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 みんなの登山記2007−34
 投稿者:K.Tさん

■2007年8月31日(金)〜9月1日(土) 吉田口

富士山の登山道の中で、今一番多くの人が使っている河口湖口からのルート が、自分の登ったことがない唯一のルートでした。機会がなかったのですが、 たまたまTV東京で富士山の特集をして、そこで吉田口が紹介されたことが きっかけになり、番組を見た会社の方と一緒に登ることになりました。

今回の内容は以下です。交通手段は共に電車でした。本当は富士吉田から 歩くつもりでしたが、当日移動で出発時間が遅いことと31日が朝から雨だ ったので、結局馬返しから登り始めることに。馬返しの標高は1450mです。 以前登った御殿場口と同じ標高なので、自分としてなんとなく比較しなが ら登っていました。

8/31
AM9:00 富士吉田駅→(タクシー)→AM9:30吉田口馬返→PM0:15 五合目
佐藤小屋(昼食)→PM16:30 7合目東洋館(泊)

9/1
AM0:45 東洋館発→AM4:50 登頂→ AM5:50下山開始→AM11:00河口湖5合目
(昼食)→(タクシー)→PM13:00ふじやま温泉→(タクシー)→PM15:30河口湖駅

・富士吉田駅に着いたとき雨だったので、駅に隣接するバス案内所前 のロッカー前で雨着に着替え、その後タクシーで馬返しに。料金は \3210でした。馬返しまでの道は、途中までは舗装されたほぼ平らな 道でしたが、いつのまにか林道のようになり勾配がついた道になりま した。そこは1〜1.5車線くらいで、カーブの多い道なので、歩かれる 方は車に注意した方がよいと思います。

・馬返しから1合目までは直ぐですが、2合目までがやや遠かったです。 道はところどころ道幅一杯に土砂流出防止のための工事がしてあって、 歩き辛い感がありました。それだけに道幅は広く、整備は行き届いて いる印象です。

・御殿場口は何もない平らな荒涼とした処をジグザグに登っていきます。 吉田口は林の中を廃屋や石碑などの旧跡を見ながら登れますが、ほぼ 直登で、しかも階段が多く、ずっと登っていくと、膝や腰に難がある 自分にはちょっときつかったでした。

・佐藤小屋手前で滝沢林道を横切りましたが、かなり立派な道でした。 下の「中の茶屋」から4合目のゲートまで林道を車で上れるそうです。 そこからこの佐藤小屋への登山道分岐まで林道を歩くと、登り約1.5 時間下りは約1時間だそうです。

・佐藤小屋で昼食にカレーを食べました。値段は\1000で、疲れた身体 には美味しかったです。副食としてトマトとレタスの盛り合わせを つけてくれたのでありがたかったです。

・6合目で河口湖口からの道と合流しましたが、8月末の金曜日なのに登 山ツアーが目立ちました。自分たちのようなFREEの登山者が少ないの で、このルートの難所である7合目手前から8合目に至る溶岩の岩場の あちこちで、ツアーで登っている団体が各々固まって登っているのが 5〜6組下からみえました。今年は登山者が急増したようですが、帰り のタクシーの運転手の方から、「ツアー登山が増えた」ことを聞きま した。とくに8月に集中していて、お盆以外もすごかったようです。

・自分たちは東洋館に宿泊。標高約2930m。理由は単純で、今年はこの 時期七合目以下の小屋に泊まると記念ワインがもらえるからです。 それで7合目の山小屋群で一番上にある東洋館に宿泊してます。残念 ワインは2人で一本しかもらえませんでした。引換券をもらい、帰り の河口湖5合目のスカイパレスでもらうことになっているので、重い 瓶をもたずにすみました。

・東洋館は、建て直したばかりのようでまだ木のにおいがしてました。 食堂と寝室はきちんと仕切られており、ツアーも利用するためか食 堂兼広間はかなり大きかったです。夕食はおろしハンバーグとスパ ゲテイ少々と漬け物でした。ご飯は食べ放題で、水もお代わりできま したが、みそ汁は一杯のみでした。もしおかずが足りない人は、海苔 や佃煮やふりかけなどもってきて食べればいいのではないでしょうか? ご飯は美味しかったです。ちなみに朝食は弁当にしましたが、海苔巻 き8個と鮭1/3切れと漬け物でした。混雑時は6人で寝る場所を2人で使 っていたのでよく寝られました。

・前日からの風がおさまらず、山頂はかなり寒いと思ったので、日の出 直前程度に山頂に着くくらいにしようとAM0:45に出発しました。他の 御来光を山頂で見るという人達は、自分達より先に出発してしまって ましたね。御来光渋滞ですが、9合目鳥居手前からありました。でも 列はほぼ一列でほとんど止まることは無かったですね。8月初めのとき の渋滞よりずっとましでした。AM4:50頃山頂に着き、そのまま御来光 をみて下山しました。

・河口湖口の下りですが、須走や御殿場の砂走りは一気に降りられるの に対して、延々と下らなくてはならないのは確かに辛く感じます。 実際足を痛めて後ろ向きに降りている人・休むたびに横になって足を 休めている人が見受けられました。個人的には登りも下りも金剛杖に すがっての登り方&下り方を心かけたのでなんとか無事に降りられまし た。富士登山において、無駄になったとしても、杖や登山ストックを あらかじめ用意するのは必須だと思います。

・小屋ですが、今年は吉田口の小屋は〜9/10まで営業している小屋が多 いですが、山頂の山口屋・須走の江戸屋はもう営業終了 していました。営業している小屋も、食事メニューの数が減っていたり、 ベンチを一部かたづけていたりしていましたね。それでもトイレがあち こちで使えるのは安心でした。

・日頃の不摂生のためか、このところ疲れると直ぐ足がツリやすくな ってます。当初はクエン酸をとれば良いと思い、梅干しなどを山行に 持って行ってましたが、実はミネラル分の不足による神経異常なのだ そうです。対策としてカロリーメイト等を食べればよいと言われたの ですが、そのままおやつ代わりに食べても十分に吸収されないので、 食事の時に一緒にとるとよいとか言われました。今回は食事毎にカロ リーメイトを一袋(二本入)を食べたおかげなのか、足がツルことはな かったです。もし同じ症状の方がいましたら、参考にして下さい。

(管理人)
ワインを山小屋で渡されると確かに大変。五合目でもらえるのは良いシステムですね。

ワインプレゼントについて「期間特典:(2007年)8月28日(皆既月食)〜9月10日の間、下記の山小屋に宿泊の方に「影富士はまなしワイン」をプレゼント※「影富士はまなしワイン」プレゼントは未成年者の方及びツアー参加者は除きます。佐藤小屋・里見平・花小屋・日の出館・七合目トモエ館・鎌岩館・富士一館・鳥居荘・東洋館 」(吉田口旅館組合のサイトより)



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(07/9/8)