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 みんなの登山記2009−38
 投稿者:重太郎さん

■2009年8月23日(日)須走口

はじめまして。重太郎と申します。
婚約者の発案で富士登山をすることとなり、登山経験が学校の遠足のみというど素人の私はこのサイトに救いを求め、なめるように読み込ませていただきました。 お蔭様で、無事登頂することができました。

2009年8月23日(日)須走口→山頂→御殿場口
事前準備の中で、「おすすめは須走口らしい」という結論に至った私は、「登山:須走口→下山:御殿場口」ルートを決意。ルートマップの収集などに精を出す1ヶ月を過ごし、いざ登山となりました。

01:00 起床(前日は18:00に就寝しましたがしっかり眠れず結局睡眠時間は4時間程度)
02:00 御殿場駅前のホテルを出発
02:25 須走口到着 満天の星空にしばしぼーっとするが、予想以上の寒さにとりあえずウィンドブレーカーを着込み、トイレに行く、ストレッチをするなどして準備する。
03:25 登山開始(最低1時間は高度に馴れろという教えを遵守)
(この間、なんやかやガンバル)
11:57 山頂到着 扇屋で700円のカップラーメンを食べる。旨い。
この後、剣が峰へ向かい、そこから御殿場口まで戻り14:30下山開始。
紆余曲折の末、18:00大石茶屋到着。

二人とも高山病にもならず、無事登頂できたのは、ただひたすら「ゆっくり登る」に徹した結果であろうと思います。そもそも体力に全く自信の無い私は各種媒体に書かれている予定時間の3割増で計画しました。これが奏功したのだと自画自賛している次第です。 行動食や水もこのサイトを参考に準備し、結果として過不足なく登山できました。

私も婚約者も滋賀県民です。
御殿場駅前に宿泊したのは、ネットで須走口付近の宿泊先を探したのですが、適当な値段の宿泊施設が見当たらなかったこと。登山後、ご飯を食べに行きやすい場所であること。の2点から駅前にしました。
山小屋泊の1泊2日も考えたのですが、十分な休息を取れるとは考えにくく、日帰りでの登山を選択した時点で、「帰る場所」の確保が大事だったのです。
ですので、登山日である23日を挟む、22日から24日で宿を確保しました。

あと、色んなサイトや本には具体的に書かれていない事柄を少し。

須走口登山時間を休憩込みで7時間程度のサイトが多くありますが、運動不足の30代では8時間半程度かかりました。登山計画はゆったり余裕を持って立てて良です。

御殿場駅から須走口までは、小型タクシー深夜2割増で6,860円かかりました。ちなみに午前二時半にもかかわらず須走口駐車場は満車で、1キロ程度下まで路肩駐車が続いていました。
帰りは御殿場口から御殿場駅まで小型タクシーで4,510円でした。
日帰り登山の計画において、バスでは出発時間が遅くなり、私のような「ゆっくり登る」者にはスケジュールが辛くなります。で、マイカーでは駐車場問題があり賭けになってしまうし、車のあるところに下りてくる必要があります。ということで、小型に4人フル乗車の場合、御殿場駅⇔須走口は一人約3,000円とバスに比べ1,000円余計にかかりますが、「座れる」、「登山口以外の場所に下りてくることが可能」、「バスの時間を気にしなくていい」の3点から安い買い物ではないかと思います。

登山道と下山道、吉田口・須走口の分岐等、道順ですが、初心者でも案内板さえ見落とさなければ間違えることはありません(分岐の写真がアップされていないからといって不安になる必要はないということ)。

酸素缶の効果は本当に解らない。一応、持参したので婚約者と交代に吸ってはいましたが、二人とも効果は解らず(お守りみたいなものです)。食べる酸素も同様です。

吉田口合流後の9合目付近で、半ズボンにクロックス風のサンダルという兄ちゃんに遭遇。ものすごい軽装で突き出た岩の上をピョンピョン跳びながら登っていきました。山頂で優雅にコーヒーを飲む彼を見て、「例外というものは何にでもある」ことを思い知りました。

御殿場駅前にある観光協会では金剛杖が700円で販売されています。この金剛杖には「富士登山御殿場口」の焼印がされており、御殿場口の山小屋で焼印を貰うとき「こんなのがあるんだ〜」と言われました。どうやらマイナー(レア?)みたいです。

御殿場口の大砂走りはかなり過酷です。終わりの見えない荒涼とした景色と下山道。山小屋は無く、目印も無い。一人では間違いなく心が折れます。

以上、つれづれに書かせていただきましたが、要はこのサイトでたくさんの方の登山記を読ませていただき、貴重な情報をいただいたおかげで無事登頂できたのだと思います。本当に有難うございました。


(管理人)
富士山は早朝から登るのが一番楽だと思いますが、マイカーだと駐車場の問題が。重太郎さんの方法ならタクシーで五合目まで確実に行けます。それに、登山後、御殿場ですぐに休養できるのはラクチン。費用と山頂での御来光拝観にこだわらなければ、この方法はとても良いですね。



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(09/8/29)