■2010年7月26日(月)〜27日(火) 富士宮口
富士宮口より入山、28日プリンスルートで下山
同行者:42歳の母親(私)と15歳(中3)の娘
長崎県在住、普段は1000m級の山に登っている私達親子。お正月に「今年の夏休
みは屋久島か富士山に登ろう!」と言い出したのがきっかけで、それからネットなど
で情報収集を始め、夏しか登れない富士山にトライすることに決定しました。
人込みは避けたい、ご来光も見たい、少しでも楽に登りたい、お鉢めぐりもしたい、
砂走りも体験したい、自分のペースで登りたいからツアーは嫌、でもアクセスも簡単
に・・・などなど、プランニング段階で相当に悩んで計画を立てました。
結果、早朝に長崎の自宅を出発→長崎空港→飛行機で羽田へ→高速バスで富士宮へ→
登山バスで富士宮口5合目へ→6合目山小屋で宿泊→翌朝5時登山開始し12時登頂して
お鉢めぐり→15時に下山開始し17時に御殿場ルート8合目の山小屋に宿泊→翌朝山小
屋前でご来光を見てからプリンスルートで下山・・・と計画を立てました。
天候にも恵まれ、実際、ほぼこの計画通りにいくことができました。
自宅で起床したのが5時で、富士宮ルート6合目の雲海荘に入ったのが17時30分でし
た。バスのダイヤの都合で待ち時間があったとはいえ、移動だけですでに12時
間・・・普通ならこの段階で疲れ果てるところでしょうが、始めてみる富士の景色、
特に雲海に感動し、気分は高揚するばかりでした。宿泊した雲海荘は、半個室の作り
で宿泊者も少なく、ゆっくりと休むことができました。夜中にトイレに起きた時に見
た、満月の月光に照らされた雲海もとても感動的でした。
翌朝は好天の中出発したのですが、予想以上に登山者が多い!愛知県の中学生の団体
や自衛隊の人達・・・平日でこうだと、休日はいったいどうなる事かと思いました。
スタンプラリー感覚で金剛杖に焼印をしてもらって娘のモチベーションを保ちつつ、
ゆっくりと着実に高度を上げていきました。ちょうど同じくらいの年齢の親子2人連
れの方たちと休憩も登るペースも重なり、いつの間にか励まし合いながら頂上へ着く
ことができました。高山病の症状は出なかったのですが、やはり空気が薄いのでとに
かくしんどかったのです。しかし頂上に着いた途端に親子2人とも気分はハイにな
り、お守りを買ったり郵便を出したり高額カップめんを食べたりと頂上でやりたかっ
たことを全てやりつくし、お鉢めぐりをスタートしました。
剣が峰までは楽しく行くことができたのできました。しかしこの後、お鉢めぐりを続
けようと言う私と、すぐに引き返して下山を開始しようという娘とで意見が分かれて
しまいました。遠いところから来て最初で最後になるであろう富士登山という思い
と、2人とも高山病の症状は出ている訳ではないと判断したことから、お鉢めぐりを
強行しました。しかし直後から急に娘の歩くペースが落ちてしまい、お鉢めぐりと御
殿場ルートの下山に予想以上に時間がかかってしまい、8合目に着いたのは18時でし
た。娘は赤岩八合館に着いた後もしばらくは気分が悪かったようで、食事もまともに
入りませんでした。しかし1時間ほど眠るとすっかり元気復活したので安心しまし
た。普段から娘は少しスタミナというか、持久力が足りないように思っていたのです
が、やっぱりそうだったな、思いました。
皇太子さまも宿泊した赤岩八合館は「これぞ富士の山小屋」という感じでいい思い出にな
りました。長崎空港で買っておいた長崎名物の「びわゼリー」を山小屋のお兄さん達
に渡したところ、もの凄く感謝の言葉が返ってきてびっくりしました。
翌朝のご来光もばっちり見ることができ、朝食後下山を開始しました。噂に聞いてい
た砂走りは予想以上に体力を使いました。娘は「何かのアトラクションみたいで面白
~い!富士山のルートの中でここが一番好きかも〜!」と言っていましたが・・・若
さの勝利か?宝永火口を見ることができて、プリンスルートを使ったのは良い選択
だったな、と思いました。その後1日目に宿泊した雲海荘に寄り道した後、5合目まで
下山しました。登山バスの始発まで1時間以上あったのでお土産を購入しながら時間
をつぶしてからバスに乗りましたが、お客の9割が外国の方々だったことに少しだけ
びっくりしました。
遠方からの登山だと、アクセスの関係上やはり山小屋2泊になると思います。しかし
そのおかげで無理なく登頂に成功できて良かったと思いました。
(管理人)
3日間、天気に恵まれて良かったですね。初日の雲海荘は六合目とはいえ、バスが到着する新五合目から近いので、遠方から来た初日の宿としてはとても良い選択だったと思います。
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