■2008年7月12日(土)〜13日(日) 河口湖口
今回は夜行バス&フリープラン
こんにちは! 兵庫県在住の かぶら、バスツアー一人参加で9回目、です。
今年も宜しくお願いします。
いつもたのしみだったフィットリゾートで昼食、のコースが今年は関西発では見つからない。
そのかわり、五合目からフリープラン、というのがはじめて出たのでそれに決定。天候の不安があるので20日からの連休のほうがいいかなと迷っているうちにその日が満員になってしまったので、12日からの土日登山に決定。
結果は・・・・・ 大にじゅうまる!
梅雨明け前だのに、全行程中カラッと晴れて、
今までの中で一番見晴らし良好。
神様ありがとうっ!
夜行バスは初体験。夜11時 新大阪集合で出発予定なので
余裕を持たせて9時前に家をでた。
JR人身事故でダイヤの乱れアリ、早めに出ておいてよかったー。
夜発だと家の片付けなど終えてからで気持ちが落ち着くし、集合場所へ行くのも涼しくなってるからかなりラクチン。
行きは名神高速。帰りは中央道を運転手2名でこまめに交代して2,3時間おきにサービスエリアでトイレ休憩も入れてくれる。真夜中でもサービスエリアは人がいっぱい居て、お土産や食堂はフツーに盛況なので不思議な感じ。
空気枕のおかげで少しは眠れました。
まずは、五合目でお昼寝アリ
朝7時40分五合目着。駐車の列はかなり下まで。バスの発着もたくさん。
食事予定は10時に決まり、それまで着替えの雲上閣3階で隙間を作って寝ている人が多い。眠れるかどうかは難しい。
朝5時過ぎに富士川SAで自由朝食した後なのでまだおなかも空かないけど、茹でキャベツ入りの「吉田のうどん」はやっぱりおいしい。他のから揚げやおこわを用意してきた小さいストックバッグにいれて行動食に。寝不足のせいか胃が重い。
みはらし最高!
五合目出てからの景色がみどりーっ!
今までここを通過するのは夕方で、たいていガスってて、地上がくっきりと見えたのははじめて。
山中湖がこんなに大きく、緑がこんなに美しく見えることに感動。この見晴らしのクリアさは下山後半まで持ちこたえて、星空も、ご来光も、お鉢巡りのときの周囲の影富士や遠い山並みも くっきりでした。
梅雨中でもあきらめることは無いのですねぇ・・・
今回はバス2台、ガイド付きの人は八合目白雲荘で泊。
フリーは11人とかで、ひとつ上の元祖室のクーポン券をもらって食事後は自由行動開始。
今日に時間は思いっきり充分あるので、すり足気味の超のんびりペースで6時間かけて歩いてます。
六合目の安全指導センターの案内(今年からA4サイズに昇格)で標準が4時間半くらいなので、とてもゆっくり。
このフリープランは、バスツアーでもお鉢巡りが可能、というのがウリだけど、もうひとつ高齢者向けにも良いかも。おばあちゃんなど 早く歩けない人を、富士経験があって、八合目上部の各山小屋と下山道とのバイパスが分かっている人が案内するのならば、時間設定が自由になる分、ゆっくりペースで見せてあげられる。このコース、というのが毎年細かいところで変化があるみたい。流れる砂が相手だから自然の力で、簡単に流れてしまうのかも。安全指導センターの下も鉄の仮階段がついていた。
これまで、夕方登るので、ライトの当たるところだけしか見えてなくて訳も分からず前の人についていくのに必死だった。改めて昼の明るさの中で見ると けっこうな岩場もある。
でも、これも写真があるから後で思い出すのであって、昨日のことでもあまり覚えていない。
高山病の影響や、寝不足などで、山ではきっと脳みそは半分も働いてない気がする。
これは山小屋のトイレ・・だったと思う。下から見るとすごい造り。
富士は人工物がとても目に付く山ですね。
頂上には、ブルがドカンと居座っているし。自動販売機もあるし。
この2年ほどで、トイレをキレイにするのに伴って、山小屋の建て替えがとても多い。東洋館のように面影も残ってないほどシャープに変わったところも有る。
今ではもう、トイレは全部変わったんではないだろうか。経営者さんたち、タイヘンだったろうな
高山病になっちゃった
今回は明るいうちに山小屋に着くので、夕暮れまで景色や小屋の人たちの様子を見れるー、と外歩き用にシャワーサンダルまで用意して、楽しみにしてた。
ところが、余裕で歩いてるつもりなのに、眠いし、頭もじんわりイタイ。八合目に入ってジグザグ道も眠くてつらい。
元祖室(がんそむろ、添乗のさわやかなお兄さん、説明事項は下調べをしておこうね。)に4時50分着。
靴とリュックを布団の足元に放り込んで、とにかく横になって目をつぶりたい。
ふとんにもぐりこんだらそのまま眠ってた。6時過ぎ夕食に起こしてもらって、カレーを出されても見るだけでだめ。
胃の中がせりあがってきて100円握ってトイレに走ったけど、そのときは収まってしまった。
後で思えばこのときに出せてたらずっと楽になってただろうに。
結局カレーふた口でギブ。熱い茶がおかわり自由なのがうれしかった。
東棟は新築、枕は一方向。布団二人で1枚。一部寝袋の用意もありました。
夕食後もとにかく眠くて何も考えられずに布団へ直行。耳栓効果で、12時前、こらえ切れなくなった人たちが動き始めるまで熟睡。
今年も毎日楽しみに見ている小岩井さんの
「ほぼ日刊 山頂日記」
では、この夕方に東京方面にすごい雲出現だったそう。見たかったなぁ。小岩井さんには頂上扇屋で、もし写真集が届いていたらサインしてもらって買って帰れると期待してたけど、残念ながらまだ届いてないとのこと。
熟睡できたから、いつもの起き抜けの気分の悪さも軽いだろうと予想して12時起きた。
着替える間 深呼吸で気分の悪さをなだめる。
小屋前ではすでに渋滞が始まってるので、1時前に出発。小屋を出て数歩歩いてると急にこみ上げる吐き気。横はツアーの人たちの列で、トイレに戻る時間も無く、建物の陰で、吐いちゃった。ゴメンナサイ。
こんなときの用意にポケットに入れてたビニール袋を出す余裕もありませんでした。
でも出た後は比較的すっきり。渋滞の中に紛れ込む。
気持ちが大事
小屋を出てからの渋滞は私にちょうどのスピードで、「前がいるから進めないのよ。私が遅れてるからじゃないのよー」
と言う気分でいられる。この精神的な優位性は大事。
狛犬下の岩場の辺りだったか、調子が悪くなったのか目をつぶって座り込む女性を、男性が頭を寄せて抱きかかえて寒さから守っているカップル。若くて美形同士だから絵になる。後でお鉢巡りでも男性サポートで歩いていたから、この二人にとってはこの日はドラマティックな富士登山だったろうな。
4時15分頂上着。いつもは甘酒だけど、今回スクリューキャップのココアが売ってたのでそれをアンカ代わりに懐に入れて大日岳へ移動。雲がほとんど無く明るいご来光。意外に登山客が冷静、静か。
さて、そのまま時計回りでお鉢巡りへ出発。下山道脇で太鼓をたたいてる若い男性がいて この寒さの中でも素手。
異国のリズム。なんだか不思議な頂上。
富士宮口の郵便局は明日月曜日から。ここのトイレはこの時点でもまだ5人待ちくらいでラッキーなので200円だけど、ここで済ましておこう。すごくキレイなつくりの建物です。
剣が峰には、やはり記念撮影を待つ行列が出来てたので、その下を通るバイパス道で、5分ほど朝ごはん。
このとき私は、たぶん「日本一高い地面で朝ごはんを食べた人」。
以前この下のほうにあった 東大のサブミリ波探知のレーダードームには今年の5月、意外なところで再会しています。
霧が峰の頂上付近、緑の中で白いドームが小さく光って、富士頂上にあったときよりも似合った場所に思えました。
お鉢の荒涼とした風景は一人ぼっちでいるには多分かなり恐いだろうけれど、この日は幸い 人通りがけっこうあるのでへっぴりな私でも、平気でした。ただ、道の起伏が思ってたよりかなりはげしい。もう以前登った記憶がかなり曖昧。やっぱり山では頭が働いてないんです。
下山
今までの記録から、私の下山は3時間半ということで、10時までに着く為には6時半までに下山を始める予定だった。
5分ほど予定を遅れて下山を始めたので、休憩をなるべくガマンして、かなりせいいっぱい頑張って降りる。やばいかも・・と思い始めて9時37分、予想どうり、添乗員さんからケータイへ電話。ご心配かけてスミマセン。
9時47下山完了!あぶなかったー。
つま先痛いー なんでこんなのがたのしいんだ・・・
やはりもう1台の乗客さんが一人、 間に合わず、出発予定になっても添乗員さんたちが走り回ってる。
たぶん後で昼食場所で合流できたと思うんだけど・・・・
やっとお風呂♪
この二日間、下界はすごく暑い日だったらしい。
でも山上は、雨にあわず、気温も低めで、汗もほとんどかかずに済んだ。この冷気をお中元にして送り届けたいくらい。
でもお風呂は待ち遠しい。今回オプションは「ふじやま温泉」富士急ハイランド隣のまだ新しい今流行のタイプのりっぱな温泉施設。館内着やバスタオルまでセットで貸してくれます。個人ではいるなら土日は二千円の入館料。食事は4種から選べて、わたしはおなかにやさしい「ほうとう」を選びました。かぼちゃがはいっておいしい。
ただこの日は観光バスが続けて4,5台も入ってその時点でロッカーキーが出払ってしまって、入場制限。食事やお風呂も席が開くのを待つ混雑。そこへ来る一般のお客さんに 頭下げて断らなきゃいけないし。
バスの出発時間が迫るのに 、ロッカーキーでの清算がずらっと並んでしまって、いらだつ人が出てくるので 支配人さんたちは手配や、お詫びでとても大変そう。
2時間の予定でしたが、お客の側としても混雑を予想して、早めに動くことを心がけたほうがよさそうです。添乗員さんたちも今シーズンはじめての混雑なのでこの経験から今後の対策を立てていくのだと思います。結局かなり出発は遅れました。
この日は夜10時半に帰宅。おなかが本調子に戻らなくて、生姜をたっぷり利かせた冷奴で生き返る気分。
前年度までに真夏に留守をしたときの山盛りの洗濯物に教訓を得て、今年は渋る主人や子供らに洗濯の手順を説明しておいたので洗濯物はかなり片付いてました。
台所なども85歳になったおばあちゃんが今年もなんとか元気にしているので、片付けてもらえます。
たどり着いた家はおかげさまで「平穏無事」
旅先でも、家を守ってくれた家族にも、おせわになったひとたち、みんな、ありがとうございますっ デス。
今迄で最高の富士山、でした