■2009年7月31日(金)〜8月1日(土) 河口湖口
もうシニア世代です。子供の頃、いつも清水から見ていた富士の山、もう最初
で最後の登山と7月31日〜8月1日でツアーを利用して吉田ルート(河口湖口)
で躊躇する妻を口説いて、富士登山に挑戦です。
横浜を7時15分に出て、途中町田で何人か乗車。総勢37名のツアーです。
スバルライン5合目到着、11時15分。
(2名は8合目まで、登頂は35名)
広場はすごい人数と、バスの多さでに圧倒されてバス内は大興奮。
ガイドさんの説明があり、山の注意事項を幾つか受け、私は雨具のレンタルを
もらう。(事前予約しておいた)
小雨がふる中12時半、ガイドと「頑張って登山するぞっ」の大合唱で出発した。
小雨あり、日が差すという、変わりやすい天気でも、登山するという高揚した
気分でありました。
この時、服装は雨具のズボンをはき、上はガイドさんの服装がTシャツで
あったので私は早乾タイプの肌着に長袖シャツ、雨が本格に降り出してか
らは雨具を着て、8合目まで行った。
7合目からは大粒の雨となり、6時すぎにやっと宿泊所の「太子館」に着く。
登山道は人、人でとにかく時間がかかる。
ここで前のツアー客部屋割り応対で、暫く外で待ち山小屋に入る。
入口で濡れた雨具やリックを山小屋の人達が拭いてくれるのだが、濡れた
物からたれる水がどうしても床におち、これで靴下はグチャグチャと。
案内された部屋はとてもきれいであった。
濡れた物を干そうとしたが、前のツアー客が干す物で場所が全くない。
仕方がないので濡れたままのザックやビニール袋に入れ棚に置いた。
妻は右足が24歳の時交通事故で不自由であり、
「ここまでこられて満足、雨では頂上に期待もできないからここまで」と決めた。
所が、頂上登山する人から「満天の星、すごい天気」の一言で妻が登山決意。
登山道の混雑ぶりで、ご来光を頂上で見るために出発は10時45分と早まる。
ガイドさんが妻の様子をみて、列の一番前に配置、妻が登る時、足の置く場所
まで実践、急な岩場では手を引いてくれ、最後には荷物をもってくださり、何とか
頂上に3時50分にたどり着いた。
ツアーが予約している山小屋が開く午前4時まで、冷たい小雨と強い風の中
待つ。登山で汗をかいた状態で、体温はこの10分で急に冷える。
これはきつかった。
雨の登頂は「冷えに注意」だ。(前触れもなく、突然急にくる)
私は登山時、長袖シャツの上に長袖のフリース、そして雨具で歩いた。
登山道の混雑で(皆、登山客の多さで出発時間を早くしている)歩いては止まる。
この休憩みたいな状態が適度の疲労回復と体の冷えを防いでくれたと思う。
だが妻が小屋の開く前で待つ間に急に「寒い」とぐったりとした。
何とか小屋に入り、体にふれると服が濡れている。
なんと「絶対、着てきては駄目と言っていた綿のTシャツを着ていたのだ」
使い捨てのアンカをやるも、すぐにこれは暖かくはならない。
どうしようかと思った時、横にいた女性が山小屋で買った「とても熱くて、手には
持てない」という缶コーヒーを妻に貸してくれた。
これがすごく効果があり、急いで購入。この缶の暖で妻は何とか元気になった。
山頂でご来光を見るため、4時30分、大日岳(朝日岳)という場所に移動。
ここで感動の「ご来光」です。苦労して登山したご褒美です。
凄い感動です。この素晴らしさは、表現できません。
下山は妻にガイドさんが自分の登山用ステッキを2本貸してくれ、時々場所
で長さを変え、妻の状態をみていてくれた。
妻は「2本のステッキがとても役に立った」という。(見ていた私も納得)
私も妻の様子で自分にも杖が必要と、山頂で金剛杖を購入した。
登山時は邪魔と思うが、下山では「ステッキは絶対あったほうがよい」
(出来たら2本)これが膝が痛くなるのを防いでくれる。
私はひざサポーターを高いと思ったが購入、これと杖で膝を痛めずにすんだと思う。
ツアー客の一人の男性が下山途中、獅子岩手前の公衆トイレの所で膝を痛めて
歩けなくなっった。
ガイドさんがツアー客に呼びかけ、4人の男性が交代で2人ずつ、男性の両脇をか
かえながら、6合目まで下り、そこからウマに乗せた。
自分だけでも大変なのに、他人のために率先して協力する男性がいたという今回
のツアー客の意識レベルに私はとても感動しました。
ガイドさんがこの男性に携わるため、妻の荷物を私が持ち、妻は2本のステッキで
私と遅れて歩き、何とかツアー客の最後で下山した。
5合目到着は10時45分、すごい登山経験でした。
ガイドさんはこの後、次のツアー客があるともう移動。
この忙しさとタフさに唖然とした。
「綿の生地は避ける」
「登山時は邪魔だけど下山には2本のステッキはほしい」
「濡れた時を考え、靴下、タオルは2枚以上」(靴下は太子館で追加購入)
「トイレは混雑します。特に女性は足りません」
「トイレットペーパーはどこでも管理され、持参の物は使わなかった」
「梅干し(種抜き4個)、せんべい(6枚)、効果があった」(妻に感謝)
「装備品は前もって確認しておく」
(携帯酸素缶、使い方判らない。ヘッドランプの長さを調整してない等)
登山の途中でランプがきれた人がいた。
登山道も岩場以外は整備され歩きやすいですが、夜の岩場はどこに
足をかけるかが大変。
ガイドさんの足を見て、その位置に自分の足を乗せていけば大丈夫でした。
心配していた山小屋は対応に何も問題がなかったし、一生懸命対応してく
れたガイドさんと添乗員、そして足が大変なのに相伴してくれた妻。
そして妻でペースが遅れるのを我慢してくれていたツアーの皆さんに感謝
したいと思います。
(管理人)
とても良いツアーに参加できて良かったです。御来光も素晴らしかったそうでなにより。
衣服の濡れ対策は重要ですね。
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