■2004年8月4日(水)河口湖口
「今年は、バスツアーでお鉢巡り!」
こんにちは。常連を目指して頑張る、かぶら 40代主婦です。
今年はぜひ、お鉢巡りをしてみたいと、ツアーのパンフレットで、お鉢めぐりを含む
ものを探して見ました。関西では2社から出てますが設定日が少ないですね。いつも7月はじめを狙ってたのですが今年は婦人会行事や集金の仕事が落ち着く8月4日(水)発。
1日目夜は七合目一番下の花小屋泊まり。
2日目小屋前でご来光の後出発、途中2泊目予定の太子館に寄り不必要な荷物を預け
てから昼ごろ登頂。お鉢巡りを済ませて後は八合目太子館へ戻るだけ。3日目は小屋
前で2度目のご来光後、下山。入浴。あとは各地へ・・というゆとりの行程。
★結果は、また◎★ 雨で始まり、2日目の朝も雨。お鉢巡りはたぶんダメでしょ
うがとりあえず登頂を、と登り始めるにしたがって空が晴れ、午後なのに天候が安定
して、風の無いお鉢巡りも快適でした。3日目でご来光後、雨で締まった下山道を雲
海を眺めつつ下る。というのは、やはりラッキーでしたよね。バス40人中 登頂3
3人。お鉢巡り20人。「初心者、女性、お子様におすすめです」というキャッチフ
レーズ付のコースで、孫を連れたおばあちゃんや、家族連れなどの構成からすると無
理の無い数字でしょう。
ほんの数日前のことなのに、山の中で流れる時間は特別で、もう記憶が怪しいけれ
ど、写真などの記録によると雨の五合目を17:30発、ずぶぬれで花小屋に20:
00着。翌朝はご来光を諦めてゆっくり6:00雨の出発。雨が上がって9:00に
太子館着。荷物整理をして10:00発。こまめに休憩を入れて14時登頂。・・・
・と登りだけで8,5時間。体験記のI・Yさんは4時間だけで上ってると
ころを私たちは泊まりも含めて20時間というゆっくりペースです。のんびりお鉢め
ぐりを楽しんで17:00下山開始。19:00太子館。翌朝はご来光後5:00発
2列を崩さずゆっくりペースで8:15五合目着・・下りで5時間。とてもゆった
りしています。お盆ごろの混んでる時期になるとまた違うペースになるかもしれませ
んが、一般のバスツアーの団体と重ならない分かなり動きやすいと思います。
★ツアー費用★ 関西の大阪、京都集合で、2泊3日で27,800〜30,800円。その内、2
食付きの山小屋2泊で15,000必要ですから、自力で新幹線など乗り継いでたどり着く
よりもかなりお得だし、バスに乗り込んで後はお任せ、入浴付き。は下山後何もした
くないほど疲れてる者には天国です。
山と渓谷社のヤマケイ7月増刊号「富士山2004」が小岩井大輔さんの雄大な空の写真
など使って魅力的な記事がたっぷりだし、トイレ、ゴミ事情、地形図や雲の図鑑も
知っておくべき。それに中ほどに挟み込みのインフォメーションデスク記事がすごく
充実。オススメです。そこに各地からの主なツアー情報も載っていますが、飛行機を
使う北海道、九州地区が4万から8万は納得として、1泊2日コース13,800円くらいか
らっていうのが名古屋、大阪、新宿どこもさほどかわらない! 貸し切りバスを使う
と距離はあまり関係ないのですかね。
★2泊3日のプラス面★
@ 2日目の時間がたっぷりあるので、天候やメンバーに合わせて融通を利かせられ
て登頂、御来光率が上がる。スケジュール的に他のツアーと重なる事も少なくて、後
ろから来る人に気を使わなくて済むので、9合目あたりでも心拍数はそれほど上がら
ない速度。休憩回数もかなり多い。酸素缶を使う人はほんの少しでした。
A 小屋にいる時間が長いので、荷物の整理ができる。山を味わう余裕もある。夕焼
けや星空の美しさ、花火も見えたよ。小屋の高度も低いので高山病の予防に有効か
も。
B「夜明け前の山頂」という最低気温を経験しなくて済む。でもコレは話のたねにな
るものだから、ちょっと残念か?
★2泊3日のマイナス面★
@ 山小屋で「寝る」時間が長い。すんなり眠れる人が少ない夜が2回もあるのはそ
れなりに苦痛です。
A お風呂に入れない、トイレに行くのも大仕事。というからだのストレスが、けっ
こうこたえる。山に入る前に便秘は解消させておく事ですね。
B 1日多い分、荷物が増える。山慣れた人ならコンパクト。だけど我々シロートは
ついあれもこれもと。やはり、雨と寒さの対策には、山用の衣類が効果テキメン。山
小屋での荷物整理は自分ひとり分だけでも精一杯。小さい子供さんの持ち物など管理
するのは、かなり大変な仕事です。意識して精神的なゆとりを持って行動しましょ
う。山小屋の中では寝た振りしててもぜんぶ聞こえてきて苦笑したり感心したり。あ
ははーお気をつけて。
それと飲み物。今回雲上閣からと、太子館の昼食として各1本づつ水を頂きましたが
雨が多く気温もさわやかで多量の水分を必要としない日だったので荷物になってしま
いました。思い切って断っても良かったかも。
今回も雨。今回は濡らさないために手袋は雨の間はずしてみたり。ずぶぬれで小屋に
ついて、入り口で雨具とザックカバーなどぬれたものはこの袋に入れて持って入って
ください。ということであたふたと片付けて靴を脱いであがったら床の水滴で靴下が
べちょべちょ。裸足になるべきだったなー。とにかく雨は荷物の手間が大変です。ビ
ニル袋の数はゆとりを持って。
C 主婦の場合、夏に3日家をあけると、かなりすごいことに。家族には感謝で
すぅ。帰りのバスのテレビで台風11号が来てた事を知り、山にいる間下界のニュー
スから離れてた事に気づきました。帰宅した夜、台風で出来なかった家の分と自分の
持ち帰った分を洗濯してようやくさっぱりしました。インスタントラーメン食べて、
家っていいなーと実感♪
★初めてのお鉢めぐり!★ 富士の景色って大きすぎて距離感がわからず、お鉢めぐ
りもツアーで頂上にいる頃には、人が通っていないので、何処かイメージがつかめな
かったけれど、やっと体験できて、火口の大きさや位置関係などがちょっとわかりま
した。午後の落ち着いた光の下で、赤く荒涼とした大きな景色を見る事が出来て、感
激でした。すごいところです。いくら写真を撮っても、あの感じは伝わらないもので
すね。管理人さんのお鉢めぐりのコーナーを読んで、後から想い返して懐かしんでお
ります。
測候所では係員さんらしき人の姿がありましたが、来年からは無人になると聞きまし
た。測候所の下のほうにある白いドームつきの建物が気になって、調べてみたら、東
大が1998年から稼動している、星の誕生などのデータを観測する設備だそうで、
サブミリ波というのを大気の乾燥する冬に東大のキャンパスから遠隔操作で測定し、
毎年7〜10月にはメンテのために機材の運び降ろしや再設置をしているそうです。
「富士山ドームのレプリカ?」なんて、失礼しましたぁ!
郵便局のそばなどもなにかの建設工事が始まっていて、これからも少しづつ変わって
いくんですね。またこなっくっちゃ!
★山岳ガイドさん★ 今回は若い山岳部出身といったお兄さん。敬語を忘れず礼儀正
しくやさしい人で、上り坂でも声を張り上げ説明してくれました。今までは山のヌシ
みたいないかにも強力さん!というオジサンが多かったので、そのカリスマ性に引っ
張りあげてもらっていた感じで、今回は、さあ、一緒にがんばりましょう!というさ
わやかさでしょうか? 五合目のバスでのお別れのとき、「○○さんだから頂上まで
行けたのよ」とお客さんから声がかかっていて感動的でした。
それぞれにみんな魅力のある方たちで、以前のガイドさんに途中で会えると嬉しくて
挨拶してしまいます。添乗員さんも真面目ないい人で、下山時には子供さんや足を痛
めた人のザックなど最高時4個持って降りて下さいました。ありがとう!!バスでお
隣になる方ともいっぱい話せたし、今年もよい富士山でした。来年も無事上れますよ
うに♪
(管理人)
お鉢巡りの時は晴れていて良かったですね。2泊3日はゆっくり登りたい人には良いですね。逆に五合目で仮眠して徹夜で一気に山頂をめざすバスツアーがあったりします。最近はバスツアーもいろいろバリエーションが増えてきましたね。
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