■2008年9月6日(土) 須走口
55歳の普通のオジサンです。2005年から富士登山を始め、今回で21回目の登頂です。過去すべて日帰り、剣が峰を
踏んでいます。今まで、このサイトから非常に多くの情報を頂き、感謝いたします。
体力はありません。何度登っても7合目以上になると極端にスピードが落ちてしまい、最後は毎回グロッキー、朦朧状態で
山頂に到着しています。前回の御殿場口コースは実に9時間もかかってしまいました、いつも、「今回が最後」と思いつつ、
それでも富士山に来てしまいます。
そんな中で今回は順調に登れたことと、印象に残った光景に出くわしたので、報告いたします。
「9月の富士登山」ということで、ためらいはあったのですが、須走口5合目行きのバスが9月7日までだったので、意を決して
行くことにしました、御殿場駅発7時10分のバスに乗るために、家を4時15分に出て、暗い中約1時間歩いて小田急線の
駅に向かいました。これがかなり億劫でした。
須走口5合目を8時にスタートし、まだ営業していた6合目長田山荘、大陽館までは順調に通過しました。登山客も結
構います。特に外国人が多かったです。今日は順調だ、いいぞと感じ出した直後、見晴館手前で足に疲れを感じ出したの
ですが、目の前に自転車を担いで登っている人を見ました。そこまでよくやるものだという思いでした。更に進み、河口湖口
からの道と合流する8合目には11時40分に到着。本8合目江戸屋、トモエ館はまだ営業していました。当日の天気は曇
りで霧も時々あったので、上部の視界はあまり良くなく、これが結果的には登山には好都合でした。何故なら、登山中、あま
りに遠い山頂や上の山小屋を見上げるとうんざりしてしまい、気持ちが萎えてしまうからです。富士に登る時はあまり上(先)
を見ない方が良い、私の持論です。
河口湖コースからの登山者と合流して道は列ができる程でした、真夏の平日並みに近い登山者の数でした。皆、今年最
後の富士登山を楽しみにして来たのでしょう。いつもながら最後の岩場地帯をヨレヨレ、フラフラになって進み、13:10に山頂
に到着。5時間10分。私にとっては上出来です。体力を相当消耗しているので、剣が峰まで時計周りで、50分掛かかりま
した。山頂の山小屋は全て閉まっていましたが有料トイレは開いていました、気温は10度近くあったでしょうか。風も無く、幸
運でした。剣が峰は混んでいて記念写真を撮る人の順番待ちが出来ていた程です、さて、馬の背の下山中、驚きの光景に
遭遇しました。1番目はせいぜい2歳位の赤ちゃんが歩いて馬の背を登ってくるのです。ここは本当に富士山・剣が峰なの
かと思う位の不思議な光景でした。勿論、両親は一緒ですが、万一天候が悪化したらどうなるのだろう、山小屋も開いてい
ないのに。たまたま、天候が良かったのが幸いです。2番目の驚き、同じく馬の背をまるで渋谷や原宿を歩いているのと同じ服
装と雰囲気で登ってくる若い2人連れの女性とすれ違いました。荷物は持っていません。楽しそうに、苦も無くあの馬の背を登
ってくるのです。荷物を持つ同行者が他にいたのかもしれませんが、ここは富士山・剣が峰の上り。こちらはヘトヘトとなのに..。
御殿場下山口を14:25に出発。途中の山小屋は閉まっています。降りる人の数もそこそこいました、宝永山の巨大なシル
エットにはいつも感動します。そこから先、これから登ってくる人と数人すれ違いました。今からではとても明るいうちに山頂に着けな
いし、途中や山頂の山小屋も全て閉鎖しているのに、どうするのでしょうか。運動靴の中に砂が大量に入って不快なのを我慢
しつつ17時のバスに間に合うよう、大砂走りを年甲斐もなく暴走し、16:50に御殿場口5合目バス停に到着しました。今回も
無事でよかった、山の神さまに感謝です。また、来年の夏、再会するのを楽しみにしています。
「9月の富士登山」ということで、覚悟して行ったのですが、天候が悪化することなく、風弱く気温も低くなく幸運でした。登山
者も予想以上の数でした。しかし、たとえ9月始めの登山と言っても、山小屋(トイレも)は殆ど閉鎖しており、日も短くなってい
るので、事前の気象情報の念入りな確認と装備(特に雨具、防寒具)、情報収集は決して怠ってはいけないと思います。バス
の運行も殆どありませんので、プランニングも8月までの開山中とは違うものになります。
神奈川県、K・I より
(管理人)
私にも経験がありますが、バスの時間を気にしながら下山するのはあせります。それでも始発バスで登り、剣が峰を経由して17時のバスに間に合ったのだからすごいです。
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