[登山記の目次に戻る]

 みんなの登山記01−10 河口湖口
 千葉のN.Oさんからいただいた登山記です。


 はじめまして、2001年9月2日に登ってきましたのでお便りします。

 14年前に一度河口湖口から登りました。その時はあまり知識もなく、わずかな飲 料と食料だけで、今考えると結構無謀な登山でした。しかし雨具は持っていったので、6合目から8合目まで雨の中でしたが無事に登山できました。お鉢巡りなど知らなかったので頂上までとにかく上り、そのまま下山しました。

 さて、今回の登山ですが、職場の同僚が富士登山に行くと聞き、なんだか急に富士 山のことが気になり、そう言えば、富士山測候所が取り壊しになるし、前回はお鉢めぐりもせず、測候所や最高峰まで行っていないことなど、気になりだしたらどうしても行きたくなりました。インターネットで富士登山のホームページを探していると、なにやら良いページがあるではないですか。読んでいるとますます登りたくなりました。しかし休みがなかなか取れず、休日は子供の相手もしなければならず、9月の登山は止めたほうが良いとのご意見でしたので、もう登山シーズも終わりかと半ばあきらめていましたが、9月になったばかりなら何とかなるかもと2日の日曜日に登ることを決めました。準備は「あっぱれ富士登山」のホームペーを何回も読んでいたので、必要なものはすぐに準備できました。

 今回は前回と違う富士宮口からトライしてみようと最初予定していましたが、山小屋は河口湖口は何箇所か開いているが、富士宮口はほとんど開いていないようなので、天候が悪いときは最悪の場合山小屋を頼りにしようと、前回と同じになってしまいますが今回も河口湖口から登ることにしました。

 9月2日 午前1時15分自宅を出発。天気予報ではまずまずのようでしたので、もしかしたら御来光が見えるかもと期待して家を出ました。河口湖インター手前から山小屋の明かりが見えていたので御来光はまず大丈夫だろうと確信しました。

 午前4時10分5合目駐車場到着。駐車場はまだ余裕があるようでした。4時20分登山開始。歩き始めるとなんだか雨がぽつぽつと降っているようでした。これは大変だと覚悟を決めましたが、6合目につく頃には止んでいました。7合目手前から空が明るくなりましたが、日の出のあたりは雲がかかっていてあまり良い条件ではないようです。5時15分7合目と本7合目の途中でご来光でした。やはり雲がかかっていて雲の合間から、わずかに拝めました。

 途中の天気はおおむね晴れでした。防寒具も必要ありませんでした。しかし山頂のほうを見ると雲の中のようでした。本7合目あたりでは晴れてはいましたが、雷鳴が聞こえ先が思いやられました。しかし、その先も天候は悪化せず晴れていました。9合目くらいからは山頂も晴れていて良く見えました。

 8時30分登頂。途中の山小屋で小休憩をしながら順調に登頂成功。山小屋はほと んどが営業しているようでした。まだ宿泊もできるようでした。天候は晴れでしたが時々薄雲が流れてきていました。いよいよ念願のお鉢巡り。火口の反対側に見える測候所と最高峰を目指します。扇屋で土産を買ったときに店員さんにお鉢めぐりはどちらから登ったほうが良いか聞きましたが、反時計回りとよく言われるけど、測候所の馬の背の下りは結構怖いよと言われたので、時計回りに富士宮口山頂経由で周りました。確かに馬の背の下りは怖そうで登りの方が楽だと感じました。測候所につくとレーダードームはすでに足場が組まれていて、解体作業中でした。なんとなくさびしい気持ちになりました。念願の最高峰で記念撮影をして1周してきました。休憩後下山。

 10時20分下山開始。実は前回の登山のときの思い出で一番印象に残っているのは、とにかく下山が大変だったと言うことです。なにやらズブズブ、ズルズル大変苦労して下山したことだけ覚えています。さて、今回はと言うとやはり、ズブズブ、ズルズルで足は痛くなるしやはり大変でした。今考えれば時間の余裕はあったので途中で休憩をいっぱいとって下りればよかったのかもしれません。7合目から6合目までは雲の中で視界も悪かったです。

 12時50分無事に5合目に下山。5合目は晴れていて暖かかったです。家族連れでにぎわっていて、駐車場は満車で駐車場待ちの車が20台くらいいました。

(今回の登山で感じたこと)
・9月の登山は気温が結構低いので、手袋は軍手ではなく防寒用の防水性の手袋が良いと思いました。軍手では少し冷たさを感じました。
・測候所の馬の背は私は登りの方がらくだと思いました。
・ここ1年、週1〜2回のウォーキングをやっていましたが、その効果か、思ったよりも短時間で楽に登れました。普段の軽い運動は大事ではないでしょうか。



★管理人のコメント
 2001年は土日の関係で9月2日でも多くの山小屋が営業していたようです。2000年は山頂の山小屋は8月29日(火)で全て閉まりましたが、2001年は9月2日(日)でした。山小屋が閉まる時期は毎年変動するようです。その日は私も登りましたが、N.Oさんより3時間ほど早く登ったため、山頂は雲の中で視界が悪かったです。少し遅いスケジュールのおかげで雲も晴れてよかったですね。馬の背が急なので下りが怖いというのは新説ですが、なるほどと思いました。最近は左回りを勧める人が増えましたが、お鉢巡りは本来は時計回りです。

(01/9/18)

BACK  TOP  NEXT