8日(月)〜8月9日(火)

2005年夏 8月8日から8月9日にかけて富士山に行ってきました。

家族4人、父、母、長男13歳、長女10歳の夏の大冒険です。

私達夫婦は3年前登頂、あれから3年苦しみも忘れかけた6月頃から子供達と一緒に登ろうと決心。前回の経験をいかし、今回は子連れ登山ということで山小屋に一泊予定にし慎重に計画を立てていく。(前回の登山記)
 準備にあたり一番気にしたことはくつと寒さ対策で,寒がりの娘は寒いだけできっと嫌になる、くつは下山の時、前回靴のそこがはがれてしまっている人もいたこと、そして飲み物に気を使い準備をした。暑さ対策。

この時期でもマイカー規制のない須走口登山道を選びいざ出発。5合目が近くなるにつれ下り車線に路駐車が数十台。車がとめられないかもと不安になるが運よく駐車場に入れ五合目到着。(11時15分)どんよりしたお天気とひんやりとした空気、そして前もって色々聞かされていた富士登山の大変さを思い出し娘は少々不安になり怖いようと言い出す。

とりあえず車を降りて散策。トイレにも行き100円を払う。菊屋で、とりあえずっておでんを頂き、車に戻り準備を始め持ってきたおにぎりを食べおなかを落ち着かせ、もう一度菊屋に寄り、子供達は金剛杖を購入し出発。(12時30分)

新六合目まではまだたくさんの高山植物のある中を黙々と途中下山者の方に頑張ってくださいと声をかけられるのに励まされ、うちらも帰りはきっと・・・と話しながら登っていく、天気は曇り、たまに太陽がでるくらいのお天気だったが新六合目についた時に私は汗ダクダク!休憩中に寒くなってしまうほどだったが、子供達はそんなに汗をかいた様子もなく山小屋に飼われているワンちゃんが気にいった様子で興味津々。新六合目着:14時25分着

六合目瀬戸館着15時50分着

瀬戸館から次の太陽館までは緩やかな坂も段々と斜面もきつくなっていき娘が疲れ始め、休憩も多くなって行く。

お父さんと娘は手をつないで一緒に登る。7合目が近づくにつれ斜面も高山植物が少なくなって行く。

大陽館着17時35分

この山小屋に泊まる人が結構いて、ここがよかったと言い始めるが私達の目標はまだ先の胸突江戸屋・・・・娘はがっくり・・・なんでここにしなかったの〜〜なんでそんな遠く?不機嫌。だんだん寒くなりトレーナーを着せ、お菓子を食べて機嫌をとり出発。
江戸屋まで後一時間半から2時間と聞きがっくり。。。
だんだん暗くなっていくがまだ電気なしでいけそうだ・・。

大陽館の外はほんとに寒くなっていて、周りにいた若者達は薄着で寒い寒いを連発していた。こんなとき寒さ対策をしていてよかったと自己満足。
大陽館18時出発!

やっとの思いで見晴館到着。あたりは真っ暗になってきた。 もうほんとにここにとまってしまいたい気分になっていたが、あと少しあと少しと言い聞かせ子供達も励ましながら進むことにした。目標を見晴館にしておけばよかったと後悔。見晴館で焼印をもらってきた長男いわく、お兄さんが感じがよかったって・・・・。

見晴館出発18時50分
途中懐中電気もつける。登山道も砂道になり歩きにくく何度も休憩したが長男はまだ元気で一人先を行く。途中、あれが江戸屋じゃなかったら江戸屋はキャンセルしてそこに止まろうと決めた・・。先に上にいた長男のもう少しだよの声に元気を出し、ほんとにそこが江戸やかみて〜〜と下から叫び確認してもらう。「江戸屋だよ〜〜」「やった〜〜」

八合目江戸屋 19時40分着
山小屋に着き靴袋えをもらい宿帳に記入、「12時半に出たんですよ」というと「ちょっとかかりすぎですね〜(笑)・・・素泊まりで一人5500円高い?安い?

そのまま部屋に案内され一瞬固まる。予想はしていたものの2段式になっていて私達は下に寝るように支持される、え〜〜上がよかったと娘の一言。

最初は暗くてよく見えなかったが、周りはもう寝ている。まくら1個のスペースに1人予想以上にくっついて寝ている。。。びっくり。なにはともあれそのまま倒れこむ・・・狭くて寝れそうもなく。。。とりあえず目をつぶるが頭はおきている・・たまたま私達が最後の到着だったようで横のスペースに誰も来ることはなかったので足を斜めにして寝ることができた。

最初はしゃべっている若者がいて宿泊者に「みんな寝てんだぞしゃべるな」と注意されていた。。うん、当たり前。それからは静かになる。

結局私は午前2時の山頂ご来光の方を起こす声までほとんど寝れず・・・それから人がいなくなった時急にすうっと眠りにつけた。気がついたら午前4時前、そろそろおきて出発しようと静かに準備をし、子供達を起こし、寝床をでて広間のほうに行き外を見るとうっすらと外は明るくなっていた。ちょっと感動。長男はそこでカップラーメン、娘はココアを頂き残りのパンを食べて出発!午前4時45分出発。


ご来光 午前04時50分  太陽を上から、そして雲の上からきれいなご来光をみれ感動!
このあたりから娘の具合が悪くなり気持ち悪い、頭痛いと顔色が悪くなる。。。誰かが具合が悪くなったらあきらめようと決めていたのでここであきらめるかと。。

もうだめ?・・かえる?の問いに「帰りたい」・・・そっか。

みな黙ってしまったがお父さんの励ましと荷物も持ってもらい、娘はなんとか歩き出し、本八合目胸突江戸屋まで到着。午前5時38分着

父さんが娘にコーンスープを買ってあげ少し具合と機嫌と顔色もよくなる・・・次のご来光館でお汁粉買ってあげるからの言葉に娘はまたまた元気になり始め一安心。

娘が元気になった頃、私は頂上を見上、だめだと一人思う。

8合5尺 御来光館着06時14分着
ここから先は斜面もきつく大変、土の色も茶色。上を見上げればため息ばかり。。

この時に一番母が疲れていてもう登れない宣言までしてしまうが今度は子供達に励まされ、何回曲がったら休憩と決めてゆっくり登っていく。


結局一番に登頂したのは娘、父、長男(長男はラストのところで遅い私を待っていてくれた)、そしてびりは私。
なんだかんだ言いながら全員登頂成功!大満足。午前8時20分登頂

休憩をして下山へ.

下山は途中からの砂走り。。。これでもかと続く砂走りに長男もぐったり・・

早いかもしれない砂走り、ちょっと苦手だったかな。そんななか娘は軽快に降りていった。

やっとのことで五合目到着
13時13分着

子連れだったため一泊登山、ほとんど高山病になることはなく、天候にも恵まれ、無事に家族で登頂成功!この夏最高の思い出です。

前回夫婦で夜行登山できた事が奇跡のよう・・・

私は次回はもう無理かな、前回は前も見えない、風も雨もすごい、とりあえず進む感じで登頂だったが、今回は目的ははっきり見える、見えるからこそくじけそうになった、途中河口湖登山道合流してから前回こんなとこ登ったんだ〜と新発見しながら登っていったことも楽しかったかな?先が見えないのがいいのか見えるのがいいの〜〜う〜〜ん。わからない。
うちに帰り、もういいよ富士山って言っていたら旦那はまだ富士宮口はいっていないよ・・・・制覇しなきゃって・・・まじっすか・・・・。

結局は、疲れた疲れた・・・・・我が家の登山でした。


(管理人・注)
 この登山記はこちらのブログから文章を転載したものです。オリジナル版には写真が多数掲載されており、きれいにまとめられているので、それも是非ご覧下さい。


  (管理人)
ブログの方では子供達が最初の写真だけ笑顔で、後はずっとむっつりしているのがかわいかったです。助け合い、励まし合って見事に全員が登頂したのは素晴らしい。事前に綿密な準備をされているのも登頂成功の大きな要因です。


BACK  TOP  NEXT

(05/8/16)