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 みんなの登山記2012−32
 投稿者:回天さん

■2012年8月3日(金) 富士スバルライン

[40代の男性です]
今までに富士宮口、須走口での富士山登頂に成功している私。
小学6年生の頃には、少年野球チームで河口湖口から富士登山をしたが、
何せ「いきがっているガキ」だった頃のこと。
仲間と競争しながら登山したために高山病で頭痛となってしまい、
また時間切れもあって8合目で引き返すこととなってしまった。

そんな河口湖口からの富士山登頂を目指して、約30年ぶりのリベンジ。
富士登山経験のない同じ年齢のカノジョと共に二人でトライしました。

8月2日の深夜23時に河口湖口の5合目に到着。
マイカーで仮眠をしながら、高地に身体を慣らしていく。

8月3日の早朝6時に河口湖口5合目から登山を開始した。

私は標高数mの土地で生まれ育ったこともあって、
人一倍「高山病」になりやすく、酸素の薄さに弱い。
標高の高いスキー場でも、酸素の薄さを感じるほどである。
今回、高地が身体に影響を与えたのは「お腹」。
「高地のメキシコシティーに日本人が行くと腹が緩くなる」
という話を聞いたことがあるが、5合目からお腹が緩い。。。
恥ずかしい話だが、5合目・6合目・7合目・8合目・帰りの6合目・
ゴールしての5合目と6回もトイレにこもることになった。

カノジョは高地の生まれゆえか(?)、体調に特段変化はなかった様子。
だが、普段から運動する習慣のないために体力がない。
最初は、「10分登って3分休む」というペースを予定していたが、
7合目辺りからカノジョがついてこれなくなった。
仕方なく、「7分登って3分休む」というようにペースを変更し、
なんとかカノジョについてきてもらうようにした。
それにプラスして各山小屋では15分ほど休憩するようにした。

そして、なんとかして登頂に成功。
到着したのは15時。実に「9時間」かけての登頂となった。
カノジョは自分が富士山に登頂できると思っていなかったため、
感動して泣いていましたね。

富士山頂に1時間ほど滞在し、十分に休憩をしてから下山を開始した。
途中、「影富士」をみる偶然に恵まれたが、
自分のペースで登れないということがこんなにも疲れることだと
予想だにしなかった私も疲労困憊、カノジョも疲労困憊のために
下山のペースがあがらない。


獅子岩から6合目の間で、ついに日没となった。
ここまで遅くなることを予想していなかったのでライトはもっていない。
月明かりと、周囲のライトをもっている人の明かりを頼りにしながら
なんとか5合目の駐車場まで帰りついた。車に戻ったのは21時だった。

登り9時間、下り5時間(山頂で1時間)と富士登山で一番時間がかかり、
足の痛みも今までの富士登山で一番だった。とにかく大変だったのだが、
エスコート富士登山の登頂成功で、男としての価値は上がったと思う^^


(管理人)
かつて「スマスマ富士登山」で中居くんが「(富士登山は)愛が深まるよ」と言ったことを思い出しました。もちろん相手を気遣って登った場合です。今回はまさにそれだと思います。



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(13/10/6)