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 みんなの登山記2009−46
 投稿者:K.Tさん

■2009年9月18日(金)〜19日(土) 須走口

去年は御殿場口から富士宮口にぬけましたが、そのとき参考にした昭文社の「山と高原地図」をみると、6合目で須走ルートと河口湖ルートを繋ぐ道(コノスジ中途道)があります。ずっと前から誰か通ってレポートがあるかなと思っていましたが、今回自分が歩いてみたくなったので通ってみました。ここは横に移動するだけなので、皆さんの参考にならないかもし れません。

9/18[約8h]
須走口→長田山荘→河口湖安全指導センター→元祖室(泊)

9/19[約8h]
元祖室→登頂→吉田口下山→須走砂走り→須走口

・須走口はこの時期本当にキノコ採りの方が多いです。金曜日なのに登山口までの反対車線には断続的に車が止まっていました。元々駐車スペースがほとんどなく、詰めて停めています。下から上がっていくと、何とか切り返して駐車しようとする車が居て2回もぶつかりそうになりました。時間に寄るのかもしれませんが、空いていてもつづら折れの急斜面なので、この時期の運転も慎重にすべきですね。

・6合目の長田山荘さんから河口湖6合目の富士山安全センター間に須走から河口湖に抜ける連絡道があります。昭文社の「山と高原地図」にも記載されていますが、お中道ではありません。お中道はその上の本6合目瀬戸館から河口湖の下山道の獅子岩付近に繋がる道だとか。長田山荘の人に聞くと、そのお中道よりも、この下の道のほうが踏跡がしっかりしているとのこと。関係者のボランティアで道を作って、管理されているようです。歩いてみると、リボンやペンキ等マーキングがあって、迷うことは一切無かったです。道の様子ですが、長田山荘からは気持ち下り気味ですが、ほとんどアップダウンはないです。しかし木を乗り越えたりくぐったりが多く、金剛杖を持っていると、かなりじゃまでした。森の中や荒涼とした砂地を交互に越えますが、途中で、上から一直線に流れてきた溶岩流の跡が沢になっているところが三箇所くらいあり、ここを昔溶岩がながれたのかと思うと、なかなか興味深く思える場所でした。森を抜けると上方に下山道・前には河口湖登山道の落石防止ブロックが見えてきます。青木ヶ原樹海ほどではないですが、富士山の自然にふれるいい道だと思いました。

・河口湖口から登ると、道は登山安全指導センターを過ぎて直ぐに右に曲がりますが、そこに須走の長田山荘さんからの連絡道が繋がっていました。長田山荘から約1.5hで着きます。特に目印や指標もないので、逆に行く場合は入口がわかり辛いと思います。合流後、今度は河口湖下山道を逆に歩いて、今の道の上のお中道を使って須走ルートに戻ることを考えてましたが、獅子岩から入る道が同じく不明瞭と解ったので、時間も遅くなるので今回は断念し、ここから河口湖ルートで登ることにしました。

・7合目の富士一館は全て壊して新築工事を行っていました。工事関係者は下の鎌岩館に泊まっているとか。東洋館も小屋の前を工事してました。こちらはそのまま東洋館に関係者は宿泊しているようです。どちらも作業機械を入れられず人海戦術のようですが、話しているのを聞くと、今年の内に有る程度工事を終えないと降りられないそうで、9月になって寒いのと気圧が低いことで、大変そうでした。とても自分にはできないと思いましたね。

・八合目では太子館・蓬莱館・御来光館・江戸屋が営業を終えてます。先に見えたツアーの団体は、白雲荘と本八合目トモエ館に宿泊してまして、この日観たツアーはそれだけのようでした。今回宿泊した元祖室は団体客は居ませんでしたね。山小屋に入ると、右側に受付と広間があり、その広間に面して蚕棚状の二段ベットの寝場所があります。左側には食事した小さなスペースと,階段が。階段を上がると、今回寝た場所です。真正面にも階段があって、3Fもありそうな印象でした。ちなみに寝場所の下の1Fには食事スペース・トイレ・スタッフ室のようです。この日の宿泊は40人程度で、外人さんも6人ほど泊まってました。空いていたのでグループ間の寝床を1つ開けて寝られました。ここは1人の寝床もやや広めで、二畳で三人くらいのスペースですかね。基本は布団ですが、寝袋のところもありました。夕食はソーセージ付きカレーで、お茶は飲み放題でした。朝食は弁当で、ご飯にふりかけと牛肉のしぐれ煮のレトルトパックをSETしたものを夕食時に渡されました。

・元祖室では山頂で御来光を見る人のために、深夜一斉に起床となります。30分ほど全館明かりがついてその間に出発するよう言われました。残りたい人はその間は我慢です。19日はAM2:45起床でした。小屋の前は丁度よい時間なのか団体ツアーが数組と個人客が断続的に通っていきました。でも登山道が混むような状況ではなかったので急ぐ必要もないだろうと、朝食の弁当を出発前に食べました。

・日の出は5:45で、ちょうど5:30に到着。早く到着しても山頂で冷え切ってしまうので予定通りでした。この時期はもう山頂の店は閉まり、神社や郵便局も締まり、トイレもないです。いつもは騒々しい山頂ですが、今回は閑かでした。しかし19日は残念ながら御来光は無し。山の上は晴れてましたが、水平線が曇ってました。9月ではさすがに寒く、風も強かったです。みると火口の岩につららが生えていましたね。

・下山は須走口でしたが、大陽館→見晴館の間で、登山道に通行止の看板が置いてあり、登ってくる人は皆下山道を登ってました。特に登山道が崩れたわけではないようなので看板は不思議でした。大陽館の人もよくわからないようでした、また、下山道にある休憩所の砂払い館が営業していて驚きでした。聞くと今年はSWがあるので、試験的に開けるのだそうです。焼き印はありましたが、飲み物類はあまり無かったですね。でもトイレが使えるのは有難いと思いました。ただし、来年のこの時期に 営業するかは未定だそうです。

(管理人)
まちがって須走口へ下りてしまうと河口湖口五合目に戻るのにタクシーで2万円かかります。コノスジ中途道が利用できればそういう方にはとても便利ですね。



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(09/9/27)