■2004年8月21日(土)〜22(日)
富士宮口 5合目より1泊登山
私:30歳女性 富士登山2回目(その他、北岳・千畳岳の登山経験有)
彼:31歳男性 全くの初心者
7月末に会社の同僚と河口湖口よりチャレンジしたのですが、9合目で悪天候の為登頂
を断念。
今回は富士宮口から、彼氏と二人でリベンジです。
8月18日〜19日の登山予定でしたが、天候が怪しかった為、変更しました。
8月19日(木)
前回のこともあり、かなり弱気になっている私は神頼みのために富士宮浅間神社へお
参りに行きました。
残念ながら本殿は屋根の吹き替え工事中で拝めませんでしたが、お賽銭は500円も奮
発してしまいました。
もちろん「六根清浄」お守りも買いました。
8月21日(土)
AM5:30 富士宮口到着
朝ごはんを食べつつ、気圧に慣れるようボーっとしたり、ストレッチをしたりしまし
た。
この時点でかなり寒く、短パン、Tシャツ姿の外人軍団に呆然としつつフリースを着
込みました。
AM6:30 登山開始
前回もそうでしたが、スタート30分が私にはキツイ。
意識して大きく息を吐き、大きく吸うようにしました。
ペースもゆっくり。(幼稚園児くらいの子とバトルしてました)
AM11:00 8合5尺着
山小屋の裏の鳥居付近でお昼寝。
雲が綺麗。太陽の周りに丸く輪を描く虹も見れました。
ポカポカ陽気で気持ち良かったです。でも、顔は確実に焼けました。
PM2:00 9合目着
ちょっと早かったけれど、万年雪山荘に予約してあったので予定通りチェックインしま
した。
土曜だったので宿泊客がいっぱい。土日の予約は必須ですね。
クランキーチョコ(¥300)を買い、彼と一緒に一気にたべました。おいし。
PM4:00 夕飯のカレーを食べる
彼はビールの2本飲んでました。私のおやつの「ホタテ貝柱」が強奪された・・・
PM5:00 早々と寝てしまいました。(日常生活ではありえない就寝時間!)
寝心地よりも何よりも、ツアー客がうるさいうるさい。耳栓は必需品ですね。
PM11:00頃、暑くて目が覚めてしまい食堂に行くと、常連の方に「外が面白いから出て
みなさい」と言われ外に出てみると、山荘の前の崖が雲の海に!
手を振ると自分の影が雲に映るんです。大感動です!話しかけてくれた万年雪山荘常連
のKさん。ありがとうございます!
また、色々親切に質問に答えて下さった万年山雪荘のスタッフの方もありがとうござい
ました。万年雪山荘は良い山小屋だ〜!!
AM2:00 起床
食堂は夜間登山で凍えたお客さんで大混雑。
急いで朝食を食べ、防寒準備。
フリースの上にカッパを着込み、首にはタオル、マスクもして、帽子と手袋も。もち
ろんホカロン4枚張りです!
キットカットを大量にくれた太っ腹の外人のお兄さん、ありがとう!おいしかったで
す。
AM3:00 出発
山小屋の前は既に渋滞。
でも、河口湖口よりはずっとスムーズに進んでくれました。
岩場が多いせいか、どんどん登っていってるのが実感できます。
AM3:40 9合5尺着
彼が高山病か、頭痛を訴える。
(私はひそかに、昨夜のビールのせいなのでは?と疑っていた)
AM4:25 頂上着
銀明水越しに朝日を拝む・・・と思いきや、突然雲が・・・
ご来光は見れませんでしたがお鉢巡りに出発!
風が強く、気温はマイナス1度。極寒でした。
剣が峰への急勾配は、富士宮口を登ってきたせいか、ストック2本のお陰か別段辛く
はありませんでした。というより楽しかったです。(ズルズル滑っていく彼が)
河口湖側でコーヒーを飲んだりしてのんびり景色を楽しみました。(鼻水はノンス
トップだったけど)
AM6:00 河口湖口下山道より下山開始
膝への負担を考え、須走り口からの下山です。
山小屋が少ないので10分ほど並んで7合目の大陽館トイレを使用。(ここで行ってお
かないと後々命取りに!?)
大陽館からすぐの分かれ道でブルドーザー道へ。途中でお昼寝もしました。(寝すぎ
?)
7月はロープが張ってあったのですが、今回はロープがありませんでした。
スイスイ下りられるのですが、単調でちょっとつまらなかったです。
しかも、樹林帯で下山道に合流すると思いきや、駐車場の奥の方に直接出てしまいま
した。
タクシーを拾う為、5合目の山小屋までのアスファルトがキツかった。膝への負担大
!
AM10:00 須走り口5合目着
そのままタクシーに乗り、「御殿場温泉会館」へ
サッパリ、スッキリ、ビールもうまい!(彼はまだ頭痛です)
PM1:21 近くの高速バス乗り場より、新宿へ。
PM4:30 新宿着
その後「すずや」の「とんかつ茶漬け」を食べて帰宅。
(歌舞伎町一番街の入り口角にあります。美味しいから行ってみて!)
今回の持ち物リスト(お勧め度を☆で3段階表示)
<大物編>
・リュック(patagomia・¥20000位)☆☆ ・・・とっても背負いやすく、背中や腰へ
の負担もありませんでした。
・靴(Danner・¥40000位)☆☆☆ ・・・さすがゴアテックス。水も砂利も入りませ
んでした。靴ずれも無し!
・カッパ(Maruze・セールで¥20000位)☆☆☆ ・・・暖かくて防寒にもGOOD。お勧め。
・手袋(mon-bell・¥10000位)☆☆ ・・・フリース素材のインナーもセットで。ゴア
テックスで濡れても平気!防寒にも。
・ザックカバーmon-bell・¥3000位)☆ ・・・今回は使いませんでしたが、前回は大
活躍。影の必需品。
・ヘッドライト(PETZL-Tikka・¥3500位)☆☆ ・・・電池長持ち、2回登ってもまだ
切れない!軽いし小さい!
・トレッキングポール(ステッキ)(DYNOペア-¥9000位)☆☆☆ ・・・膝への負担を軽減。これ
無しでは私は登れなかった!
<小物編>
・ペットボトルホルダー・キーホルダータイプ(¥600)☆ ・・・腰にぶら下げてい
つでも飲めます。
・帽子(フリース・野球帽)☆☆☆ ・・・フリースの帽子は耳まで隠れて暖かいよ!
・軍手(寅一の隣に置いてあった2組で¥300)☆ ・・・「作業軍手エクセレント」と
書いてあったが何処がエクセレント?
・タオル(家にあった粗品)☆☆ ・・・首に巻いて良し、温泉で良し、雨に良し。万
能ちゃん。
・山小屋での着替え用-長袖Tシャツ、Tシャツ、靴下
・温泉での着替え用-Tシャツ、短パン、ビーチサンダル、下着、化粧品、マッサージ
ジェルなど
・カメラ(使い捨て、デジタル)☆☆ ・・・IXYは頂上では動きませんでした。念の
ための使い捨てと携帯が大活躍!
・携帯電話(docomo-so505i)☆☆ ・・・i-modeでお天気チェックをこまめにしまし
た。オリンピック速報も便利!
・日焼け止め☆☆ ・・・下山後判ったのですが、彼は日焼けによる熱射病でした。男
性も塗ってね。
・耳栓(¥980)☆☆ ・・・山小屋に泊まる場合は必須です!
・ホカロン(張れるタイプ)☆☆☆ ・・・下りは暑いので剥がしましょう!
・バンテリン(¥1400)☆☆☆ ・・・下山後すぐに塗ると、後日の筋肉痛に差が出ま
す!
・休息時間足爽快シート☆☆ ・・・帰りのバスで大活躍(彼はおでこに張ってまし
た。いいのか?)
<食べ物編>
・酸素プラス(¥140)×3☆ ・・・通常の10倍の酸素が含まれているらしい。でも、
酸素って肺から取るんだよね?
・グレープフルーツ100%ジュース250oパック☆☆☆ ・・・山には生ビタミンが不足している・・・
・おにぎり色々×10 ・・・私は登山中やたらと食べます。これでも足りなかった・・・
・フリスク☆☆☆ ・・・呼吸が楽になった気がします。
・おしゃぶり梅昆布☆☆☆ ・・・何故か美味しい。
・ホタテ貝柱☆☆☆ ・・・単なる私の好物です。
今回の登山で学んだこと
・自分の予定に登山日程を合わせるのではなく、天候に自分を合わせて登る
・他人が呆れるくらいのノロノロペースでも、高山病になるよりマシ
・キャンセルする羽目になっても、もしものために山小屋の予約はする
・カッパは高くてもいいものを!いいカッパがあれば怖いもの無し!
・靴は高くてもいいものを!いい靴があれば怖いもの無し!
・HPを見まくるべし。相談できる人には相談しまくる
・必要かも、、、と迷ったらとりあえず持っていく。備えあれば憂い無し
・山小屋でビールを飲む連れがいたら取り上げるべし!
・昼登山は夜間登山より数倍楽!
感想
頂上まで行けて大満足です。
ご来光は見れませんでしたが、夜は星が綺麗でしたし(流れ星てんこ盛り)、昼の景
色も最高でした。
雲の上にいる時はプチ神様気分。なんでも出来そうな気がしました。
私は163cm46kg、日頃何の運動もしていませんが、やたらとお腹が空いて、休憩の
度におにぎりを、山小屋に着く度にうどんやラーメンを食べまくっていました。
もしかして大量に食べると高山病にならないのかも!?
富士宮口はバイオトイレがいくつもあり、気持ちよく登山が出来ました。
ただ単調に登る河口湖口とは違い、岩場のせいか緊張感があり、足を動かした分、き
ちんと上へと上がっているという実感が持てて私は好きです。
最後に
ツアーで富士登山をされる方にお願いです。
仲間意識からか、楽しくおしゃべりしたいのは判りますが、山小屋では静かにしてく
ださい。
今回、私の部屋には高山病で寝ている方もいました。団体パワーは登山時だけ使って
ください。
また、トイレは綺麗に使ってください。
ツアーの方が入ってきた途端、トイレが荒れました。一人が汚せば、連鎖でどんどん
汚れて行きます。
旅の恥はかき捨てずにお持ち帰り下さい。
「来た時よりも美しく」をスローガンに富士登山をしましょう。
こんな私の体験談ですが、誰かの参考になれば幸いです。
(管理人)
富士宮口でぐんぐん登っていると実感できる人は健脚な人です。さすがに北岳などの本格的な登山をされているだけのことはあります。装備も本格的な高価なもの。特に登山用手袋は悪天候時の夜間などには欲しいと思うアイテムです。それにしてもすごい食欲ですね。
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