■2009年8月8日(土)〜9日(日) 須走口
『富士山おそうじ人』
去年の登頂10回記念スイカ登山をひと区切りに、今年は富士登山をお休みしようかと思っていましたが、やっぱりダメでした。
7月の山開きを迎え、テレビで富士登山の様子が流れるとウズウズムズムズ…。富士山が私を呼んでいる気がするので(笑)、結局今年も登ることにしました。今年はどんな登山にしようかな〜♪
いろいろ考えた結果、唯一登ったことのない須走口から山頂を目指し、帰りはゴミ拾いをしながら下山するプランに決定しました。
以下はタイムスケジュールです。
8/8(土) 夕方に自宅(川崎市内)を出発して御殿場駅へ → 20:25須走口新五合目到着 → 身支度をすませ、20:45新五合目出発 → 22:45六合目 → 23:45七合目 → 8/9(日) 1:15本八合目(大休止) → 3:40登頂 → ご来光を迎えたら下山開始(河口湖口) → ゴミ拾いしながら五合目まで下りてくる
実は私、今年は長距離を歩けないのです…。3月に出場したマラソン大会で右足を故障しまして…。しかも4月末に開催された「チャレンジ富士五湖」という大会で72qを走り、更に悪化させてしまい、4ヶ月たった今も通院中で、ビミョ〜に不安を抱えての出発になります。(だったら行くなよ!ってかんじですよねぇ。でも好きなんですもん、山が…)
どうか痛みが出ませんように☆
それでは、行ってきま〜す!
◎出発 〜六合目
8月8日(土) どんより曇った空を見ながら17:00に自宅を出ました。
今年の夏は、梅雨明け宣言後も天気がぐずついたため、延期に延期をかさね、8月も2週目になってしまいました。しかも直前で予報が変わり、私が登り始める時間帯は関東甲信は大荒れとのこと…。ちょっと〜、昨日はりきって支度したのにそりゃないでしょ。
ギリギリまで様子を見ていましたが、どうやら静岡側から登るにはセーフのようです。でもちょっとドキドキ。雨の夜行登山はゴメンなので(笑)。
電車を乗り継ぎ、18:59御殿場駅に到着。バス停に行くとすでに行列が…。さすが8月2週目!
私は1台目のバスに乗れましたが、どうやら臨時便も運行されたようです。19:25発須走口新五合目行き最終で登山口に向かいました。
1時間ほどで新五合目に到着。バスから降りると…、ん? 結構寒いな…。そしてすごい人の数です。また今年も牛歩か?
空を見上げると、きれいな星空が広がっていました。心配していた天気は大丈夫そうです。今年も楽しい登山ができますように。
長袖シャツ着て持参したパンを食べて、20:45新五合目を出発。
須走口は穴場と聞きますが、さすがにこの時期は人が多いです。前も後ろもライトの列が続いてます。とはいえ、渋滞するほどではないので、順調に登り始めの樹林帯を進みます。傾斜は緩やかで、とても歩きやすい登山道です。
特に休憩は入れず黙々と足を動かし、22:50六合目に到着。ちょっと眠いです。
◎〜本八合目 睡魔におそわれKO寸前!
瀬戸館前のベンチでレーズンパンを食べてGO! このあたりから視界が開け、夜とはいえ雄大な景色が広がっているのがわかります。とても開放的で気持ちがいいです。次回は明るい時間帯に登ってみたいなぁ。
後ろを振り返ると麓の夜景がきれいで、ますます楽しくなってきました。須走口、いいですねぇ。
しばらく夜風に吹かれながら順調に登っていましたが、23:30頃に異変が…。
ね…ねむい…。あれ? 視界がゆがんで見えるし…。次第に足もともふらつき、時々自分の足を自分で踏んづけてよろめく始末(笑)。まいったなぁ。まだまだ先は長いのに、今からこんなことでは登頂できません。「しっかり目を開けて!私!」と自分を励ますものの、眠いもんは眠いのです…。
急激にペースダウンして、自分でも何が何だかわからないような状態でフラフラと幽霊のように歩き、23:55七合目に到着。半分目が閉じたままレーズンパンを食べ、更に登ります。
それにしてもひどい睡魔です。とうとう立ち寝までするようになり、かなり泣きが入ってきました。今この場で横になりたい(涙)! でも、そんなことしたら体が冷えるよなぁ…。
完全に惰性で登ることしばらく、八合目が見えてきました。睡魔よ! 頼むから過ぎ去っておくれ!
日付は変わり8/9(日)です。今日は私の○歳の誕生日。でも今はそんなことどーでもいい気分です(笑)。
ところが、下江戸屋を通過する頃、散々私を困らせた睡魔はすっかりどこかに行ってしまいました。あれほどの眠気はいったい何だったんだろか…。ま、とにかくめでたしめでたし。
ではでは本八合目まで後少し、がんばりましょうか! 再びペースを取り戻し、1:35本八合目に到着です。
◎〜山頂
わ〜、これはこれは…。河口湖口と合流した本八合目はすごい人です。まるで渋谷のスクランブル交差点です。ここから山頂まで途切れることなくライトが続いていて、すでに牛歩が始まっています。しかたがない、「あっち」に行こう。
その前に富士山ホテルのトイレをお借りしました。そして、またまたレーズンパンを食べて(だって5個入りなんですもん)エネルギー補給完了! 山頂まで残りわずか、がんばるぞー!
それでは今回は「あっち」に行きます。河口湖口下山道です。この時間はまだ下山者がいないので、邪魔になることはないでしょう。すでに何団体かのツアーが下山道を登り始めていて、私もすぐに後に続きました。
いや〜、それにしても何とも大変です。つづら折りの1つ1つが長い! 傾斜もそれなりにあるので、想像以上に骨が折れました。それでも、冷たい風にさらされながら全く前に進まない登山道を登ることを思えばはるかにマシです。
※私は未明のうちに登頂できる時間だったので下山道を逆走しましたが、途中で夜が明けてしまい、下山者とすれ違う可能性があるならば、他の人の迷惑になるし危険なので、やめた方がいいでしょう。
一向に進まない登山道の様子を横目で見つつ、自分もかなりフラフラになりながら、3:10に鳥居をくぐりました。11回目の登頂です。やった〜!今年も登ったぞ〜!
◎山頂にて おやくそくの○○○
空を見ると、いつの間にか薄い雲が一面に広がっていて、月も隠れてしまっています。今年はもしかしたらご来光は拝めないかも…。ただその分、気温も高めで、山小屋が開くまでの間、さほど困ることなく外で待つことができました。
3:30過ぎ、山口屋が開いたので、中で休憩&お食事タイムです。
「すいませーん。○○○1つ!」 待っている間に残りのレーズンパンを食べ、数分後に出てきました〜。カレーです☆ 山頂でカレー、コレ私のおやくそくですね(笑)。
夜食だか朝食だかわからない食事をすませ、小屋の外に出てみると、やはり東の空には厚い雲が…。オレンジ色に染まってきてはいますが、おそらくご来光は拝めないでしょう。
そんじゃ、夜明け前ですが下山することにしますか。その前にトイレ、…と思いましたが、何だかものすごい行列なので、諦めて4:20に山頂を後にしました。
◎下山 おそうじしましょ!
今回の目的、清掃登山…イヤ、清掃下山のはじまりはじまり〜。大きめのスーパーのビニール袋とトングを手に、ゴミ拾い開始! …といっても、山頂付近は風が強いのでゴミはほとんど飛ばされ、飴の袋2、3個拾っただけで一気に本八合目まで下ってきました。
時刻は4:45。そろそろご来光の時間なので、山小屋前のベンチで少し待ってみましたが、やっぱり今回はダメでした。何層にも重なった雲の間からオレンジ色の光がもれてくるものの、太陽の姿は確認できず…。う〜ん、残念! また次に登るときは見られるといいな。
胸突江戸屋でカップヌードルを食べ、再び清掃下山開始です。
河口湖口登山道を見下ろすと、あれほどの渋滞は解消され、登ってくる人もかなりまばらになってきました。おそらく下山道にはほとんどゴミは落ちていないと思うので、登山道を清掃しながら下ることにしましょう。
さてさて、どれくらいゴミが落ちているのかな? よし!ゴミ拾いするぞー!
この時間の登山道にはほとんど人がいません。時々すれ違う登山者は、前日に七合目の山小屋に宿泊し、完全に夜が明けてから山頂を目指すんですね。こういうゆとりのある登山もいいですね。
ゴミを探して目をキョロキョロさせながら七合目の岩稜帯を慎重に下り、六合目のつづら折りにうんざりしつつ、なおもゴミを拾いながら9:15五合目に到着しました。
…で、気になるゴミはというと
・酸素缶 1本 (う〜ん)
・ペットボトル 3本 (いけませんねぇ)
・飴の袋 たくさん (風で飛ばされてしまうんでしょうか)
・靴下 1足 (え〜?)
・男性用のパンツ 1枚 (ぎゃ〜!)
・タバコの吸い殻 たくさん (絶対ダメです!)
・壊れたストック 1本 (……。)
・その他いろいろ
とりあえず、スーパーのビニール袋に収まる量でした。日頃から、近場の高尾山や大山、丹沢などでもゴミ拾いをしますが、それらに比べれば少ない方です。でも、やっぱり目指すのは『富士山のゴミ0!』ですよね。ゴミはちゃんと持ち帰りましょう。
五合目の広場は人であふれ返っていました。今夜もヘッドランプの列が山頂まで続くんでしょうね。
めずらしくおなかがすかなかったので、少し休憩した後、10:55発河口湖駅行きのバスで五合目を後にしました。富士山、また来るよ〜!!
そうそう、心配していた右足ですが、痛みが出ることなく歩けました。
次回は明るいうちに須走口から登ってみたいです。景色もよく、歩きやすくておススメですよ〜。
/おしまい
(管理人)
登山中の睡魔はつらいですね。本当にまっすぐ歩けなくなります。ちゃんとゴミ集め用のトングを持参しているのがさすが。普通だったら少しでも荷物を減らしたいところです。
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