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 みんなの登山記2004−17河口湖口
 投稿者:hossyさん


■2004年8月27日(金)〜29日(日)

■富士山の頂上で乾杯!と叫ぶ■

毎年夏に会社の仲間内で金曜日に仕事が終わった足で深夜、河口湖口から頂上での御 来光を目指し、土曜日に西湖の温泉&キャンプ場でバーベキュー、日曜日に付近を観 光して昼食に山梨名物ほうとうを食べて帰路に着くという恒例のイベントがあり、今 年は8/27〜29に行われました。私は2002年からの参加で3回目の富士登山です。
富士山に登ろうと思ったきっかけは、昔から登山とマラソンには興味がなく、むしろ 現代の交通手段の発達においては無意味な行為とすら思っていました。登山にいたっ ては学生の時林間学校で教師に”休まないで歩け!もうすぐ頂上だ、がんばれ!”と 騙され続け??それがトラウマとなり、自分の中では絶対あり得ないコトだと思ってい ました。ところが一昨年の24時間テレビの100キロマラソン(その年は西村知美さんが 走りました )を見てなぜか猛烈に達成感を味わいたい!!これまでの自分をリセット したい!!と思い、このイベントの幹事をしている同僚に頼んで急遽、参加することに なった次第です。
一昨年は雨、昨年は天候に恵まれるも体力がなく、過去2回は御来光までに頂上にた どり着くことが出来ませんでした。でも頂上にたどり着いた時の達成感、御来光の 神々しさ、また即日襲ってくる筋肉痛に”オレってまだまだイケる”という自己陶酔 から病みつきになりました。さて今回は果たして頂上で御来光を拝むことができるの か??

メンバー 男16人女2人、年齢20代〜40代

当日まで
参加者の間でメーリングリストで段取りの連絡や意気込みを語り合うも「行くけど、 登らなくていい?」だの「キャンプ場で待機してる」と言うヘタレどもが数名。すか さず今年は「杉田かおるを見習えっ!!」と喝を入れてやる!?

8/27(金)
台風が接近中、影響からか午後から風が強くなってきた。その勢いで富士山付近の雨 雲を吹き飛ばしてくれと祈りつつも強風は危険だからもっとイヤだしと、気になって 空模様を見に事務所を出たり入ったり、ネットで天気のサイトをチェックしたりで仕 事が手に付かない・・・
 19:00 集合 他の地域から来るメンバーとの合流のため車3台に分乗し中央自動車 道で一路河口湖へ,途中談合坂SAで夕食、登山のことを考え消化の良いうどんに生 玉子をトッピング。天候は山梨県に近付くにつれ悪くなる・・・
 21:58 河口湖IC付近のコンビニで静岡、栃木、群馬からのメンバーと合流、飲 料、食料を調達。総勢5台でスバルラインをひた走る。
 23:05 5合目P到着 やはり今シーズンのピークは過ぎたのか楽勝で一番上の駐 車場に車をとめることができた。余計な距離を歩かされなくてよかった・・・でも小雨 が降っていてなまら寒い。「マジで登るの?」一同、ぼやきながらも着替えや仕度を して高所に体を馴らす。私もそのぼやきに心が折れそうになる・・・

8/28(土)
 0:10 出発 霧雨で視界が悪い。泉ガ滝で早くも息がアガりはじめ「やっぱ齢には 勝てないか・・・」と今回の登山を少し後悔。
 0:45 6合目 ここから雨は止んでいた。風もほとんど吹いていない。安全セン ターで頂上の天候確認。やはり雨、もっと気になるのは風だが8/26から計測を行わな くなったのでわからず不安になる。
 7合目〜 ここからがキツくなるから最初の休憩をしようと思い、最初の山小屋の 花小屋に到着するが疲れを感じない。その後もなぜか歩くペースは以前と変わらない のに、山小屋に着く度休む場所さがしているうちに呼吸が整い「あれ?行けるじゃん !次、行っちゃおう!」と、どんどん先に進む。「何か今年のオレ、違うかも!?」と 感じ始める。トモエ館で最初の休憩。温かい缶コーヒーを買って小屋の中で飲ませて もらう。”あったまりましたか?”と小屋のお姉ちゃんに訊かれ、体より心が温ま る。
 8合目〜 外国人の登山客が後から追いついてきたので道を開けて抜かせてやると 先のカーブで休んでいる。こちらは休まず通り過ぎるとまた追いついてくるから抜か せる。そんなウサギとカメ状態が続きイライラが募り”F○○k You!”と叫びたく なるのを抑えていると、やがてヤツは自滅。こつこつ地道に行く事の勝利??に「やっ ぱオレって日本人なんだなぁ」と感じる。元祖室を通過、「去年は頂上まで間に合わ ずここで御来光を見たっけなぁ」と思い出にひたりながら先に進む。
 4:05 御来光館で休憩 タバコを吸いながら見上げるといつの間にやら9合目の鳥 居が見える。「あれっ?ここってもしかして最後の山小屋?」と思い、小屋のオバ ちゃんに訊いてみると「そうだよ、頂上まであと1時間。がんばって!」と励まされ 出発。
 9合目〜 空が明るくなってきて周囲は足を止めて御来光を待っているようだが私 はこの天気では望めないと判断、ひたすら頂上を目指す。
 5:14 頂上到着 先に到着していたメンバー4人は寒いのでもう降りると言って先 に下山、しばらく一人でおしるこを飲みながら後から来るメンバーを待つ。30分後2 人到着。風もなく、自分自身にまだ余力があったので一人でお鉢巡りしてくるといっ て別れる。
 6:20 お鉢巡り 時計回りでスタート。日が昇って暖かくなってきたので御殿場口 で着ていたフリースとレインウェアのズボンを脱ぐ。富士宮口のWCで用を足す。ここ のトイレは燃焼式というのになっており、終わってスイッチを入れると便器の底がパ カッと開き突如、真っ黒な煙が吹き出した。何じゃこりゃああ!!その煙を吸ってしま いおもいっきりむせた。そびえたつ剣が峰をまさに這い登り、測候所で持参したおに ぎりで朝食。日本一高い所で朝メシと贅沢な気分を味わい、釈迦の割石を見て自然の 力に絶句。白山岳から河口湖口に至る途中、火口側の斜面を見ると白っぽい岩を並べ て描かれた名前やメッセージが残されている。河口湖口に戻り、過去体力がなく下山 を考慮して我慢していたビールを今回、頑張った自分のために乾杯!
 8:40 下山開始 霧が発生してかなり視界が悪くなる。おかげであの気の遠くなる つづら折りの道も先が見えず、気が滅入らずに済む。ちょうど7合目のトイレで本格 的な雨に変わる。
 11:30 5合目P到着 これまで多くの下山者達をキレさせてきたあの最期の登り道 も余裕で迎え撃つ。
 13:30 観岳園キャンプ場(西湖)到着 キャンプ場から徒歩3分にあるいずみの湯 で疲れを癒す。
 17:00 バーベキュー大会 ビールで乾杯!!御来光はもちろんだが本当の楽しみはこっ ち!?
 20:00 就寝 というよりオチた。毎度ながら思うが、普段の生活でこんな時間に 寝ることってある?

8/29(日)
 忍野八海を見学 富士山からの湧き水でできた池が八つあり、日本の名水百選にも 選ばれている。ものすごい透明度で水深5mまで見えるそう。池の中にふつうに鯉が泳 いでると思ったらニジマスだった。40p以上はあった。でかっ!  富士湧水の里水族館を見学 チョウザメが飼育されていて一同、”キャビアが泳い でる”だの、鮭を見ては”これから美味くなるんだよな”とか夏休みも終わり間近で 見学に来ている子供達の前で不謹慎な発言ばかり。標本にジュースについてくるおま けのフィギュアが展示されている。それだけ出来がよいということか??  昼食 お約束のほうとうを食べる。熊肉ほうとうなるものがあったが\3,000もする のでパス。馬刺などもあり一緒に冷酒でキュッと一杯と思ったが、まわりは誰も頼ん でないので遠慮した。
 13:00 解散 高速道路も渋滞がなく順調に東京へ向かう。
 16:40 帰宅 

 心配していた天気も思ったほど悪くなく、念願のお鉢巡りもできました。後輩から は「今回は富士山を堪能しましたね」と言われましたが、まだまだ頂上での御来光が 残っていますのでこれは来年の楽しみに取っておくことにします。
今回、自分でもビックリだったのがこれまで登りで6時間半、下りで4時間位かかって いたのですが、去年の秋から始めた家から会社まで片道18kmの自転車通勤の賜物か 今回は登り5時間4分、下り2時間50分でした。おそるべし有酸素運動です。
その他感じた事はやっぱり装備は高くても良いものを揃えましょう。これまでは安物 や手持ちのものを使っていましたが、今回は装備をグレードアップしました。、レイ ンウェアはゴアテックスのものを、靴はゴアテックス&ビブラムソールのトレッキン グシューズを購入。
→皮肉にもこの天気でゴアテックスの威力を思い知らされました。防水性はもちろ ん、とにかく中が蒸れない、超快適でした。ビブラムソールについては登りはもちろ ん下りでの泉ガ滝の雨で濡れてツルツルの岩道でも全然滑らない。
さらに衰えを隠せない下半身をサポートすべくワコールのCW−X(テーピング効果 のあるウェア)を着用。
→昔、膝を痛めたことがあり、毎回下山する途中で痛めてしまい脚を引きずりながら 降りてきていましたが、今回は大丈夫でした。筋肉痛も軽減された気がします。
20代なら若さと気合いで乗り切れるでしょうが、30才過ぎたらテクノロジーや道具に 頼っちゃいましょう。高い買い物ですが、きっと皆さんもまた登りたくなっちゃいま すから、ここは先行投資で奮発しておきましょう。
また荷物はできるだけ軽くして、とくに最初に持っていく水は最低限に。足りなく なったら下界より高くても割り切って山小屋で買う。今回は500mlのスポーツドリン クとミネラルウォーターを1本ずつにしました。(私は汗っかきなのでこれまで1.5L のペットボトル2本を担いでいたら脚より先に肩が痛くなっていた)
ちなみに我々の会社の取引先のパーティー(富士山では別だがキャンプ場で合流す る)は今回から来春の新卒者の入社試験を兼ねることになったそうです。(登頂した 者に内定がおりる。過去の私だったらそんな会社には入りたくない。でも現在の自分 なら!?)


  (管理人)
 筋肉に少し圧力をかけるウェアが登山雑誌などでも紹介されるようになりました。ボディラインがそのまま出るので、さらに半ズボンをはく人も多いようです。それにしても片道18キロの自転車通勤とはすごい!



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(04/9/1)