■2006年8月24日(木)〜25日(金)
以前登山記をUPさせていただいたK.Tです。
今回須山口から登ってきましたので、投稿します。
自分はまだ富士宮口から登ったことがなく、そのうちにと思ってましたが、
どうせならその下の須山道から登ろうと以前から考えていました。しかし今
まで生の情報がなかったので、二の足をふんでいたのですが、今年は二人も
このHPに須山口からの登山記を書かれていたので、早速参考にさせていた
だき、今回の登山となりました。
既に詳細なレポートが先のお二人によって書かれていますので、自分は補足
的な事や気づいた点を記述します。
今回とったルートは以下です。交通手段は車で、水ヶ塚駐車場に置いたまま
一泊二日で登ってきました。時間は休憩込みの実時間です。二日目は夕方御
殿場の砂走りから須山口下山道に入ったところで雷雨にあい、水ヶ塚までず
っと降られたので、進み方としては停滞気味でしたので、通常より少し余計
に時間がかかっていると思います。
8/24[9h]
水ヶ塚公園(須山道入口)→宝永第二火口→富士宮五合目(昼食)→富士宮八合目→
御殿場赤岩八合館(泊)
8/25[11h]
赤岩館でご来光→御殿場口頂上→お鉢巡り→富士宮口下山→富士宮八合目→
→砂走館(昼食)→御殿場道砂走り→須山下山道→水ヶ塚公園
・水ヶ塚公園にはトイレが東側にふたつあります。道路側と奥側ですが、奥の
方が比較的大きくてきれいでした。駐車場内には「スカイポート水ヶ塚」と
いう売店兼飲食施設があって、休憩や食事が可能です。営業はAM9:00〜PM5:00
で、中には飲み物や軽食はもちろん金剛杖やレインコートなど登山グッズもい
くつか売ってました。ただしじっくりとは観ていないので何が置いてあるかは
詳細はわかりません。自分はここで早速杖を購入しました。ここの金剛杖が、
このHP内の焼印紹介記事内にある「富士宮限定金剛杖」で、表口二合目1500m
と書かれた焼き印が押してありました。「六根清浄」と書かれた布製キャップ
と鈴が着いて特大150cmの杖が\900なので、他より安いように思います。この杖
についている鈴を熊よけとしました。
・登山道ですが、元々遊歩道であるので道ははっきりしていて問題なく歩けまし
た。登山記を書かれているふじ子さんやMHさんが書かれている「標識のない
別れ分岐」も自分は気がつきませんでした。幕岩分岐の先からガラン沢分岐は
道幅50cmほどの踏み跡のような道ですが、森の中でも見通しが良く、お花畑が
あり、蝶がけっこう飛んでいてきれいでした。ハチもいますが、花に夢中のた
めかまとわりつかれることもなく問題なく歩けました。御殿庭〜宝永第二火口
まではMHさんが書かれているとおりきつい砂礫道です。御殿場道は同じ砂礫
ですが、登山道をジグザグにきってなおかつかためてあるので歩きやすいので
すが、こちらは直登なのできついのだと思いました。人が多いと恐らく小石が
どんどん落ちていくので、落石騒ぎで大変になるでしょうが、まったくいない
ので滑りながらも気にせずあがれました。
・富士宮五合目に休憩と食事をするために寄り道してます。PM2:00に着きました
が、平日にもかかわらず駐車場は満車状態でした。停まれなくて空くのを待っ
て駐車場中を周回している車が5〜6台いましたね。これから登ろうかという人
達に「登ってこられたんですか」と声をかけられ、「下から登って、これから
上へいきます」というとかなり驚かれました。やはり須山道はまったく知られ
てないようですね。特に交通規制中は直接水ヶ塚へ降りられるので、登りはと
もかく下りについては利用価値は大だと思ってますが、どうなのでしょうね。
今のままでは知っている人しか知らないのでもったいないと思いました。
・富士宮道から御殿場の赤岩八合館に抜けましたが、赤岩八合館では15人ほどの
宿泊でゆったり。初日で疲れたのでご来光を山小屋でみることにしたのでぐっ
すり寝られました。天気も良く風もない絶好のご来光でした。一緒に宿泊した
中に、修行と鍛錬のために登っているというお坊さんがいましたが、素足に下
駄で登っていてびっくりしました。お鉢巡りも三周するのだそうです
・須山下山道は、御殿場五合八勺の気象庁避難小屋から分かれますが、自分は
濃霧で見落としてしまい、200mほど登り返すはめに。足下しかみえないよう
な濃霧の時は、ブル道との交差点が五合八勺でもあるので、右から来るブル道
に気をつけて砂走を下れば、分岐に気がつくと思いました。既に書かれている
ように、避難小屋から四辻までは踏み跡はほとんどない砂礫地帯。片斜面だっ
たり砂が流されて段差ができていたりと少し歩きにくい印象です。分岐後はM
Hさんがかかれているように杭や標識のみが頼りで、踏み跡は期待できません。
従って濃霧時や暗くなってからは道は分からないので、熟知している方以外は
利用しないで、御殿場道をそのまま下るしかないでしょうね。森に入れば、あ
とはほぼ道なりなので迷うことはないと思いました。MHさんが迷ったと書か
れたところも自分にはわからなかったです。そしてせっかくきたからには幕岩
を観たり、お胎内を覗いたりしながらのんびり下るのが正解だと思います。お
胎内〜水ヶ塚の道ですが、森の中の一本道です。途中倒木がありますが、あえ
て残してあるような印象なので、疲れていてもがんばってのりこえましょう。
・ふじ子さんはさらに下の須山浅間神社から登っていますが、自分は水ヶ塚往復
でした。去年ほぼ同じ標高の御殿場口を往復しています。須山道はルートが宝
永火口をはさんでいるので、山頂との往復距離としては御殿場道よりもさらに
長いと思いますが、御殿場道が終始荒涼とした砂礫ばかりで、快晴時や天候悪
化時は辛く、なおかつ風景に飽きがくることがありましたが、須山口は森の中
を歩くので変化もあり、なにより森林浴が楽しめるのが良かったと思います。
森の中を歩くので、日差しや風が強くてもしのげますし、登っていて天候が急
変しても富士宮五合目に避難できるので、心情的には安心できました。なによ
り富士山麓の自然を堪能した須山道でした。
(管理人)
なんと3人目の須山口登山記。みなさん本当に健脚です。このぐらいの標高から登る場合は金剛杖の鈴が熊除けとしての意味を持ってきますね。
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