[登山記の目次に戻る]

 みんなの登山記01−8 須走口
 かぶとむしさんからいただいた登山記です。


8月12/13日 富士山(須走口)初登山 報告

あっぱれ富士山ほかいくつかのHPを参考として30代後半の夫婦が初登山に挑戦しました。
いままで、家族で1500mくらいまでの山しか登ったことがないのに「日本人なら一度は富士山に」というかってな思い込みから始まりました。

いくつかのHPには子供でも登れたよというのがありましたが、途中で断念するのも悔しいので今回は 子供を預けて夫婦のみで登ることにしました。登り口は須走口にしました。理由はマイカー規制が8/11から始まるのと人が少なく自分のペースで登れること、樹林帯があるので歩くのが楽しいと HPの紹介があったからです。

8/12 19:20 須走口駐車場 到着(2000m)
途中霧雨状態であざみラインでの視界は5-10mくらいでほんとに何も見えない状態でこの先の不安を募らせます。途中路肩駐車もありましたが第2駐車場へすでに90%くらいの車がいました。帰りのことを考えることもなく上の駐車場へ止めましたがこれから行かれる方は第2駐車場を一周することをお勧めします。
見上げるとすでに山に一筋の明かりがありました。
出発を8:15と決め、トイレや周りをぶらぶらして体調を整えます。

8/12 20:15 須走口 出発(2000m)
小雨降る中、お土産やのおばさんたちの「いってらっしゃい」の応援を背にいざ出発です。
樹林地帯にはいるといきなり真っ暗で周りの景色なんてどこえやら。
ポンチョをかぶり歩き始めたのですがこれが体力消耗に拍車をかけ 以後長時間歩行の遠因となりました。

8/12 21:50 本五合目 林館?(2400m)
やってるのかやってないのか?ひっそりとしていて5分ほど休憩してすぐに出発。

8/12 22:35 六合目 瀬戸屋(2650m)
長い長い樹林帯をすぎやっと山小屋でしばし休憩。このころは雨も収まり上空の雲もうっすらとかかる状態でした。内側も外側も濡れたポンチョはしまうにしまえずただのお荷物。

8/13 00:00 七合目 太陽館(2950m)
ここでトイレ休憩一回100円です払わない人はトイレ掃除だそうです。(張り紙より)
8/13はペルセウス座流星群の極大日でいくつもの流れ星が見られました。
天気もよくなり天の川もよく見えプラネタリウム状態で最高です。

8/13 01:00 本七合目 見晴館(3150m)
鳥居と標高3250mの板を見てまだ半分も来てないじゃんと少々疲れ気味。

8/13 01:40 八合目 江戸屋(3250m)
静かにマイペースで登れるのもこの辺りまでです。

8/13 02:10 本八合目 (3300m)
どこから湧いてきたのか人人人!河口湖からの合流は聞いてましたがほんとにすごい! 皆さんツアーらしく老若男女(八割はおばさんグループと思われる)の団体がいくつも!ガイドの人の叫び声が我々初心者にも心強い。

8/13 04:05 富士山山頂(3776mじゃない!)
すごい人で登山道はお盆の高速道路のような渋滞につぐ渋滞!少し進んでは停止の連続でペースを乱されます。勢い団体を抜かしてもまたすぐ次の団体さんグループできりがありません。最後の難関・岩場ではあきらめてグループとともにゆっくり登山に徹しました。
九合目あたりから嫁さんの具合がよくなく無口になってます。あとで聞いたら気持ち悪く吐きそうだったとか。人に酔ったのか高山病なのか?
最後の鳥居が見えたころはやっと終わった!と安堵しました。

8/13 04:50 御来光
頂上にはすでに沢山のひとでひしめきあっていたがなんとか居場所を確保することができました。雲ははるか下に雲海状態で上空は雲ひとつない快晴でした。だんだん東のそらがグラデーションに白じんできて日の出ととものロッキーのテーマと万歳三唱!あっと言う間に明るくなってきましたがそれまでの寒いこと!(スキーウェアを着ていたのに!)

お鉢まわり 
富士山頂神社でお守りを買い、逆周り(反時計まわり)で一周しました。
翻ってみると反時計周りのほうがいいと思います。測候所の手前では影富士も見えました。
測候所のところでやっと3776mに達しました。裏の展望台にも足を運び日本で行ける最高の地点での景色は最高です。

8/13 9:30 下山   12:50 駐車場到着
今回の登山での一番の苦しいところはこの下山でした。単調なブルドーザ道をうねうね、これでもかこれでもかと続く砂走りは本当に辛かった。砂走りが終わったあとの下山樹林帯がさらに気力減退に追い討ちをかけます。最期のとどめ・駐車場への登り!
休みながらといっても半日歩き通すなんて日常ではありえませんね 疲れた(ふ〜)

マナーの悪い人が多い!ごみがたくさん散乱している。環境省のボランティアの人が朝からゴミ拾いをしてましたが ゴミ袋がいっぱいです。たばこの吸殻も多い。登山道のロープの外で休憩している人(ツアーガイドの人が注意をしてもどこ吹く風)もいる。落石おこして怪我をさせてからでは遅い!こういう人達には禁止条例なんかつくってもだめなんでしょうね。 街中でも一緒ですが権利ばかり振りかざして義務を蔑ろにする人が多いのには閉口します。



★管理人のコメント

 須走口のあたりには雲がかかって、霧雨になることが多いです。その状態を堪え忍んで、きれいなご来光を見ることができて良かったですね。♪ロッキーのテーマですか?(苦笑)さすが観光化された河口湖口側です。でも荘厳なムードとはほど遠いですね。本八合から山頂まで2時間もかかっています。すごい渋滞だったようです。

(01/8/21)

BACK  TOP  NEXT