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 みんなの登山記2010−30
 投稿者:サッカーおやぢ さん

■2010年8月15日(月) 御殿場口

 8月15日に御殿場口を登って来ました。前回の登山記の後、7月24日同僚20人 と富士宮口登頂(1名リタイヤ)、8月8日に中学2年生になった息子と、御殿場口 の大砂走りをしてきました。
 さて、今回は御殿場口です。奇しくも1年前登頂した場所です。本来でしたらマイ カー規制の時期に、水ヶ塚駐車場から須山口を登る予定でした。当日午前2時に起床 する予定でしたが、3時まで寝てしまい、急いで支度して午前3時10分自宅を出 発。東名富士を下りて無料になった西富士道路を進み、途中スカイライン手前のコン ビニで食料調達。給料日前なのでおにぎり4個のみ。今まで消費しなかった食料も持 参してるから、これだけです。節約々々。
 ここまで来ても、水ヶ塚に行くか、御殿場に行くか迷ってました。天気は台風の影 響で、いま一つピリッとしません。とりあえず水ヶ塚まで行ってみましたが、登山口 は薄暗く、誰も登っている様子がありません。今回はパス。1週間前、6合目でトラ バースし、心残りの御殿場に向かいました。
 午前4時30分駐車場着。第1駐車場は一杯だったので、第2駐車場へ。朝食とし ておにぎり2個を食べ、午前4時55分出発です。空は晴れているものの、山頂には 気になる雲がかかっていますが、お昼過ぎに登頂予定でしたので、もし悪化するよう ならすぐ下山も考えに入れました。大石茶屋さん前を通過すると本格的な登山が始ま ります。何度来ても、眼前に広がる荒涼たる砂漠に圧倒されます。他には登山客も少 なく、気楽に歩き続けますと、やはり健脚の方が抜いていきます。午前4時55分次 郎坊通過。先ほどから風が強いのが気になります。ここから傾斜がきつくなってきま すが、向かい風なので体力を消耗します。あまり風が強いと、あご紐のないキャップ が飛ばされる恐れがあります。キャップをしまい、スキンヘッドの頭にも、万遍なく 日焼け止めを塗りました。頭部を風が巻いていくのがわかります。午前6時、200 0m地点通過。まだ息苦しくありませんが、砂礫に足をとられなかなか大変です。思 えば御殿場口の特徴の一つが、この砂礫です。岩場の多い富士宮口に比べ、パワーの 消耗が多いものの、膝への負担が少なく済みます。午前6時45分2400m、少し 長めの休息をとります。高度的には左方向に見える宝永山の方向に、富士宮口5合目 があります。いつもならここからスタートですが、ここまで1時間50分かかってい ます。しかも既にかなり疲れています。
 ここからは8合目まで時間を記録しませんでしたが、いくつかの山小屋を越え、喘 ぎながらのいつもながらの富士登山でした。最初疲れているので、いつもより喘ぎ方 が激しかったです。いつも行っているゴミ拾いも、風であおられたビニール袋から中 身が飛ばされ、断念しました。7合目の砂走館が建替えのため取り壊し中でした。 ただでさえ少ない山小屋ですので、早く完成して欲しいですね。午前9時40分赤岩 八合館通過。山頂はもう目の前ですが、ここからのつづら折がまた辛い。なんとして も正午までに登頂したい気は焦るばかりです。何度も立ち止まりながらも午前11時 22分、御殿場口のゴールに辿り着きました。6時間27分と、1年前に比べるとか なりタイムを縮めました。スタート当初は薄雲がかかったり、山頂に雲がかかったり してましたが、まずまずの天気でした。2,3枚写真をとり、富士宮口に移動しまし た。マイカー規制のためか、はたまたお盆の最終日のためか、そんなに人は多くあり ませんでした。本日は奥宮のお祭りとのことで、正午のスタートに備え、ビデオを設 置していました。私は私で、今回のテーマのため、登山口を見下ろす場所まで移動し ました。本日は終戦記念日です。富士山頂にて正午の黙祷をしたいと、昨年あたりか ら計画していました。念願かない正午から、遠く南の島に眠る若くして亡くなった伯 父、その他の英霊を偲び、黙祷いたしました。
 ここで困ったことが起こりました。お昼を食べようと思ったのですが、たまらなく コーラを飲みたくなったのです。残念ながら、富士館さんでは売ってないようでし た。だけど飲みたい。給料日前だけどコーラを飲みたい。誘惑に耐えられず、思い足 をひきずり、吉田口山頂まで移動し、ようやく念願のコーラを飲みながら、一つ残っ たデカおにぎりと、サラミを食しました。満足です。午後1時10分、銀明水まで移 動し下山開始です。最近は富士宮口への下山ルートとして人気のためか、下山者は多 くなりました。疲れた人達を追い越し、どんどん下ります。あれだけ苦労したのに、 あっと言う間に赤岩八合館をはじめとする山小屋を通過。大砂走りへの下山道前で立 ち止まっているカップルに「ここから富士宮口までいけますか?」と質問されまし た。「行けるよ!一緒に行きましょう。」と誘いをかけました。ここからは砂走りな ので、石がゴロゴロする中を、ザーッザーッとすべるように下りていきます。彼氏は 付いてきましたが、遅れ気味の彼女を時々待ちながら、分岐点の黄色いペンキ印に到 着。ここから富士宮口へのルート案内をして、カップルさんとは別れました。先にも 書きましたが、最近富士宮下山道として人気ですが、初めての方は、下山ルートを しっかり把握しておいた方が良いです。いつもいつも下山客がいるわけじゃないし、 暗くなってからではルートを逸れる危険があります。ここから大砂走り。いつもいつ も堪能します。今回はほとんど貸切状態でした。下山開始ころから、少し雲が出てき ましたが、このころになると、上からも下からも雲が襲ってきました。山頂はかなり 雲に覆われ、雨も心配されますが、まだ降っていません。大砂走りしながら、靴の残 骸やガラス瓶、細かなゴミを拾いながら順調に下山しました。大石茶屋さんに到着す ると先週は一杯だったお客さんが、今日はほとんどいません。やはり、登山客自体少 なかったのでしょう。午後3時10分、新5合目到着。登り6時間半、下り2時間の 登山でした。
 駐車場に行く前、第1駐車場で地元のNPOの観光ガイドの方たちが、洗面用の水 やエアーガンのサービスをされていたので、利用させていただきました。他のルート ではありえないサービス。ありがとうございました。聞けば15日で終わりとのこと でした。また来年もよろしくお願いします。駐車場では晴れ間も見えましたが、スカ イラインに入るとすぐに、辺り一面濃霧に襲われ、かなり雨が降ってきました。朝、 須山口を選択しなくて正解でした。この先8月はスケジュール的に来れないので、次 回は9月に登る予定です。


(管理人)
私もコーラ好きなので気持ちがよくわかります。標高が高い山小屋では炭酸系飲料を扱っていないところがいくつかあるようです。下り2時間とはすごいですね。



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(10/8/22)