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 みんなの登山記2009−18
 投稿者:ふじ男さん

■2009年8月7日(金)〜8日(土) 御殿場口

8月7日〜8月8日の日程で今年2回目の御殿場口ルートです。
今年は夜雨が降り、日中は晴れまたは曇りのパターンが多かったので、早朝スタートばかりでしたが、 そろそろ山頂からご来光が見たくなり、今シーズン初の徹夜登山をすることにしました。

マイカー規制+夜間歩くので、吉田口ルートか御殿場口ルートどちらにしようか迷いましたが、 早く帰りたいので下山に要する時間が短い御殿場口にしました。 後は金曜出発か土曜出発か。 天気図や雨雲レーダーなどを見て、金曜出発に決めました。 この日程だと、仕事から帰ってすぐに家を出なくてはならないので、少し不安はありましたが 何とかなると自分に言い聞かせ、バイクにまたがり出発しました。

8月7日21時自宅を出発。R246を走行中所々で小雨が降り始めたのでレインスーツを着る。 御殿場付近からは激しい雨。 富士山スカイラインに入れば雨は上がるだろうと期待しながら、新五合目へ向かう。
22時50分御殿場新五合目着。なんとか雨は上がり霧に。 急いで支度を済ませ、23時新五合目出発。
当初の予定では22時30分には出発したかったのですが、準備に手間取り遅れてしまいました。 この日のご来光は4時40〜50分頃なので、山頂には4時30分までに たどり着かないと間に合わなくなってしまいます。 と、言う事は5時間30分で山頂まで?無理。 この時点ですでに山頂からご来光は諦め、赤岩八合館で見ようと歩き始めましたが、 5分位で雨が降り出し、大石茶屋にて雨宿り。 ちょうど男女4人のグループがレインスーツを着て出発する所でした。 すぐに雨は上がり、私も出発するつもりでしたが大石茶屋の方と話しが弾んでしまい、 気がつけば日付が変わっていました。 もうこうなればどうでもよくなり、長い雨宿りをする事なりました。

この間、10人位?の登山者が大石茶屋の前を通りましたが、その内の男2人組を見た時、 思わず目が点になってしまいました。 1人は富士登山の経験があるそうで、「ちょっと頼りない装備だな」で済むのですが、 もう1人はなんと、コンビニ袋しか持っていません。 ザックが売っていれば買うつもりだったようですが、 大石茶屋には置いてなかったのでそのまま歩いて行きました。・・・・・・

さすがに私もここに茶を飲みに来たのではないので、1時40分再出発。 歩き始めて20分、また雨が降り始めました。 レインスーツを着るか迷っている内にずぶ濡れになってしまい、さらに次郎坊手前で雨が強くなる。 この日はほとんど風がなく、ちゃんと化繊のパンツ、長袖のTシャツ、下着でしたので 大丈夫でしたが、真似をしないで下さい。雨が降り始めたらレインスーツを着ましょう。

上から何人もリタイヤして降りている中、次郎坊2時10分着。 宝永山がうっすらと見えているのでそのうち雨は止むと判断し、そのまま歩き続ける。 新六合目手前で雲が切れ、月明かりでヘッドランプが必要ないほど明るくなりました。 すると、標高2780mの環境省避難小屋に登山者がいるのがわかり、 近づくとあの男2人組でした。そこから一緒に歩き、私が大石茶屋にいた時、 金剛杖を購入した男女2人が休んでいた所でご来光待ち。 4時52分ご来光。雲海の上に大きな雲がありましたがきれいな朝焼けを見ることができました。 ここで一足先に出発。

宝永山の方を見ると若者のグループがこちらへ向かって歩いてきます。 富士宮側から来たのかと思い、聞いてみると御殿場口から10時頃から登りはじめ、 間違えて下山道(砂走り)を歩いてきたそうです。 さすがにバテバテですぐに引き離してしまいました。彼らは山頂まで行けたのでしょうか?

5時30分頃七合目日の出館着。
6時20分頃赤岩八合館着。
ベンチで休憩していると最初の睡魔に襲われ、10分ほど寝てしまいました。 すぐ歩き始め、8時山頂到着。 まずは剣が峰へ向かい、休憩&食事。風も弱く、しばらくそらを見上げていると 二度目の睡魔が・・・・・。時計を見ると8時45分。 お鉢巡りをするつもりでしたが、予定より3時間も遅れているので今回は止めておくことに。

9時下山開始。
5分位でコンビニ袋を持った男が登ってきているのを発見。 あの男2人組でした。コンビニ袋でも富士山に登れるんだと感心し、 あと少しで山頂と声を掛け、別れる。 それから約15分後、金剛杖を購入した男女2人が登ってきているのを発見。 だいぶ疲れているようでしたが後40分がんばれば山頂ですと教える。

9時50分七合目日の出館着。ここで最初で最後の休憩を取り、10時55分大石茶屋着。 平日の須走口位のお客が居るのに驚きました。 ここでまた大石茶屋の方と話し込んでしまい、13時に大石茶屋を出る。 駐車場へ降りると今度はボランティアの方々(手&足の洗い水サービスと観光案内)と富士山の話で盛り上がり、 14時30分ようやく御殿場新五合目を後にする。

ボランティアの方々の中にブルで荷揚げをしている人がいたので、 その人から少しだけためになる情報をいただきました。 もし登山道とブル道共用の所で、歩いているときにブルが来たら山側によけて欲しいそうです。 また、ブルが来たら座って休憩していると危険です。運転者している人は、 ほとんど前が見えない状態なので、立ち上がり自分の存在をアピールして下さい。
(ちなみに昨年は1人轢かれているそうです)
もしかしたら須走・吉田ルート分岐点の標識のことを何か知っているのでは?と思い、 聞いてみましたが、残念ながらわからないそうです。 ボランティアの方々は富士山にとても詳しく、ガイドブックやネットでは手に入らないことまで 教えてもらい、とても貴重な時間を過ごす事ができました。 ボランティアは今月の14日までやっているそうなので、興味のある方はぜひ御殿場口へ!

雨の影響で大幅に予定が狂いましたが、それなりに楽しむことができました。 スケジュール通りの登山が一番安心できるのですが、今回の様な風まかせの登山も悪くないですね。


(管理人)
ふじ男さんが、どしゃぶりの中をバイクで富士山をめざしているところからびっくりです。



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(09/8/10)