■2008年8月1日(金)富士宮口
初めての富士山!早朝日帰り登山
【背景】
初めての富士山登山を、一人で富士宮口から登山してきました。妻と
子供には40歳の記念に、と告げていますが、いつかは家族全員で登れた
ら、と思っています。ということで、まずは一人で。。
とにかく初めての登山ということもあって「あっぱれ!富士登山」を
何度も読み返し、最終的に、距離が短く、混雑も少ない、であろうと富
士宮口を選択。素人がいきなり山小屋もどうかと思い、早朝日帰り登山
を計画しました。
【プロフィール】
40歳、妻一人、子供二人。北京オリンピックイヤーであることもあり、
元旦に富士山登山をすることを決意。夏休みの登山を計画し、1月より
週末は05kmの遊歩道を散歩がてら歩くことで体力作り。勿論毎日万歩計
とにらめっこのちょっとお腹が気になるおじさんです。
【スケジュール】
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07月31日(木)
20:16 千葉市を自家用車で出発
22:40 足柄SA到着
23:22 新五合目入り口到着
23:42 駐車場到着
00:00 就寝(車内仮眠)
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08月01日(金)
04:23 登山スタート
04:49 六合目到着
05:25 新七合目到着
06:10 七合目到着
06:30 八合目到着
07:11 九合目到着
07:40 九合五勺到着
08:27 山頂到着
09:10 お鉢周りスタート
10:55 休憩
11:45 下山スタート
15:06 駐車場到着
19:30 帰宅
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夏休み期間ということもあり、駐車場まで辿り着けるか心配でしたが、
予想以上に車も少なく、あっさりと駐車場に着いてしまいました。駐車
場には約 100台近くの車があり仮眠状態の様子。週末を避けたことと、
天気予報では明日の登山日は雨との予想だったのも影響したのかも。
午前2:00頃突然の豪雨で目を覚ます。テンションは下がり、今時点で
帰りたくなる。そんな中ご来光のチャンスを信じて登り始める人も多数。
午前5:00登山スタートのつもりが、やはり少し興奮気味なのか眠るこ
とが出来ず30分早い、午前4:23に登山をスタート。霧雨状態なので、テ
ンションを上げながら駐車場を抜けて登山口へ。ここで大失敗に気付く。
日帰り登山なのでライト類は不要と思っていましたが、やはりまだ暗く、
最初の30分はライト必須でした。
薄明かりの中、そして霧雨の中、登山開始するもこんなに岩場が多い
とは想像以上でした。約30分程度で六合目到着。意外とあっさり着いた
ので一安心。次の新七合目到着も予想よりかなり早い午前5:25に到着。
1時間歩いても体に異常無く安心するも、更に気合を入れる。
午前6:10に七合目到着と同時に、日差しが。霧雨の中、一人歩いてい
ると、やはり寂しさを感じるもの。そんな時に、右手方向から太陽が顔
を出してくれると同時に、ついに雲の上に。これは感動の一言。
午前6:30に八合目に到着するも、実際はここからが登山であることに
後に気付く。ここから頂上までの2時間は、正直想像以上にきつかった。
しかも、グローブが無くても大丈夫と思っていたが、スムーズに登山す
るためには、グローブは必須。(これは購入していて良かった)
午前8:30頃に頂上到着。 5時間程度は掛かるかな?と思って挑んだ登
山でしたが、一人で登ったこともプラス作用で無事 4時間で頂上へ。山
道も混雑することなくスムーズであり、山頂もあまり人は多くなく、頂
上富士館も3組程度が食事休憩をしている程度。その周りには 50名程度
がのんびりモードで休憩中でした。
早速記念に、登頂記念の葉書を郵便局で家族宛に一言添えて投函。登
山証明書も購入(勿論ここにしかないスタンプも押して)。人もまばら
だったので局員さんと雑談。この時期は 1週間山頂で暮らすとのこと。
何がきついかの質問にはお風呂に入れないことだそうで、納得でした。
この時間でもストーブを1つ付けていましたが、やはり日によっては3つ
のストーブはフル稼働とのこと。また、記念スタンプ押しが一番疲れる
仕事だそうで。1枚1枚に丁寧に記念スタンプを押すのは想像以上に大変
なんですね。
約1時間かけてお鉢回りを。時計回りに移動したので、まずは剣が峰
にアタック。一眼レフカメラを片手に歩きましたが途中こけてしまうハ
プニングもありましたが、なんとか日本で一番高い場所に到着。登頂記
念の撮影もさほど並ぶことも無く(3組程度)複数枚撮れました。実は、
もっと感動したのが、更に 20m程度先にある展望台です。梯子でちょっ
と登るので実際はここが一番高い場所。視界を妨げるものが無い、本当
に絶景でした。
全ての登山口の下山道をみましたが、富士宮口はやはり岩場だったん
ですね。距離が近い分、高さ方向へのアプローチがあって当たり前です
が。ジュースが500円位していましたが、登山してみるとこの価値にも
納得だったりします。
富士宮口は下山は登山ルートの逆なので、来た道を帰るという安心感
もあり、比較的楽に歩けます。私は3時間程度で下山出来ました。但し、
ツアーメンバーがダラダラ(これは一番遅い人に合わせるので仕方がな
いことですが)と下りているので、自分のペースではないため、ちょっ
とストレスを感じるかもしれません。だからと言って強引に追い越しす
る人もいますが。。。まわりの風景を見ながらのんびりとですね。
午後 3時頃に駐車場に戻ってきましたが、私の登山開始の時とは雰囲
気は異なり、これから登るぞって人が沢山居て、正直驚きました。山小
屋に泊まってご来光アタックということでした。この雰囲気もいいなぁ
と思いました。
千葉までの道のりの途中で温泉にでも入ろうかと考えていましたが、
温泉に寄ったら確実に居眠り運転することが予想できたので、真っ直ぐ
帰ることに変更しました。夏休みの金曜日夜ということも、それなりに
渋滞はありましたが、許容範囲でした。
富士山登山は人が多く大変というイメージがありましたが、上手に日
程が組めるとこんなにも自由度が高い行動が出来るとは。次回も日程を
決めるところから富士山登山がスタートするわけですが、皆さんの登山
記を参考にしながら、来年の登山を楽しみにしたいと思います。
【これから登る人へ】
初めての富士山登山だったので、最初はツアー参加を考えていました。
しかし20時頃に新宿に集合し、その後バス移動、そして山小屋で一泊を
考えると、体調を維持出来るかが心配でした。費用的には若干高くなり
ますが、体調を優先する場合は、自分のペースで動ける自家用車の方が
いいかな、と思います。一方で、ツアーメンバーが意気揚々と歩くとこ
ろを横目に見ているとグループは楽しそうでいいなぁ、とも思えます。
装備については、「あっぱれ!富士登山」のリストを参考に。私の場
合は、水は500ml×2本で十分でした。ウィダーインゼリーは、登山記を
見ると良かったの声が多かったので持参しましたが、これは必須だと思
いました。必死に登っているとこの手のモノが一番です。本当に。
登山記に書かれていないモノであると便利なのは、ボイスレコーダで
すね。一応紙とペンは持っていきましたが、雨風が強いと諦めて書かな
くなります。そんな時手軽に時間とメモをボイスレコーダに入れておく
と、カメラの撮影時間と見比べてどこに居たかも明確になります。また
愚痴も入れておけますので、どの辺が一番辛かったか、も確実に後でわ
かります(笑)
【総括】
今年は全てが順風満帆に、、の状態だったのかな?と思っています。
最初の霧雨とライトが無かったことがマイナスで、残る全てがスムーズ
でした。こんなにも富士山を身近に感じることが出来た上に、最高の思
い出となり、人生観も変わったかな、と思っています。
来年こそは家族を誘って、きっと河口湖口になると思いますが、素敵
な富士山登山を計画したいと思います。