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 みんなの登山記2009−20
 投稿者:マナパパさん

■2009年8月3日(月)〜4日(火) 河口湖口

2009年8月3〜4日で長女(マナ 7歳)と2人で富士登山に行ってきました。
マナは登山の経験は全く無く、特別スポーツをしているわけでもないので、6〜7合目あたり、 あるいは天候次第ではそれ以前に帰ってきても良いだろうと、いつでも引き返す覚悟で出掛けました。

ところが、マナも天候も密かな期待に応えてくれました。

実は自分も登山は十数年ぶりで、しかも約2人分の荷物を背負うため、 手術した膝と腰痛にかなりの不安があったが、全くトラブルは無かった。

当日の詳細は以下の通りです、、、

8月3日

1時00分 自宅出発

2時30分 スバルライン5合目下の沿道駐車場到着。 (5合目までは約1.5km 想定外・・・帰りが辛かった) 満点の星空、天の川を見て感動。 仮眠したり、ゆっくり準備したりして高所順応してから出発

4時00分 車から出発

4時30分 杖2本を売店で購入後、スバルライン5合目をスタート

しばらく歩いたところで立ち止まり、御来光を見る(15分位)


5時10分 6合目手前 標高約2390m


6時22分 7合目 花小屋 標高2700m
6時30分 7合目 日の出館 標高2720m
6時35分 7合目 トモエ館 標高2740m 
7時15分 7合目 富士一館 標高2820m 

「意外と子供には大変そうだなぁ・・・」と思い始めた、、、

8時30分 8合目 太子館 標高3100m
9時00分 8合目 蓬莱館 標高3100m
9時45分 8合目 白雲館 標高3200m

この辺が1つの山場だろうと思い、マナの体調を気にし、都度確認しながら 登ったが、高山病の症状は何も無かった。 この分なら頂上まで行けるかもしれないと思いはじめた。

10時35分 本8合目 富士山ホテル 標高3400m
10時50分 本8合目 トモエ館 標高3400m

このあたりで10歳くらいと思われる男の子が苦しみながら頑張っていた。 お父さんが「女の子に負けるな〜」なんて言っていたが本当に辛そうでかわいそうだった。 マナは負けたくないと思ったのか抜きつ抜かれつ登っていった。

11時20分 8.5合目 御来光館  標高3450m
12時10分  9合目 迎久須志神社 標高3600m

山頂はすぐそこ。 しかし、この辺りからマナのペースがガタ落ち。 仕方なくリュックサックを持ってあげたら・・・ がんがん登る・・・ 確かに体重20kg程しかないマナには2〜3キロほどのリュックも相当な負担でした、、、

13時10分 山頂到着 標高3720m

この鳥居を目指してみんな頑張る。

実に約9時間の長ーい戦いでした・・・
山頂ではまず富士山頂浅間大社奥宮で杖に朱印をし、写真を撮りました。

そして楽しみにしていたラーメン♪
味噌と醤油味 お値段¥900 高っ! しかし、富士山頂であることを考えれば安いかも、、、 このラーメンの味はここでしか味わえない特別な物ですね、、、

当初の予定では山頂でラーメンでも食べたあと下山するつもりでしたが、 マナがどうしても「富士山に泊まりたい」と言うので山口屋本店の店員さんに聞いてみると、、、

「今日は大丈夫ですよ〜」と言われたので仕方なく泊まることに、、、
まあ、頑張って登った御褒美だ!

一泊7000円(カレー付 子どもも同価格)

この時は14000円がもったいないと思ったが、この先の日記を書けなかったと思うと、 納得できる出費だった。マナのわがままを聞いて本当に良かった!

夕食はカレー これも意外と美味しかった。子どもにはちゃんと甘口を用意してくれた。 お茶は沢山飲めたのでありがたかった。 寝る場所は写真の通り枕の間隔しかない感じ。

この日は天気が良かったため、布団を干したばかりで気持ちよかった。

当然男女の区別は無く、受付順に並んでいきます。 ちなみに僕の隣はオジ様、マナの隣はオバ様でした。 マナは夜中にオバ様の方へ転がって行ったり、蹴ったり、 寝言を言ったり・・・・

笑顔で許してくれたオバ様&オジ様、
「本当にスミマセンでした。そしてありがとうございました」

日没前には影富士も見ることが出来ました。

「噴煙を上げるもう1つの富士」

大日岳東側の通路にて、岩肌と雲海のコントラストを・・・

なんか外人さんの横顔みたい !

泊まった宿「山口屋本店」本当に感じの良い人ばかりでした。
もし次回があれば予約すると思います。

8月4日

すばらしい御来光を見ることができました。
天気予報は曇りだったので諦めていたが、隣に寝ていたオジ様が「御来光大丈夫だよ〜」と教えてくれた。

4時半頃、外に出て行くとものすごい人が宿の前を行き来していた。
徹夜で登ってきたり、8合目付近から登ってきたり、、、

当初山頂での宿泊は全く頭に無かったが、御来光を見るためには山頂付近の渋滞でイライラしたり、 間に合わないことが無いので楽に御来光を見ることが出来ます。
高山病の症状が無ければだが、お勧めです。

今回はあえて人を入れて撮りました。鳥居も入れて、、、

4時58分御来光

スゴイ人の数・・・  この日の御来光は最高でした。そこら中で歓声が上った。

その後、ゆっくり荷物の準備をしてから6時頃お鉢巡りに出掛けました。

富士山(日本)の本当の最高地点3776mは「剣が峰」と言う峰。
せっかく一泊したのだから、ここに行かないわけには行かないかと思い、頑張った。 手前にある「馬の背」と言われる登りは確かにきつかった。しかし下るのはもっと大変そう。


剣が峰の北東側の歩道ですがまだ残雪がありました。 前日まではこの雪でお鉢巡りは出来なかったようです。 確かに雪かきをしたばかりの雪の壁です。 8月になってもここまで残っていたことは今まで無かったらしい。 それだけ7月の気候が厳しかったのか?

お鉢巡りは1周約3キロ。2時間以上掛かりました。

その後飲み物を買って下山開始。 下山はいろんな人に脅され、自分も手術した膝にかなり不安がありました。 そこで膝に負担を掛けないように小走りで下ることにしました。

マナと手をつないでスタ〜ト !
8時40分出発

なかなかのペースでドンドン山頂が遠ざかっていく・・・もったいない気分にもなる。

10時10分 7合目のトイレ着
だんだん脚が疲れてきた。

ゴールはもうすぐ! しばらく行くと馬が待っている。
これがうわさの馬!  5合目まで12000円!
しかし、この日はかなりの人が馬を待っている状況! ビックリです。

最後5合目まで緩やかな登りが1キロほど続く。
マナは大変そうだったが一気にゴールへ!

11時00分頃 5合目到着
したがって、今回の行程は、 登り:約8時間40分
(この子供のゆっくりペースが高山病にならなかった一因かもしれない)

下り:約2時間20分
(私達には小走りが正解だった。膝の痛みもない。マナもあまり疲れなかったと言っている。)

そして午後1時過ぎ、無事帰宅しシャワーを浴びて速攻仕事へ、、、(汗)

自分にとってもマナにとっても本当に良い思い出が出来ました。
早速夏休みの絵日記に書いていました。

正直マナの体力には驚いたが、子どもでもゆっくり焦らずに登れば登頂できると思った。
とにかく山頂まで行きたいと言う「気持ち」が大事なんだと思います。
次回はいつになるか分かりませんが、次女、長男も連れて家族で挑戦したいと思います。

最後に、登山の途中で励ましてくれた方々、、宿でお世話になった方々、 それから「あっぱれ富士登山」の管理人様、本当にありがとうございました。


(管理人)
山頂に宿泊したことはとても良い思い出になりますね。結果的に剣が峰にも到達(パパとマナちゃんの記念写真はとても良い感じ)。一回の登山で2回、きれいな御来光を拝観できたのも素晴らしい。



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(09/8/13)