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 みんなの登山記2013−11
 投稿者:てるやんさん

■2013年8月26日(月)〜27日(火) 御殿場口

関西在住、47歳、体重90kg+α、過去に吉田口、須走口、富士宮口からの登頂経験があります。
今回以前のように子供が同行しないので、御殿場口からの挑戦となりました。しかし、前回より3年も経っており体力もかなり落ちているのが懸念されました。

8月25日午後に自宅を出発し、高速で御殿場へ、温泉会館に寄って駐車場へ行きました。第一駐車場も半分くらいでした。午前2時ころから日帰り登山の方の出発が始まりました。私はいつものごとく山小屋一泊プランなので8時ころ出発と決めていました。大石茶屋から次の山小屋までかなりあるようですので、いつもより多めの水分と行動食を用意したのでかなりザックが重いです。

予定通り午前8時に出発しました。途中で忘れ物に気づき取りに帰って15分ほどロスしました。ほどなく大石茶屋に到着しましたがそのまま通過しました。今までは子供が一緒だったのでペースを意識的にゆっくりとしていましたが、今回単独なのでオーバーペースにならないように気を付けました。9時半にやっとの思いで次郎坊到着しました。ブル道を横切って進みます。登山道はジグザグしていますが、ブル道はまっすぐなのでそこを登っている方もいらっしゃいました。その後もひたすらザクザクと砂礫の道を登ります。結構歩きにくいので疲れます。11時40分新六合目到着しました。なんで五合目から六合目がこんなに長いの!?早くも心が折れそうです。でも六合目はまだ先です。ここでおにぎりと魚肉ソーセージを食べました。とにかくこの登山道は腰をかけて休むようなところがないので休憩するのに苦労します。12時半六合目、出発から4時間半でやっと一合分登ったことになります。こうなったら最初の宿で一泊だ!と思いました。13時には3000mの看板に到着しました。このころにはほぼ同じペースで登っている東京から来ていた美容師の方(男性)と仲良くなりました。今回御殿場口からは6回目で今晩は赤岩館で宿泊するそうです。平日かつ利用者の少ないこのコースでは予約は不要と考えていたのでまだ宿泊所は決めていませんでしたが、赤岩館は一番上じゃないの・・・。いけるかな?見えている七合目日の出館は閉まっているし、先が長いなあ。でも目標が見えるとやはりやる気が出てきます。わらじ館、砂走館と通りすぎてもうすぐ赤岩館です。

14時赤岩八合館(3290m)到着しました。東京の美容師さんよりも早く着きました。今晩空いているとの事だったのでお願いしました。御来光を山頂で見る場合は入り口すぐの場所に、ここで御来光を見る場合は奥の場所に案内されます。私は奥に案内されました。驚いたことに今までより一人分のスペースが広いです。他では横に向かないと寝られなかったのに上を向いて手を横においてもまだ隣の方と触れません。ほどなく美容師さんも到着されたようで、しばらく話をしていました。17時より夕食です。カレーおかわり自由でお茶も飲み放題です。これも驚きました。少ないカレー一杯だけ、お茶も2杯目から有料の宿があるのにびっくりです。そういえば休憩室でもやかんのお茶を勝手に皆飲んでましたし、スタッフの方もどうぞどうぞって感じでした。夕食後消灯時間までが寝られる時間だと思いゆっくりと横になります。ここでもまた驚きが。いつも悩まされていたいびきが全く聞こえてこないのです。これはラッキーです。しかし・・・。今夜は雨の予報でこの前ここから雨漏れしたのでと、私の頭上に洗面器を置かれました。その後雨と風が強くなり、雨が屋根をたたく音と風が壁を打つ音でうるさかったです。御来光はあきらめないといけないな。そう思いながら過ごしました。3時過ぎには雨も上がり夜景がきれいに見えていました。5時過ぎ運よく御来光を見ることが出来ました。その後朝食をサッと食べました。

5時40分に赤岩館を出発しました。あとは頂上目指すだけです。約1時間半とのことです。上がっていればいつか着く、あせらないといつも言い聞かせています。時間に余裕を持つことが大切と過去の経験から感じていました。高山病も大丈夫そうです。しかし息は8000m級の山に登っているようです。6時八合目、そして7時前に山頂到着しました。今年友人2人が登頂を断念しているので、仇を取ってやりました。すぐに妻と友人にメールをして、楽しみだったココアを飲んですぐに下山しました。結局山頂には20分ほどしかいませんでした。

7時15分下山開始。登山客の方に「がんばってください。」と声をかけながら下りて行きます。下りは快調です。とにかく大股で歩く様にしています。走りません。8時15分に日の出館到着。大砂走りのころには霧がかかってきて先が見えません。とにかく迷わないように白いロープの横を下って行きます。どんどん下って行きますが、先が見えない不安と時間が経つにつれいつまで続くのかという思いがしてきました。そろそろいい加減にしてくれと思いだした頃「次郎坊200m」の標識が見えました。もうそんなに下ったのかと思いました。次郎坊を過ぎたあたりで霧が晴れ、五合目の駐車場が正面に見えています。少し足元が固くなりましたが順調に進みます。ふと時計を見ると2時間以内で下れるかもと思い頑張ります。結局五合目に9時05分に到着し1時間50分で下山できました。2回の休憩とすれ違いのロスタイムがなければもう少し早かったのになあと今更思いましたが、無事に下山できて何よりです。

その後駐車場でしばらくゆっくりとしてから帰路につきました。

登りの六合目までは2度とこんな所来るか!と思いましたが、それなりに楽しかったです。いまでは次もここかなと考えています。


(管理人)
関西から長距離ドライブ後の御殿場ルート登山。本当にタフですね。雨がちょうど山小屋に滞在している時間帯だけで良かったです。



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(13/8/31)