■2007年7月22日(日) 須走口
7月22日に須走口より登ってきましたので、登山記を寄稿いたします。
初めての観光シーズン登山、須走口は昨年9月の初登頂以来ですが、
あのときには気づかなかったことや見えなかったことも多く、
山に慣れてから登るといろいろ発見があっておもしろかったです。
初登頂から約11ヶ月、記念すべき?10回目の富士登山に行ってきました。
朝起きると東京は土砂降り、出かける準備をしている間に止みましたが、
途中横浜あたりではまた土砂降りと、あまりお天気は良くなさそうです。
今回はいつも登っている富士宮口ではなく、須走口にしました。
昨年9月に初めて富士山に登った時のルートなのですが、
その際は徹夜登山+経験不足で、さんざんな目に遭いました(^^;;;
参照→
みんなの登山記2006−21
富士宮口にも7回行ってだいぶ慣れてきたので目先を変えたくなったのと、
8月に父と須走口を登るので、コースや小屋の下見の目的もありました。
ふじあざみラインに入るとツアー客らしき大集団が道を半分ふさいでいます。
帰ってから調べてみたら、陸上自衛隊の富士学校・富士駐屯地で
開設記念53周年記念行事があったようです。
8月26日の総合火力演習の時も、周辺の道路は混むのかもしれませんね。
駐車場には8時半頃着きましたが、既に満車のため少し下の道路に止めました。
同行のベテランさんと合流して9時20分スタート。
お天気は曇りで上はよく見えません。途中から霧雨が降ったりもしました。
登山道脇には花がいろいろ咲いていて楽しめました。
七合目くらいからちょっと晴れてきて、きれいな雲海が見えました。
さらに上がっていくと河口湖口と合流し、山小屋が並ぶ場所に到着。
前回ここまで来た時はすでに意識朦朧としていて道を間違えましたが、
今回は多少足が重い気はするものの、わりと快調でした。
駐車場がいっぱいだった割には上り下りとも人が少なく、
高山病でへたり込んでいる人も数えるほどしか見かけませんでした。
8月に宿泊予定の胸突江戸屋はわりと新しめのきれいな小屋でした。
混雑するので布団1枚に2人くらい詰め込まれるかもしれませんが、
まあそれは仕方ないですね。
ここから山頂までは1時間とのことで、あと一頑張りです。
八合五勺の小屋ではバイトさんが従業員用の布団を干していました。
なんでも一日4時間ほどしか寝られないとのこと。お疲れ様です。
そうこうするうち山頂着。タイムは4時間半でした。
久須志神社でお守りを買い、お鉢巡りに出発。
ちなみに神社の人に聞きましたが、夏の間はずっと上で暮らすそうで、
台風が来ても避難するようなことはないそうです。
金明水の井戸は枯れていましたが、近くに別のくぼみが作られており、
そこにきれいな水が湧いていました。
ちょっと飲んでみましたが、とても冷たくておいしかったです(^-^)
山頂にはまだ雪が残っていて、溶けて池になったところにポンプがあり、
山小屋まで水を送っていました。
小屋の人が小内院から雪のブロックを切り出して運ぶところも見ましたが、
飲み物を冷やしたりするのに使うのでしょうね。
山頂に着いた時は曇りだったのですが、時折雲が晴れて雲海が見えました。
剣が峰の下を歩いているとなぜか法螺貝の音が・・・
測候所に行ってみると、日本最高峰の碑の前に山伏さんが一人。
お話ししたり、一緒に写真に写ってもらったりしました。
ちょうど山頂に来ていたグループや単独の外国の方も参加し、
山伏さんとの記念撮影会みたいになってしまいました(笑)
最後にみんなの無事な下山を祈って法螺貝を吹いていただきましたが、
山頂の空気の薄いところで吹けるなんてすごいですね。
剣が峰北側にて(逆光ですが、絵としてはきれいかな、と)
富士宮口の郵便局は開いていましたが、頂上富士館はまだ閉まっていました。
御殿場口山頂の山小屋も休業中でした。意外と商売っ気が無いんですね。
4時45分頃に下山開始。
天候は大陽館のあたりから霧雨で、五合目駐車場から町に出るまでは濃霧でした。
富士山ホテルの下あたりでは軽装のカップルが難儀していましたが、
あのペースでは下に着く頃は真っ暗になってしまいそう・・・
女性の方はスニーカー、ぴったりしたジーンズでずるずる滑ってしまい、
男性が横歩きしながら支えるという感じでした。
ライトなど持ってなさそうなので樹林帯で身動きとれなくなりそうですが、
徹夜登山の人が登ってくればなんとかなるかな?
同行のベテランさんは以前100円ショップで小さな懐中電灯をいくつか買い、
そうしたグループを見かけたらプレゼントしていたそうです。
懐中電灯や軍手など、あげても惜しくないものを予備に持つのも良いですね。
ゆっくり下りたつもりでしたが、前回は永遠に続くかと思われた砂走りが
今回はいつの間にか砂払い五合に着き、2時間弱で駐車場へ到着しました。
須走口は富士宮口よりもふくらはぎや太ももに大きな負荷がかかるように感じました。
登山道に平坦な坂道状の部分が多いせいかもしれません。
次回は事前に筋トレなどして、もっと楽に登れるようにしたいと思います。