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 みんなの登山記2009−37
 投稿者:でこさん

■2009年8月12日(水) 御殿場口

この度、ダンナと二人で、御殿場口より 日帰り富士登山 をしてきました。

一昨年初めての富士登山以来 去年、今年と富士登山をする度、こちらのサイトを参 考にしておりました。 比較的、投稿の少ない 御殿場口 からでしたので恩返しの意味も含め、参考になれ ばと思い登山記を投稿させていただきます。 ワタクシ 40歳 女性  ダンナ 40歳 富士山の麓 御殿場市在住です。

 今回、御殿場口よりチャレンジしたのは、マイカー規制が他登山道であった事と、 前週8/5に友人5人で富士登山をしました。富士宮口→頂上。御殿場口より下山→ 宝永山経由→富士宮口。という予定でしたが、宝永山への分岐を見逃し。間違えて御 殿場口へと下山。 その分岐を見逃したのが、とっても口惜しくて、納得いかなくて・・・「リベンジし たる〜〜〜」
で、ダンナに付き合ってもらい今回の富士登山となりました。

8/12水曜日2:30am
 御殿場口駐車場到着。第一駐車場は、ほぼ満車状態。奥 の方にスペースを見つけ駐車します。 外は雨がシトシト降っています。雨降りの暗闇に二人ともスタートする気も失せ、仮 眠することに。 目覚めると8:30am 富士山は雲の中で全く見えません。駐車場も雲の中なのか、 薄っすらと霧がかかっています。 「とりあえず、雨が降らなきゃ七合目まで行こう」と、持参したおにぎり、フルーツ で朝食を取りつつ登山が決定しました。 完全に頂上は諦めていましたので、ホントに最小限の荷物だけザックにつめます。

9:15 出発です。
大石茶屋をパスして登山道へ。さすが夏休み(盆休み)結構登山客がいます。 足元は砂というか、細かい砂利というか・・・とても歩きにくいです。  30分もたつと、体力のあるダンナと距離が少しずつ離れていきます。無理してダ ンナのペースで登ると、自分には完全にオーバーペースになり辛いので、おたがいマ イペースで登って行きます。 いつの間にか雲の上で晴天です。風が爽やかで心地いいです。でも日差しはキツイで す。

10:35 次郎坊(避難小屋)到着
息があがっています。呼吸を整え、チョコレートを補給します。

10:45発
 足元がザクザクして本当に歩きにくく、シンドイです。特に、ジグザグ道の 右か ら左はまだそうでもないのだが、左から右は足が埋もれる様でとても歩き難いので す。ダンナも同じ様に感じたそうです。

12:00 新六合目着
 休館している小屋の横でゼリー飲料を飲み、一息入れます。

12:10発
 多少、足元の砂が大きくなり、歩きやすくなってきました。

12:45 避難小屋を通過。若者が上半身裸で休憩しています。おばちゃんの私 は、UV対策に必死なのに!

12:55 六合目着 ゼリー飲料で一息。

13:00 発 大きな岩も増えてきました。

13:30 七合目 日ノ出館 着

 ここで遅めのランチで、おにぎりを三ヶ食べます。今日は、おにぎりのためにお茶 を持参。やっぱご飯にはお茶だよな〜と、一人で納得しつつおにぎりを頬張ります。

さて、出発時の目標の七合目ですが、見渡せどダンナの姿は見えません。晴天、風も 弱く、とても素晴しいコンディション。たぶん頂上を目指し登って行ったろうと判断 します。ここから先は、登山道も下山道も一緒なので、もし頂上に向かったなら、下 山してくるダンナとどこかでスライドする筈です。

 ちなみに私達夫婦の携帯はDocomoのmova(古)なんですが、ほとんど圏外でした。 何度か電波のある場所を見つけては電話やメールを入れましたが相手先のダンナが圏 外で全く連絡はとれませんでした。

トイレ¥200 を拝借して頂上を目指します。

13:50 発
 ここからは、下山道として二回通った事がありますので、気持ちがかなり楽です。 わらじ館、砂走り館をパスしてどんどん登って行きます。さっき食べたおにぎりのパ ワーでしょうか?我ながら気持ち良いペースで登っていきます。

14:25 七合九勺 赤岩八合館 着
 水¥500購入。すぐに飲むと、シャリシャリのシャーベット状!嬉しくなって、 女将さんに伝えたところ、単なる偶然だったらしいです。

14:30 発
 さすがに傾斜がキツイです。下山してくる方が道を譲ってくれます。「胸が苦しい のでお先にどうぞ」と立ち止まり呼吸を整えます。

「がんばって!」「もうすこしだよ」下山の方の励ましの言葉。何人の方からかけて 戴いたことか・・・本当に「よお〜し!がんばるぞ!」って気になるんですよね。単 純な私は(笑)

 下山してくる人の群れに見慣れた姿を発見。ダンナです。「おっちゃ〜ん」と叫び 手を振ります。ダンナも気付き下りてきます。ちょうど15:00 やっと会えまし た。

私   「あとどれくらい?」
ダンナ 「あんたの脚なら一時間ぐらいかな」
私   「じゃあ行ってくる」
ダンナ 「おう!行って来い」
と、手早く打ち合わせ(?)し、別れます。
苦しいケド早く登りたい。とジレンマと戦いながら一歩一歩登っていきます。

15:35 御殿場口 頂上到着! 登山時間6時間20分でした。
 銀明水 脇のベンチに座り、残りのおにぎり二個頬張ります。

登ってくる人、お鉢めぐりのひと。次々と人がきます。親子連れに郵便局を尋ねられ ましたが「時間的にもう閉まっているかも知れません」とつたえると、お子さんが ガッカリしています。「ポストはあるから投函はできるかも」と言いましたが、そこ で買って投函したかった様子でした。

 ちょっと年配のご夫婦。「古銭を拾った」と「何回も登ってるけど、毎回見つけて 拾ってる」と言っていました。 ただこのご夫婦。かなりベテランらしいですが、ブル道を下山していました。確かに ベテランだからわかるエスケープ道。だけど、モラルとしてどうなのかな〜???

 さあ、もうどこにも寄らず、下山することにします。ダンナはだいぶ下っているこ とでしょう。

16:05 御殿場口より下山開始。
 下山番長な私なので(笑)ほとんど走って下っていきます。

16:30 赤岩八合館 着
 今晩泊まる方で小屋の前が混雑しています。トイレ¥200拝借 水¥500購入 して下山に備えます。

16:40 発 砂走り館、わらじ館をパスしてどんどん下っていきます。

16:55 日ノ出館 着 スパッツを着用します。

17:00 発 砂走りへ突入です。

さて、今回の目的「宝永山への分岐」を見逃さないように、左右に目を配りながら 下っていきます。前回は霧の中でしたが、今回は晴れて視界は良好です。鉄柵と交差 して間もなく、右手に歩いて行く人達を発見。そちらを見ると分岐の看板を発見。分 岐から3mぐらい先の所に立っていました。 前回は、完全に見落としていました。霧の中、左側のロープを頼りにしていたので見 逃したのでしょう。「案内看板があるさ」ではなく慎重にまわりを見ながら行動しな くてはダメですね。教訓となりました。

 程なく大砂走りに突入。休むことなく軽快に走っていきます。もう、避難小屋が見 えてきました。次郎坊です。ここで一息、ゼリー飲料を飲みます。
もう、五合目の駐車場が見えています。登山中は雲海しか見えませんでしたが、今は 御殿場市内、箱根の山々までハッキリと見えています。

17:50 大石茶屋 通過
売店のオバちゃんに「スゴイ勢いで走ってきたね〜」と声をかけられました。 「ダンナがとっくに下山して車で待ってるんです」と答え、先を急ぎます。

17:55 駐車場到着 下山時間 1時間50分でした。
車を覗くとダンナは寝ていましたzzz。
「あれ〜意外と早かったね〜走ってきたでしょ?」「そう。走ってきた」と答え、車 のクーラーボックスに用意してあったお茶を一気飲み。
ザックを下ろし、靴を脱いでホッとします。さあ、自宅に向かって出発です。
ちなみにダンナは、今回が初めての富士登山でした。登り4時間50分 下り2時間だったそうです。体力、脚力が違いすぎました。

まとめ

服装
トレッキングタイツ、短パン、半袖シャツ、長袖シャツ(以上 吸汗素材)トレッキ ングシューズ、ステッキ、(首に)タオル、日除け付きタオル(頭に巻くタイプのも の。ワークマンで購入)可動式サンバイザー(オバちゃん達が良く使ってる。見た 目、機動隊)

持ち物
おにぎり5ヶ、ゼリー飲料3ヶ、水1リットル、お茶500ml、飴たっぷり、雨具、 スパッツ、地図、ライト、帽子、UV対策、アミノ酸、携帯電話、小銭

出発時には、頂上まで行くつもりが無かったので、荷物を絞り、身軽で登ったのが良 かったと思います。

やはり荷物が軽いのは楽です。小屋で買えるモノは小屋で補給でも良いとおもいま す。その代り、雨具、防寒具など、現地調達出来ないモノはしっかり持って行った方 が良いと思います。

大砂走りで、靴底だけを結構見ました。年数が経過している靴は、よく靴底を点検 してから行って下さいね。ハガレていたら補修。怪しかったらガムテープや針金持参 で。

グループ登山の方。はぐれた時の打ち合わせを念入りに。携帯が圏外になる所があ ります。(前回登山で友人のDocomo FOMA、auでもそうでした)

今年から、案内看板が統一されました。カラーでルートがわかり外人の方でも見やす いとおもいます。が、しかし小さいですね。茶色がベースなので、雨や霧など悪天候 のとき見落としそうです。(見落としました。)分岐では、分岐の手前、分岐点、分 岐後(反対の矢印等で)案内看板があるといいと思いました。看板を設置する方は道 がわかっていても、登山客はほぼ一回しか通りません。

まあ今回も、事故も無く無事に富士登山をすることができました。
御殿場口 長かった・・・ですが豪快でスゴク楽しかったです。
日帰り登山はあまり お勧めできませんがね(笑)

来年はどこから登ろうかな?  


(管理人)
夫婦で一緒に出かけても、各自のペースでバラバラにマイペース登山。新しい愛のかたちですね。私はこういうのけっこう好きです。まあ、とにかく二人とも健脚すぎて驚くばかりです。「下山番長」のネーミングにざぶとん1枚。



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(09/8/29)