■2009年7月29日(水) 須山口
はじめまして。神奈川県在住の35歳♂です。6年前、はじめて富士山に登ってから今回で18回目。
歩く人が少ない須山口からの報告をしたいと思います。
今年は皆さんご承知の通り、天候が不安定で登頂するだけでも大変だと思います。
山頂でご来光を見ることができた人はかなり運がいい人です。
私は今年はすでに
須走口ルート(7月14日)、
御殿場口ルート(7月20日)、
吉田・河口湖口ルート(7月26日吉田口ルート馬返しより)、
と3回登頂していますが、御殿場口ルート大砂走りから下で霧雨だった以外は雨は降っていません。
これは運がいいのではなく毎日のように天気図、ライブカメラ、某サイトの山頂日記等を参考に
自分で「この日ならいける」と判断した日だけ選んだからです。
ツアーの場合は仕方ありませんが、自力で行かれる方は天候が怪しいと思ったら、
中止または延期にした方が辛い思いをしないで済むのではないでしょうか。
ちなみに、今回も下山時に霧は出ましたが雨は降られていません。
7月29日23時。いつものように天気図、ライブカメラとにらめっこ。
今週一杯は会社が夏休みなので、平日の空いているときに登れるのはあと2日。
Yahoo!の天気情報とライブカメラでは明日明け方には雲が切れ、晴れ間が出そうだったので
準備を始める。普段ならバイクで行くのですが、帰宅途中で雨になる可能性があったので車に
荷物を積み込み、7月30日2時に出発。R246途中から、富士山スカイライン3km辺りまで
霧が出ていましたが、御殿場口ルート入り口手前から山小屋の明かりが見えてきましたので、
これなら大丈夫だろうと一安心。水ケ塚駐車場3時50分着。
準備を済ませ、日の出と共に登り始めようとしていましたが、強風で雲が多く、
太陽が出るのに時間がかかりそうだったので4時35分出発。
始めのうちはほとんど傾斜もなく歩きにくい遊歩道といった感じです。
幕岩分岐(5:07)、須山口登山歩道2合目(5:44)標識付近で鹿の親子?に遭遇。
写真を撮ろうとしたが間に合わず。
さらに、念のため持っていたヘッドランプを落としていたことに気づき、
探すため来た道を戻る・・・・無事見つかるがこれで8分くらいロス。
この辺りから傾斜がきつくなり、登山道らしくなる。
相変わらず風は強く、日差しも強いのですが樹木に助けられ、ほとんど影響を受けません。
ガラン沢分岐(6:02)、御殿庭下(6:05)、御殿庭中(6:27)、御殿庭上(6:44)、
第一火口(6:56)と進み、7時14分富士宮口ルート新六合目着。本日はじめて人を見ました。
ここまで2時間39分。ロス分を差し引くと約2時間30分かかりました。
須山口登山歩道のホームページでは3時間40分。昨年は約3時間かかっていたのでまずまずでしょうか。
ここまでの道のりできついのは、御殿庭下から第一火口までの区間でした。
傾斜がきつく、砂利のためうまく歩かないと足元が崩れ、体力を奪われます。
昨年、日焼けで痛い目にあっているので日焼け止めを塗り、7時22分出発。
さすが平日の日中、登山道を見上げてもほとんど人が歩いていません。今日は自分のペースで歩けそうです。
風は弱くなってきたのか、歩いていると汗が出ます。
もちろん、日中日帰りでも必ずフリースと着替えは持っています。例え日中でも、風が強ければ体感温度は
さがり、体力を奪われるからです。
新七合目(7:59)、元祖七合目(8:33)。ここで長めの休憩。持ってきたおにぎりを半分食べ、
8時43分出発。八合目(9:09)、九合目(9:39)、九合五勺(10:08)着。
この辺りから山頂まで6時間でいけるかも?と余計なことを考えてしまいましたが、下山の距離を考え、
無理せずペースを守るために、いつもなら時計を見ながら歩くのですが見るのをやめ、
息が上がらない程度の速さで進み、山頂到着。10時37分でした。つまり、6時間2分かかったことになります。
ロス分を差し引けば、5時間55分ですので良しとしましょう。(新六合目からは3時間15分)
私の中では富士宮口ルート・御殿場口ルートのゴールは剣が峰。風が強い時以外は必ず行きます。
山頂郵便局に友人への暑中見舞いを出した後、10時58分剣が峰着。
残っているおにぎりを食べていると、下からどんどん雲が押し寄せてきているので下山することに。
11時28分御殿場口ルートより下山開始。
赤岩八合館(12:04)、ここで2個目のおにぎりを食べ、日ノ出館12時28分着。
ここまで登山者は3人・・・さすが平日。
赤岩八合館辺りから霧の中に入りましたが、この少し先から大好きな大砂走りのはじまりです。
ただ、須山口下山道は大砂走りから気象庁の避難小屋(二合八勺)より右方向に向かい、踏み跡、標識を
頼りに歩かなければならず、あまり霧が濃いと道に迷う可能性大なので、ヤバそうなら御殿場口ルートで
富士山スカイラインまで降り、水ケ塚駐車場まで登り返そうと考えながら大砂走りへ。
大砂走り途中から霧が薄くなり、気象庁の避難小屋(13:04)着。これなら大丈夫と判断し、
須山口下山道へ。天候が不安定のせいなのか、7月だからなのかわかりませんが踏み跡がほとんど残っていません。
見つけづらい標識を頼りにまずは四辻へ、次に幕岩から須山御胎内へ向かいます。
須山御胎内手前で水ケ塚駐車場方面への分岐(13:53)。水ケ塚駐車場2時27分着。
下山は3時間でした。昨年は燃料切れと疲労で4時間位かかりましたが、今年は比較的楽に降りてくることができました。
なにより、強風&雨に遭わなかったのが無事に降りてこれた理由だと思います。
もちろん、須山口下山道から誰にも合うことはありませんでした。
昨年同様新六合目まで誰にも会いませんでしたが樹木や草花の変化もあり、楽しめるルートだと思います。
ただ他のルートよりコースアウトしやすいので悪天候時は注意が必要です。
五合目からの富士登山に飽きている方、物足りなさを感じている方、
マイカー規制時以外は駐車場の心配もないので挑戦してみてはいかがでしょうか?
また、最近ではかなり無謀な時間設定のツアー、やたらと早く登りたがる人達を見かけますが、
よほど心肺機能が優れていて、体力がある人以外は目安とされている時間より早く登れないので、
ゆとりのあるツアー、計画を立てて富士山を満喫して下さい。
これ以上事故や遭難の記事を見たくありませんので・・・
このサイトの登山記では「ふじ子」さんの投稿を毎年楽しみにしています。
今年はどんな登り方をするのでしょうか?
登山道の様子
須走口ルート(7月14日)
登山道は特に変わりなし。下山道は私が道を間違えてなければ一部変更されています。
いままで下江戸屋の次の山小屋は大陽館でしたが、今年は見晴館に誘導されます。
ちなみに、私はこの先道を間違え、ブル道を降りてしまい大陽館には寄れず、砂走りには反対側から入りました。※(8月13日)元に戻っていました。
御殿場口ルート(7月20日)
登山道下山道とも変わりなし。
吉田・河口湖口ルート(7月26日吉田ルート馬返しより)
特に変わっていません。ただ、Yさんのご指摘のように登山道から下山する人がかなりいました。
私は早朝から登り始めたので登山道は空いていたため下山する人がいても問題ありませんでしたが、
御来光前のあの殺気立った状態では非常に危険だと思います。
M.Hさんの登山記にもありましたが、私も吉田口ツアーの方々に会いました。少し話をしましたが、
山頂までではなく馬返し〜佐藤小屋〜河口湖口5合目まで行き、バスで帰るそうです。
富士宮口ルート(7月30日須山口水ケ塚駐車場より)
登山道下山道とも変わりなし。新5合目には寄らなかったので新5合目〜6合目はわかりません。
(管理人)
これだけ富士山をアクティブに行動できたら楽しいでしょうねえ。夏休みが普通とはちょっと違う時期に取れるのは富士登山には好都合ですね。
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