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 みんなの登山記2012−9
 投稿者:OSIOさん

■2012年8月7日(火)〜8日(水) 富士宮口

4回目、4年連続の富士登山,またツアーでの富士登山です。

昨年あれだけ文句を言ったツアー(minna11-11)ですが、昨年旅行会社に、いっぱい改善して ほしい事を電話で注文(クレーム)をつけました。対応者は真摯にきいてくれま した。ですから、このツアーに行かないつもりでしたが、もう一度信じて、ツアー に参加してみました。本音は、もう一人で登山をしたいのですが、する勇気がまだ私にないのです。

でも参加してよかったです。なんと、ツアーの参加者全員が富士山の頂上ま で登ったんです。おそらく、こんな快挙のツアー、初めてではないでしょうか? ツアーの「金メダル」です。
何が良かったのか?それは登山のペースが「ゆっくり歩いた」事と、たまた ま来週、同じコースに登る山岳ガイドが事前確認準備でついて、ガイドが2 名、添乗員の3名体制で、フォローが十分とれた為かと思います。

昨年同様、富士宮口からプリンスルートを経由して御殿場口を登るツアー、 参加者は25名。男性、女性、半々で年齢は高め。私よりまだ高齢者の方が 多くて(昨年よりも)驚きました。
横浜7時、町田8時15分出発予定が、渋滞で約1時間遅れで東名横浜、町 田ICに入る。さらに、ここでも渋滞があるが、バスは東名御殿場IC を経由、 富士山スカイラインに進む。晴れていた空が、ここから大雨になり、車内は 急に静かになりましたが、富士宮口新5合目についた頃は雨も止んだ。
道路を見ると、この辺りには雨がそんなに降らなかったようだ。
道路はマイカー規制がされていたようで、ガラガラで、バスは11時半に到着した。
車内では、ガイドから地図をもらい、コースの説明と、ツアー参加者の登山経験 の確認があり、富士登山が初めての人は5名、あとは会話に「槍」だとか「穂高」 が飛び変わっていた。
到着してストレッチを全員ですませた後に、 宝永第二火口まで歩いて昼食の予 定が、時間遅れでバスの車内で済ませ、休憩の後に、外でストレッチをした。

登山開始は12時半、とにかくのんびり歩く。
「エェッ、こんなんで?」と思うくらいのスローでした。
ガイドは「周りの景色を楽しみ、おしゃべりをいっぱい、しなさい」「おしゃべりが りが無くなったらペースを落とします」と言う。
だから花の名前、木の名前、その他いろいろな会話が弾みました。でも聞いた木 の名前、花の名前、みんな忘れてしまった。(もう、年だを実感した)

登山のメンバーは4班に分けられ、私は第3グループ、「7名」に入った。ガイドは 一番前と中間に入り、しんがりに添乗員。
班の間が開くと、「開いてます」と誰か言います。まとまって、また歩き出す。
でも宝永山第一火口から馬の背までの、ズルズル道はさすがに口数が減る。出る のは文句、愚痴ばかり。馬の背から宝永山頂まで、昨年は登山するテンポが早く、 私は馬の背で休憩していたけれど、今回は山頂まで、濃いガスの中を歩きました。
時々合間に見える景色がきれいでした。
これで、今年は「ノー・トラブル」で登山が出来ると思いました。
登山中、休憩の度、登る班番を変え、「キツイ」と思ったら、一番前になるか、最後 尾にするか、自分で申告し、移動します。調子が戻れば、また元の班に戻ります。
このようなペースでしたが、山小屋の砂走館(3110m)到着、17時10分。 ヨタ話をする元気がまだ私にありました。

今年も「砂走り館のブログに出てる姫さん」に会えませんでした。
(私はずっと男の方だと、山小屋で赤岩八合館に写真があると聞き、山頂からの 下山時に寄って、写真で「この人です」と、教えてもらいました。
  (ほんとうに!ごめんなさい)
寝床をきめてもらい、男性は2段目、女性は下段、「下段がいいなっ」ハシゴの上下 はつらいです。
17時半、夕食のカレーを食べる。疲れた後、まだあまり食欲がなかった けれど、先を考え、とにかく食べました。でもツアーの皆さん、食欲ありました。
山小屋のお兄さんと、ツアーの男性との交わす会話が気さくで、楽しかったです。
毎度の山小屋、今回もまた眠れなかった。両耳、横のいびきに耐え、目を閉じ、 ミュージックプレーヤーで音楽を聴きながら横に。
「多分、耳栓しても気になるだろう」私です。我慢、ガ・マ・ン。

出発は午前1時20分、でも30分前にはもう皆、起き出していた。
私は、出発前にトイレが混むだろうと、0時頃、トイレを先に済ませておいた。
これはおすすめです。深夜のトイレ、空いています。直前は混みます。焦ります。
緊張してするのは、体によくありません。

1時半に出発、ヘッドランプを使い、班別でゆっくり登ります。
「焦らないで、ゆっくり、ゆっくり」ガイドが度々、言います。
休憩の時には「呼吸を大きく、はいて。何回も!」と、私も守りました。
お陰で、気分の悪くなることもなく、外から見たら「トボトボ歩く、オジン」と (最初から)みえたのでは?

御殿場口山頂に到着して、最後の登山者が来ると、みんなで拍手!
御殿場口山頂から「頂上富士館」前に移動した時が午前4時半、日の出が4時 47分。お見事な時間配分でした。
でもこの僅かな時間ですが、寒い。冷たい。埃まみれの風で山頂の郵便ポストの 横で風を避けて待ちご来光。感想は「寒くて、寒くて、とても耐えられん」でした。
ご来光を諦め、頂上富士館に逃げ込もうとしたら開いていた筈が、閉まっていた。
午前5時、山頂富士館前に集合して、添乗員が「お鉢巡り」をする人を確認した。
驚いた。この時、ツアー参加者全員が登頂していたのを知ったのだ。
今回「お鉢巡り」は諦めました。あまりの風の冷たい事。この寒さで無理して、 膝を痛めたら、昨年の二の舞です。この時間、山頂の寒さ対策はとても重要です。

7名が添乗員と下山。残りの18名は(も)「お鉢巡り」です。(脱帽)
このツアー参加者中に「奥の宮」で参拝、記帳すると記念品が戴ける方がいたの で教えてあげました。皆さん喜んで「奥の宮」に駆け込みました。私もいつか!
私達は7時半、山小屋に戻り、「テーブルが足らないので、先に食べてもらうと 助かります」との従業員の方の言葉で食事をした。この時「奥の宮で記念品を戴い た方に記念品を見せてもらった。
「御神酒も戴いて、良い思い出になった」と喜んでおられた。
「これじゃ、みんな、70になったら、また来なきゃなんないねっ」と添乗員交 えて笑いあった。教えてあげてよかったです。
これも「あっぱれ富士登山」のお蔭です。感謝、感謝です。
後続が8時20分には山小屋に戻ってきた。
「我々より時間がかからずに降りてくるだろう」と話していたが、本当に早かった。

「お鉢巡り」組が食事中小屋の混雑を避け、私達7名は小屋の外で休憩して下山 の準備に。
ストレッチをして、マスクして、スパッツ付けて、膝には「100円ショップ」で購入した サポーターを付けた。
この時「この天気では水がたくさんいるだろう」と、ペットボトル2本購入しました。 今回は「空のペットボトル交換はしない。ご自分で処理して」と言われた。
(昨夜は良かったのに、なんでっ?)
山頂の「頂上富士館」でも交換は断られましたが、「ゴミは自分の責任で!」と言う 事でしょうか?

ここから「好天の中、暑いだろう」と半袖で、大砂走りに入る。「汚れたら、温泉で 着替えりゃいい」と。時間、9時20分、下山開始。ここからが昨年のリベンジです。
わらじ館を過ぎ、大砂走りに入る。この頃から霧となり、砂も適度に湿り、砂ぼこり もない。下山も班別、登山時と同じでペースは「少し、はやめ!」でもバラけません。
させません。ペースは、ガイドが歩調を守ります。先頭のガイド、時々後ろを確認、 調整をしてくれます。
だから遅れそうになっても、焦る必要がありません。とても気が楽でした。
2班にガイド1名、遅れそうな人は最後列に添乗員と降りる。これは良い。

「大砂走り」はとても楽しいです。昨年は、膝が痛くて泣きたくなるような気持ちで 下山したのに、今回、信じられない位とても楽しい下山なのだ。
「足は一歩で三歩、進む」の感じ。やはり、体の調子が一番なんでしょうか?

御殿場口5合目の大石茶屋まで、下山道はガスって、景色も、今何処にいるのか 全く判らない中、ガイドの「道路の端にある白いロープを目印に、下山」を目標に3 つのグループで下山できた。
添乗員と下山したのは、足にマメができた人、一人。彼女が5合目まで完歩した時 みんなで拍手、拍手。登山ツアーは、思いやりがベストです。
時間、11時40分、疲れもそんなになく、膝も痛くなかった。「よかったぁー!」

温泉に浸かり、汗や、汚れを流して、後は「爆睡」と思いきや、バスは空いている 高速道路をひた走り、40分程で町田着。この後バスは横浜駅に向かい、17時 過ぎの京急で家に戻りました。

今回の登山ではペットボトル7本。昨年は4本ですから、今年はすごく多い。
梅干し、ビーフジャーキー、多め。ガイドから「水は、休憩時に、小まめに、すこしず つ飲め」と言われた結果でしょうか。

「とても楽しかった登山、それはガイドの的確な気配りが重要!」これが今回の感 想です。

皆さんも是非、富士登山を楽しんで下さい。
下山中、昨年よりも御殿場コースを登山する人が増えているように感じました。
それも小学生がいる家族連れや男子学生。来年、もっと増えて欲しいです。
「難しい」に挑戦するのは大切だと。登山をするには大変なコースと言われてます が、本当に登山を楽しめるよいコースだと思います。

できたら、来年は一人で、富士宮口から登山して、御殿場口に下山するか、宝永山 経由で下山するコースをやってみたいです。
ツアーに参加した女性から教えてもらった「登山中、足がつった時飲むと即効で効く」 漢方薬(芍薬甘草湯)がありました。(たぶん、彼女のお仕事はナースさんか?) 登山する皆さんは、いろいろな知識があるんですねっ。


(管理人)
昨年の登山(minna11-11)では、全くプロ意識のない最悪のガイドでした。今回はガイドが変わっただけで一気に楽しいツアーになりました。OSIOさんがツアー会社へ注文したおかげで、今年の参加者は楽しい思いをする事が出来ました。

ペットボトルを交換してくれない山小屋が増えています。でも、その場合は中身を別のボトルに移し替えて、購入したボトルを山小屋に渡せば問題ないはずです。



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(12/8/10)