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 みんなの登山記2008−22
 投稿者:M.Tさん

■2008年8月12日(火)〜13日(水) 須走口

一緒に行く予定だった子供は急に都合が悪くなってしまって、今回はひとりで登ってきました。
須走口の駐車場に着いたのは午後5時くらいで、第2駐車場の方ですが待たずに停めることが出来ました。夕方下山して車で帰る人も多いですから、このくらいの時間に駐車場へ入ると楽です。ゆっくり過ごして身体を慣らし、気持ちにも余裕を持てます。

とはいえ、昨年は12時前に山頂へ着いてしまい、山小屋が開く3時までは寒くて長〜い時間を過ごしてしまいました。遅れれば渋滞に巻き込まれて山頂でご来光を見れないですし、時間を合わせるのは難しいです。 今回はひとりということもあって、「何時頃、渋滞に巻き込まれればよいか」と気にしながら登ってみました。というわけで、19時に出発です。

登山道を入ったところにある神社は、閉めようとしているところでした。ちょっと待ってもらって手を合わせてから、ゆっくりと登り始めます。それでもすぐに汗ビッショリで、「これで山頂まで行けるのかな?」と思うくらいの心拍数。 こまめに休憩を取るようにしながら樹林帯の中を進み、長田山荘(六合目)に着いたのは20時22分。
この時間では、これでもペースが速いくらいですから、次の山小屋までも途中で休憩を取れるよう1枚着込みました。登っているときはいいのですけれど、休んでいるとすぐに身体が冷えてしまいますよね。

瀬戸館(本六合目)に着いたのは20時58分。
山頂の山小屋が開くのは3時ですから、その前に着くのは避けたいです。山小屋が開く前の山頂って自販機くらいしかなく、とても寂しいんです。晴れていれば星はきれいですけれどね。時間を稼がなくちゃ、ということで、ここでも長い休憩を取ります。

大陽館(七合目)に着いたのは22時23分。
ここまで来る間、携帯で頻繁にメールのやりとりをして来ました。auの携帯はほとんどのところで使え、昨年はつながりが悪かったショートメールも、今回は問題ありませんでした。
途中経過や山小屋へ到着した時間の記録を兼ねたやりとりなのですが「お土産にはシルバンズの地ビールを買ってきて。」と、そんな話もあって、早くも下山後のことを考えてしまいます。いやいや、今は山頂までのことを考えなくては。次はどのくらい時間をかけようか、と改めて考え直します。

見晴館(本七合目)には23時34分に到着。
ここまでかなりスローペースで登ってきましたから、あとはそれほど心配なさそう。渋滞に巻き込まれればそこから山頂まで2時間以上かかるでしょうから、少し早めに着いたとしても山小屋が開く3時は過ぎていそうです。

江戸屋(八合目)に着いたのは1時7分。
ツアーの登山客が急に増えたようで、コンダクターのお兄さんが大きな声で呼びかけています。ツアーでは山頂でのご来光がお約束なのかな? 渋滞で遅れちゃったら大変でしょうね。

御来光館(八合五尺)に着いたのは1時50分。
ここまでは、ときどきスティックタイプのジャーキーを食べながら登ってきました。昨年、一緒に登ったEさんに貰ったジャーキーが食べやすく美味しかったため持ってきたものです。少し辛いから、水も美味しく飲めます。ここでも水とジャーキーを食べた後は、休憩して少しウトウト。この後の渋滞に入ればちょうどよいくらいだろうと、ここを出発したのは2時15分でした。

2時52分に鳥居(九合目)を通過。
ここからは大渋滞。「4時くらいに山頂に着けば、山小屋で食べた後のご来光にちょうどよい時間かな」と思っていたけれど、予想を上回る混雑です。それでも、ツアーのお兄さん達が大勢に呼びかけ、交通整理をしてくれています。「狭いところは2列で、ゆっくり行く人は左側。先に登れる人は右側でお願いしますね。」「ここからは少し広いから休憩したり後に続く人は左側で、どんどん登って行ける人は右側を2列3列で行ってください!」「右側で立ち止まらないでくださいね。」といった様子でした。ツアー客ではない私も「わかりました!」って感じです。酸欠で頭がボ〜ッとしてますから、従順なんでしょうね(笑)。
おかげさまで、大混雑にもかかわらず4時過ぎには山頂の鳥居へ到着しています。

4時10分に登頂。
鳥居を通過したところでしばらく休憩しました。鳥居越しに眺めるご来光もいいかな、と思っては見たものの、通過する人が多く、良い場所を確保できません。とりあえず昨年と同じ場所へ行ってみると、そこではほとんどご来光待ちの人達が場所を取っていました。岩で作られた壁沿いにちょうどひとりぶんのスペースが空いていたため、荷物を置いて休みます。身体は疲れているし、他に場所は無いし、東の空は少しずつ明るくなってくるし、そうなるともう離れられませんね。お腹も空いていましたけれど、ウトウトしながらご来光を待ちます。

左の写真は4時56分で、このときは雲が多くご来光を見られるかどうか微妙なところ。期待して見守りました。

ご来光は5時を少し過ぎたくらいだったと思います。雲が多かったので柔らかい日の出でした。

しばらくすると太陽は雲に隠れ、山頂の周囲は白一色です。
お鉢巡りには行かず、一眠りしてから下山することにしました。6時頃下り始め、新五合目に着いたのはちょうど11時でしたから5時間ですね。大陽館で休憩中に雨が降り始めレインコートを着たものの、その後は小雨が降ったり止んだりで大きく崩れることはありませんでした。それと、何度か下のほうから聞こえていた雷鳴も、いつのまにか止んでいました。

今回で13回目の登頂です。
そういえば、ここの管理人さんと初めて登った95年も須走口から、この時期だったように思います。
# あのときはホント、お世話になりました。

14年目で13回だから、年に1回くらいのペースで登ってたんですね。須走口が続いているから、次は眺めの違うところから登りたいな、なんて思い始めてます。

■<須走口>
 17:52 新五合目到着   
 19:00 登山開始    
 20:22 長田山壮
 20:58 瀬戸館
 22:23 大陽館     
 23:34 見晴館     
  1:07 江戸屋
  1:50 御来光館
  2:52 鳥居(九合目)
  4:10 山頂到着
6:00 下山開始

登り 9時間10分
下り 5時間

帰宅後はシャワーを浴びて熟睡(5時間)、夜更かしをしてからまた熟睡(4時間)。翌日は心地好い筋肉痛と疲労感を楽しみました。

今回の登山で印象に残ったのは御来光ツアーのお兄さん達(コンダクター)です。登りのときの交通整理もありますが、ゴミを拾って大き目のポリ袋に入れながら下山していたのもツアーのお兄さんでした。須走口の登山口でゴミ袋を配っていたボランティアから受け取ったものかと思って聞いたところ、6合目で警察官から「自由に使ってください」と渡されたものだそう。持ち帰ったゴミの処分は自分でするそうです。そういうことを自然にやっているのがいいなあ、って思えました。仕事の方もハードらしく、中には18日間連続でご来光登山を繰り返した強者もいるのだとか。

あと、星空が綺麗だな、って改めて思いました。
夜になるまで曇っていたのに、樹林帯を抜けたころから月を中心に星空が広がり、登頂までに流れ星もいくつか見ることが出来ました。渋滞中に星を眺められるのはいいですね。次回も楽しみにしています。

★読み返すと順調だったように見えるけれど、下山中は左ヒザ痛が辛かった。次はサポーターが必須!


(管理人)
御来光館から約2時間。私が昨年登ったときは2時間40分でした。ツアーガイドのお兄さんたちのおかげで多少はスムーズになっているのかも。



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(08/8/18)