[登山記の目次に戻る]

 みんなの登山記2006−12富士宮口
 投稿者:トトロママごんさん


■2006年8月13日(月)〜14日(火)

家族(47歳夫、46歳私、高2長男、中1次男)で、8月13〜14日に、富 士宮口から初めて富士山登山しました。

過去に登山経験があるのは、私と次男のみ。私が木曽駒ケ岳に3回生徒引率で (木曽福島2合目から)登山し、いずれもかなり助けてもらい登り、最後は4年 前。あと、次男が今年の6月に学校行事で、裏木曽、御岳少年自然の家から木曽 御岳登山というのが、登山経験です。木曽駒ケ岳登山のときは、生徒と共に1ヶ 月前からトレーニングしていましたが、今回は「運動してちゃんと体力つけてお かないと、大変」と思いつつも何もしませんでした。
登山にあたり、このホームページもかなり参考にさせていただきました。ありが とうございました。

予想はしていたものの、家族で一番だめなのは私で、表題にあるように、5合目 から山頂(奥宮入り口)まで、健脚4時間半、普通、6時間半ということでした が、我が家は私が足を引っ張り、5合目10時15分に登り始め、途中、新7合 目で1時間昼食、9合5勺の「宿」に着いたのは・・・たしか、18時40分く らい。夕食は18時までだそうで「遅くなるなら電話して」と夫は宿のおばちゃ んに叱られました。すみません。ホームページにもありましたが、19時の時点 でその宿に来ていない人が7人もいるということで、おばちゃんは怒っていまし た。最終的に、3人くらい来ましたが、いくらキャンセル料がかからないといっ てもやはり連絡はいれるべきだと思いました。(私たちのような場合も・・・反 省)

下山して、5合目のレストランでアイスクリームを食べていたら、これから登る というおじさん3人組の人たち(今年、もう3回目だそうです)に話しかけら れ、登るのに8時間かかった(しかも、宿まで)と話したら「よう登ったねー。 普通はその前にリタイアしている」とほめられ(?)ました。木曽駒ケ岳登山 で、「登山は楽ではなく大変なこと、でも登った後の爽快感はなんとも言えない もの」という経験があったためか、とにかく登らなくてはいけない、と思ってい ました。でも、夕方のあの時間帯、9合目あたりを登っているのは、たぶん、我 が家だけだったと思います。

あと、夕方4時半頃、少雨でカッパを着ましたがそれほどの天候の崩れもなく、 御来光を見るために、翌朝3時に起きての登山もあまり寒くなく(富士山特有の 強風にも悩まされることなく)登れたのも、ラッキーだったようです。このホー ムページの「登山記」読んでいても、「何回か登るがなかなかご来光が拝めな い」とか「何回も登っているのに高山病にかかった」とか「強風、雨で登頂断 念」とかありましたので、私たちもあれで天候が悪かったら、断念していたかも しれません。

ご来光の美しさは言うに及びませんが、明け方の満天の星や下界の夜景の美し かったこと、影富士が見られたこと、山頂神社あたりでは人が多すぎて、雲海か らのご来光は見えませんでしたが、先に「元富士山測候所」へいったので「最高 峰」での写真がすんなり撮れたこと、などなど、この時期としてはラッキーづく めだったようで、苦しくても8時間半かけて宿まで登った甲斐がありました。 なんと言っても家族で一つのことを成し遂げたような達成感を経験でき、あらた めて、牛歩のごとく登った私に根気強くつき合ってくれた家族・夫に感謝の登山 でした。

「登山記」の中にもありますので、参考というほどではありませんが、その他の 感想、持ち物について、感じたことです(あくまで私が)。

・ 一番驚いたこと・・・ここはエベレストかアンデスか、マッターホルン か?というくらい、いろいろな国の外国人の登山者が多いこと、しかも健脚者が 多い。富士山で、ポルトガル語、中国語、ハングル語、英語、フランス語、あと 何語がわからない言葉もありましたが、を聞くとは思ってもみませんでした。下 山時、韓国の方が「みんな疲れているから」と自国の歌を歌いながら下山してい て、それがなんか朗朗とひびいて(快晴だったし)よかったです。 また、日焼け止めを何回か塗ったにもかかわらず、腕の出たところや首筋(次 男)はけっこう日焼けしていまだに赤くて痛いのですが、海水浴では効いた日焼 け止めが、意外と効かなかったことは驚き。それだけ紫外線が強烈だということ が体験できました。
山で必要な物はたいてい山小屋で売っていますが、やはり高い。高いのを承知な ら、下のように持っていかなくても買えば荷物は少なくなる。 登山中、ごみを拾いながら下山する人をみかけ「すごい」と思いました。そうい う人たちのおかげか、富士宮口登山道は思ったよりきれいでした。でも、帰って ホームページ読んでいたら、そういう人たちの中にひろったゴミを山小屋に持っ ていく人もいるそうで「えっ・・・・・?」。
富士宮口登山道は登り専用、下り専用と分かれていないので、特に14日下山で は、登る人も多く大混雑。その中で、走って降りていく日本の若者と外国人が気 になりました。登山道を外れる人もいました。

・ 役にたった持ち物、必要だったもの・・・当然ですが、お茶(一人、冷 凍したもの300cc、冷やしたもの300cc。ペットボトルだとかさばるの で、ビニール袋に入ったもの。しかし、お茶より水のほうがよかった)。ウィ ダーインゼリーエネルギー1袋。(冷凍していくと、解けた後、飲み口がよく、 特に暑くて食欲がないとき最適。)スポーツ飲料(冷凍300cc、冷やしたも の300cc。水だけだと発汗で失った無機質が補えないのであったほうがよい と思います。)チョコレート(家族でキットカット1袋、アーモンドチョコレー ト1箱、ストロベリーチョコレート1箱、少し多すぎた?)蜂蜜(パンにぬるく らいの小袋に分けてあるもの)チーズかまぼこ。飴。こんにゃくゼリー。 杖(特に下山は、石ころに足をとられ転倒しやすいので足の弱い人や体重の多い 人、高齢者や女性には必需品だと思います。)軍手。携帯酸素缶(効かない人も いますが、私は苦しいとき、これを吸ってずいぶん楽になりました。宿でも夜中 吸っている人がいましたよ。飲む酸素といって、粉末状のものもありますが、今 回は買うことを忘れていました)雨合羽(スポーツ店で売っている上下分割した 3000円前後のもので○。半透明な自転車用雨合羽ではすぐ破れてしまい ×。)バンドエイド。(私は靴擦れができ、次男は下山でころび腰をすりむく) 帽子(日差しが強いときには必需品。ただし風も強いので飛ばされないもの)デ ジカメ。懐中電灯(特に夜間登山は必需品)。かえのTシャツ。(汗でべたべた になるからかえは必需品です)厚手のトレーナー。(雨、気温が低いとき、夜間 は絶対必要)

・ 持っていって必要なかったもの・・・折りたたみ傘、(カッパがあれば いらない。わかっていたが、車に置いてくるのを忘れた)柿の種ピーナッツ(好 きだからもって行った。またビールのおつまみはあっても高いと思い持っていく が、疲れてしまい宿でビールは飲まなかった。登山中は必要なし)小型ドーナッ ツ(炭水化物でエネルギー源だから、と思ったが、モサモサして食べにくい。)

・ あれば便利だったもの、よいと思ったもの・・・携帯電話用手回し充電 器(携帯はあまり使わないようにしていたが、なぜか電池が消耗。携帯自身も雨 がひどいと使えないし、電波塔がないため「圏外」となる場所もあり、トラン シーバのほうがいいときもあると思いますが、1回だけの登山にはどうでしょう か?)綿の長袖ウインドブレーカーか前開きの長袖上着(綿だと風の強いときは 風を通すので風を通さないものがいいらしいですが、日中、日差しが強いときは 風を通さないと暑い。半そでだけでは日焼けする)

富士山登山をしたいと思いつつも、行けるかどうか心配している人は、大丈夫、 私でも登ったから。ただし、事前準備はちゃんとしましょう。富士山登山は「登山」です。ハイキングではありません。なんて偉そうにすみません。以上です。 

岐阜県、トトロママごん


  (管理人)
 富士宮口から見る下界の夜景は本当に素晴らしいですね。「宝石箱や〜」という感じ。 携帯電話は圏外だと中継基地局を探すために発信するので電池の消耗が早くなります。


BACK  TOP  NEXT

(06/8/19)