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YTさん・御殿場口編

2004/7/23~7/24

(山頂の焼印は富士宮口レポートを参考にして下さい。)

 須走口から下山して4日目にして、今度は富士登山を御殿場口往復で行うという強行軍と相成りました。御殿場口は、他の河口湖口などとは違い、俗化しておりません。雄大な自然の景色に圧倒されながら歩く事となります。山小屋の対応も他の登山道と比べ、総じて丁寧で親切です。僕が泊まった山小屋では、平日だったせいかもしれませんが、布団は一人一枚あり(他の登山道みたいに一つの布団に見知らぬ他人との添い寝状態になることはまず無い)、夕食のカレーや朝食のご飯、味噌汁は食べ放題。もう至れり尽せりでした。また、下山道は大砂走りが楽しめます。富士宮口六合目からの宝永山経由や、富士宮口八合目からのトラバースで御殿場口へ抜けることも出来ますので、御殿場口の新五合目(旧二合目)から登るのはつらいという方は利用してみるといいでしょう。それでは、御殿場口の焼印の紹介です。

御殿場口の焼印

 まずは下記の表を参考にして下さい。「長さ」とは杖に焼印した時の長さです。雨天や夜間等で焼印が押せなかった時に、鉛筆でその長さプラス1cmを足して金剛杖に印をつけ、次回や下山時の時に押すための空白を作っておけばよいと思います。「最大幅」とは、焼印を押した時の横の広がりです。「○面使用」とは八角形の金剛杖の内の何面を使用するかです。


八合目(七合九勺)

赤岩八合館

長方形 「(top富士の絵) 三七七六米 富士山頂上」 長さ4.5cm。三面使用の最大幅2.5cm。
長方形 「(top富士の絵) 三七七六米 頂上征服」。 & 長方形 「(top朝日の絵) 御来光記念」。 (二個一) 長さ9.2cm。三面使用の最大幅2.5cm。 
長方形 「(top富士の絵) 御殿場口 赤岩八合」。 & 長方形 「(top富士の絵) 三四五〇米 赤岩万年雪」。 (二個一) 長さ9cm。三面使用の最大幅2.5cm。 
この上の5種類を押して焼印代が400円となります。

長方形 「(top富士の絵) 胸突き八丁」。 & 長方形 「(top富士の絵) 頂上登拝」 (二個一) 長さ9.5cm。三面使用の最大幅2.5cm。 (従業員専用非売品?2005年度限定)
長方形 「(top富士の絵) 御殿場口 八合目」。 & 長方形 「(top富士の絵) 見晴台」 (二個一) 長さ9.5cm。三面使用の最大幅2.5cm。 (従業員専用非売品?2005年度限定)
赤岩八合館の方針で、昔の焼印は登山客には出さない傾向があります。自分はここで働いていたので、特別に古い焼印を引っ張り出して自分で押しました。


七合五勺

砂走館

長方形 「(top富士の絵) 御殿場口 砂走り館」。 & 長方形 「(top富士の絵) 日本一公園砂走下山記念」。 (二個一) 長さ9.5cm。三面使用の最大幅2.7cm。 200円。
長方形 「(top富士の絵) 御殿場口 七合五勺」。 & 長方形 「(top富士の絵) 宝永山 火口」。 (二個一) 長さ9.5cm。三面使用の最大幅2.7cm。 200円。
通常は、上記4種類を押して400円頂いていました。 長方形 「(top富士の絵) 胸突き八丁」。 & 長方形 「(top富士の絵) 頂上登拝」 (二個一) 長さ9.5cm。三面使用の最大幅2.5cm。 200円。
丸型 「快走 砂走」 (かなり古い戦前の焼印と言う噂も、、。横文字を右から左へ読む。) 長さ4.5cm。五面使用の最大幅4.7cm。 100円。
丸型 「公園 砂走」 (かなり古い戦前の焼印と言う噂も、、。横文字を右から左へ読む。) 長さ4.5cm。五面使用の最大幅4.5cm。 100円。
自分が専属で働いていた砂走館です。赤岩八合館とは姉妹館です。経営者の山小屋にあるものは全て提供しようと言う方針から、積極的に古い焼印も求められれば押していました。上記4種類を手に入れられた方は非常にラッキーでしょう。2005年度のみで、今年はやらなかったみたいですし。
長方形 「(top富士の絵) 宝永噴火三〇〇年」。 長さ4.5cm。三面使用の最大幅2.5cm。 2006年度のみ通常版4種類にこれを追加して5種類押していました。


五合目

大石茶屋

長方形 「(top富士の絵) 御口 大石茶屋 海抜 一、五〇〇米」。 長さ5.2cm。三面使用の最大幅3cm。 50円。
長方形 「心の古里 富士山」。 長さ5cm。三面使用の最大幅2.5cm。 50円。
長方形 「(top富士の絵) 大砂走り (人が登る絵) 終点」。 長さ4.1cm。三面使用の最大幅3.2cm。 50円。
長方形 「ヤレヤレ 一プク 大石茶ヤ」。 長さ4cm。三面使用の最大幅3cm。 50円。
朱肉の刻印 「富士山頂」。 長さ5cm。一面使用の最大幅1.2cm。 50円。
この5つのがスタンダードな物です。これ以外に頼めば、古い焼印も押してくれると思います。 長方形2つ 上「(top富士の絵) 御殿場口 大石茶ヤ」。 &         下「海抜一、五〇〇米」。 (二個一) 長さ7cm。三面使用の最大幅2.2cm。 50円。
長方形 「(top富士の絵) M FUJI 御殿場口 大石茶ヤ」。 長さ4.3cm。三面使用の最大幅2.2cm。 50円。
長方形 「(top富士の絵) 大砂走り三千米」 長さ5.3cm。三面使用の最大幅2.7cm。 50円。

富士急小屋

長方形 富士山の絵の中に「富士山」。 長さ4.3cm。四面使用の最大幅3.5cm。 無料。
ただし、自分で押す事。焼印の面がだいぶ使いこまれて損傷もあり、あまりきれいには押せません。 火を常時おこしていないため、焼印が出来ないことがほとんどです。

<登山道起点の神社>
  御殿場口起点の神社は、JR御殿場駅から歩いて10分くらいの東表口参道宮新橋浅間神社となります。しかしここの神社は、現在管理人がいるだけで無住のようです。ご朱印や神社の朱肉の刻印はもらえないかもしれません。

<御殿場口と富士宮口>
  御殿場口と富士宮口は、登山道・下山道共に、すべての山小屋を通ることが出来ます。したがって行きでも帰りでも焼印を集めることが出来ます。また共に夜間の焼印をやっていないのも同じです。ここでお薦めは、行きに富士宮口の焼印を全て集め、その後頂上の神社で刻印と山口屋の頂上焼印を4種類集め、帰りは大砂走りを堪能しながら、御殿場口を下り全ての焼印を集めることです。どうしても御殿場口は長いとおっしゃられる方には、帰りに砂走館までの焼印を集め、その後宝永山経由で富士宮口の六合目へ抜けるルートもいいかもしれません。

 また、富士宮口の八合目からトラバースして御殿場口へ抜けられた方は、行きに富士宮口八合目までの朱印を集められた後、金剛杖の裏側に御殿場口の赤岩八合館の焼印を押します。その後御殿場口から頂上へ向かい、山頂の神社の刻印と山口屋の4種類の頂上焼印を押します。富士宮口から下山し、九合五勺と九合目の焼印を押して、富士宮口分の全てをそろえます。また富士宮口八合目からトラバースして御殿場口へ戻り、赤岩八合館へ荷物を預けている人は取りに行きます。その後御殿場口を下山し、砂走館の焼印を押した後、宝永山を通りながら富士宮口へ抜けるか、大砂走りを堪能した後、そのまま御殿場口の新五合目まで行き、全ての御殿場口の焼印を集めるかという選択もあると思います。もしくは、赤岩八合館に宿泊された方で、どうしても先に富士宮口の焼印をコンプリートさせたいという方は、トラバースして富士宮口の八合目へ戻り、九合と九合五勺の焼印を集めた後、下山時に一気に御殿場口分の焼印を集めるというのもありかもしれません。

<御殿場口諸事情>
 御殿場口は七合目の山小屋密集地帯までは、登下山道共に共通です。ですから、登山時でも下山時でも焼印は集める事が出来ます。ただし、夜間の焼印はしておりません。また大砂走りは本当に面白い。一回体験してみる価値はあると思います。その後の五合目の大石小屋、富士急小屋は登下山道共に共通なので必ず通ります。

 御殿場口には七合四尺にわらじ館、七合目には日の出館があります。聞いた話によりますと、わらじ館は御殿場口で開かれる富士駅伝のある八月初旬にしか山小屋を開けないそうです。そして焼印はないそうで、昔からステッカーやスタンプだという話です。日の出館は、山小屋の人に尋ねたのですが、焼印等は無いそうです。残念ですね。

<見栄えの良い金剛杖を作成するために>
 3年にわたり、4つの主な登山道に吉田口をセットにした焼印レポートを書いてきました。焼印付き金剛杖を作る一助となれば幸いです。きれいな、見栄えのよい焼印金剛杖を作るには、ポイントがあります。

・ 山小屋の人に沢山押すので、焼印の間を詰めてくださいねと言うこと。
・ あらかじめ焼印の中心となるべき面を決めておき、山小屋の人にその旨を伝えること。
・ どこから押し始めるか起点を決めること。僕はどの登山道でも下から10cm~15cmくらいの所から押してもらいます。但し財布との相談であまり押す予定のない方は、下から30cmくらいからで良いでしょう。自分の場合は徹底的に全て押すのでそのくらい下からになるのです。
・ 雨天の時は、焼印が全て集まらないかもしれないので、集まらなかった個所にはその分を鉛筆で印をつけ次回に備えること。
・ 焼印を失敗されてもキレない事。諦めの悟りの境地も大切です。うるさく言うと逆ギレされることも…。(経験者談)山小屋の人は焼印を逆さに押すと、「いよっっ!逆さ富士!お兄さんラッキーだね!!」と言います。それって自分の失敗をごまかしていませんか?と突っ込みを入れたくなりますが、、。
・最近は、めっきりと焼印を集めることが少なくなってきました。焼印記事のすべてをメンテナンスするのはほとんど無理な状況です。ここのサイトの管理人さんが、「富士山の焼印(更新情報)」を作成してくれておりますので、どんどん更新情報を寄せていただければ自分もうれしく思います。閲覧者の皆さんが主役となり、焼印記事の充足が図れていけたらいいなぁ、、、なんて考えています。特に写真を撮るのがからっきしダメでして、焼印の画像とかも載せれたら、、なんて考えたりもしているのですが、やっぱり自分には無理なようです。この部分を補完してくれる方がおられましたらとてもありがたいです。  それでは皆さんの富士登山と自分だけのオリジナル焼印つき金剛杖の作成の健闘をお祈り申し上げます。

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