私の富士登山記・7 |
7回目の富士登山1998年8月3日(月)・御殿場口前回の富士宮口登山から10日もたたずにまた登ることになりました。やはりどうしても一度は御殿場口を登りたいと思っていました。それはいわゆる主要な4つの登山道の残りの一つであり、また、あっぱれ!富士登山に「まだ登ったことがありません」と表示しているのをはやくなんとかしたかったからです。HPをやってなかったら今年登らなかったかもしれない。同行者は弟。彼のマイカーで早朝4時に御殿場口へ到着しました。 内容は、現在、御殿場口の解説に書いてあるとおりです。実は、この日の数日前に、一度御殿場口へ来たのです。やはり御殿場口を登れるかどうかわからないので、とりあえず下見ということです。1時間ほどかけて双子山に登りました。そこからは、大砂走りの黒い砂礫が広がる雄大な光景が見え、そしてそこを下山してくる人たちの様子を見たら、やはり登ってみたくなりました。また弟が同行してくれるというので決行に踏み切ったのです。正直なところ、一人では登る自信がなかったし、水の一部を持ってもらおうというかなり身勝手な魂胆もあったのですが、弟はそれを承諾してくれました。それどころが、小型ペットボトルの水を凍らせてもってきてくれるという、大ヒット!。途中で飲む冷たい水のうまさは筆舌に尽くしがたいですのう。もう本当にうまかった。また事前によく頼んでいたので、私の遅いペースに気長につき合ってくれました。 今回は、ダブルステッキというのを試してみました。つまり両手にステッキを持って登る方法です。ただ二本のステッキを購入するのは高いので、不要になったスキーのストックを使うことにしました。これだとちょっと重いし、クッションの役目がないのですが、ま、倹約です。最初の平地ではむしろ邪魔でした。ただ、斜度が強くなっていくうちに、段々とダブルステッキであることが自然な感じがしました。有用だと思います。ただ、ちょっと大げさな感じもあるし、岩場ではむしろ邪魔になります。他のルートなら一本ステッキか金剛杖で十分でしょう。 途中のおばあちゃんがやっている山小屋では、発電器にオイルを入れるように頼まれました。前日の登山駅伝の喧噪が終わり、その山小屋の人たちも、のんびりした感じで応対してくれます。すごく良い雰囲気です。特に赤岩八合館にずっと泊まり込みで働いている関西人のおにいちゃん(TOKIOの城島君の雰囲気?)からいろいろ話を聞けて面白かった。 九合五尺の最後の登りは恐怖を感じるような岩場です。(残念なことに、我々が登った一週間後に落石事故が発生してしまいました)。私自身、かなり落石のことは意識していたので、休憩中はずっと上を見ていましたが、できれば、なるべく休みをとらずに一気に通過したいものです。難しいですけど。 無事に登頂して銀明水の横で休憩。弟はお鉢巡りを提案したのですが、さすがにしんどいので勘弁してもらいました。そこから奥宮の方へ移動しました。やはり月曜日ということで人出は少ないです。測候所の展望台へたどりついて、やれやれです。測候所から降りた場所で、弟が持参したバーナーでお湯を沸かしコーヒーを飲みました。強風でしたが野外用バーナーなので問題なし。うまくできているものだと感心。お湯も70度程度までは沸くからコーヒーには最適温度。味はこてこてのネスカフェでしたが、やはりそういう場所で飲むと何倍もうまいです。 はじめて山頂のトイレに行ってみました。ちょっと大便用を覗いてみると、うんこがてんこもり。すごい光景でした。なにか良い処理方法はないものでしょうか。バイオトイレなどが研究されていますがまだまだこれからです。 さて、下山開始。人が少ないので落ち着いて降りられます。富士宮口が混雑すると、狭い道を、登りと下りで交互に登らなくてはならない場所があったりしますが、そんなことが一切なくてすこぶる快調。七合目から宝永山に向かって須走口のような砂走りを快調に下山。そしていよいよ楽しみだった大砂走りを堪能しました。すでに私の弱点の左膝が痛くなってましたが大砂走りなら衝撃が少ないので大丈夫です。 確かに長丁場でしんどい登山でしたが、静かで自然を堪能した素晴らしい富士登山になりました。御殿場口はなかなか面白いです。そして、一カ月前に91キロあった体重がこの時点で84キロに。五年前の体重に戻りました。それがうれしい。 ★教訓:御殿場口で店の人の暖かい対応を知る。 (1999/8/1) |