■2009年7月21日(火)〜22日(水) 河口湖口
あっぱれ富士登山を拝見、参考にして2回目の富士登山をいたしました。
登りましたのは私megu(30代・女性)と主人(40代・男性)の2名です。
7月21日〜22日・河口湖口から登りました。
朝はうす曇でしたが、当然決行いたしました。実は7月22日の日食を頂上で見るための早めの夏休みです。
新宿発河口湖口五合目までのバス(中央高速バス富士山五合目線)に9:00頃乗り込み(高速道三鷹バス停から途中乗車)金剛杖とリュックはバスのトランクに預け乗車いたしました。バスの乗車率は平日のせいか8割程度でした。乗車している方の年代や国籍が様々でビックリしました。ハイキングの方、観光の方もいらっしゃったようです。
5合目には10:55に到着。5合目付近になるとバスや乗用車の行列が・・・なんて話を聞いていたのでとりあえずほっといたしました。去年と同じく富士山みはらしに荷物を預け(コインロッカーもその時はかなり空きがありました)みはらしの2階で体を高地に慣らすためゆっくりと食事をしました(水分を多く取ろうと山菜蕎麦とラーメンをいただきました。ビールは明日まで我慢・・・)
食べ終わりタバコなどを吸っておりますと風が強く、また頂上付近から吹き降ろしてくるガスが今後の苦労を予感させました。が、もう日食を富士山で見る機会は二度とない!!と自分に言い聞かせ、12:50に出発いたしました。
しかし今年は登山客が多いようです。5合目広場は12:30まで人で埋め尽くされていました。13:15に5合目と6合目の中間で一度目の休憩。ぱらぱらと雨が降ってきましたので雨具をと思いましたが、もう少し様子を見ることとしました。6合目に13:40到着。今回はご来光を頂上で見る気は初めから無いので時間はたっぷりあり、ゆっくり目に登っています。雲が多いので日差しが少なく、汗も殆ど出ませんでした。
14:55に7合目日の出館到着、15:097合目トモエ館到着(この時にやっぱり雨具を上だけ着用しました。時折ガスが吹き降りてくるのですが雨雲なので雨も連れてきます。この上だけしか雨具を着用しなかったのが後で悲劇を生みます・・・)
15:21鎌岩館到着15:38富士一館到着。今回は全ての山小屋で焼印(200円)を押していただきました。富士一館にて姉妹館の元祖室が予約できるか聞いてもらおうと山小屋の方に話をし、連絡を取ってもらいましたが天候のせいで電波の状況が悪く、直接行ってみなさいとのこと。この時雨具をなぜ着なかったのかと大反省。
鳥居荘15:57着。東洋館16:13着。山小屋に着くたびに水分補給はまめにしました(+アミノ酸も何度か摂取しました)ので高山病にはなりませんでした。
8合目太子館16:44着。この頃にはすでにずぶ濡れです。いまから雨具のパンツはいてもなーと思い、やめました。8合目蓬莱館16:56着。ここまでは毎回記念写真を無理やり撮りました。焼印も杖が濡れてもう押せない状況です。
この後、白雲荘前は何時に通り過ぎたとか、記憶にありません。それどころじゃありませんでした。先ほどまでツアー客に囲まれていたのに周りは人一人いません。やっと見つけたと思ったら仲間にひきづられている半分白目をむいた50代位の女性。下から上から吹きつけ、たたきつける雨。あられのようなものもびしびし当ります。寒さと突風と雨で顔が痛い。本当にものすごく寒い。この間主人とは一言も口を聞くことが出来ませんでした。とにかく目的にしていた元祖室に行くぞ!!とただそればかりを考えていました。実際嵐の中を歩いていた時間は1時間くらいなのですが2時間は歩いていた感じがいたしました。
元祖室に着いたのは17:50くらいだと思います。ものすごい混み様でした。一瞬断られるかもと思ったくらいです。この天気ですのでキャンセルも出たのでしょう。1泊夕食付きにして持ってきたおにぎり等で朝食を済ませます。枕と同じ幅の自分の寝床を与えられ着替える暇も無く18:00食事です。カレーライスと粗びきソーセージ。お茶は食事のときだけ飲み放題です。開き直ってビール(600円)を2本+バナジウム天然水(500円)を飲みました。ビールはものすごく美味しくないのですが、この天候をひとまず乗り越えたせめてものごほうびと思って無理やりいただきました。
小屋には色々な方がいました。一番驚いたのはこの雨の中休憩をさせてくれと入ってきた外国人。『泊まる人だけだよ。何か温かいものでも頼みますか。』と山小屋の方。『サンキューじゃあ結構』と去っていく外国人。“この暴風雨をどこへ行こうというのだー”と私は大声で叫びたい気分でした。彼らは100均で購入したようなビニール合羽で、日本人の用意周到さとはかけ離れていました。そういえば登ってくるときにロングスカートにタンクトップといういでたちの外国人もいました。おそらく彼らは頂上に登れるのでしょう。生まれた国や人種の違いでこうも違うのかと驚きました。
19:00には布団に入りました。着替えても冷えた体は温まらず、また山小屋がぶっ飛びそうなものすごい風の音で耳栓はしていたもののぐっすり眠ったのは1時間くらいです。
朝2:00頃ツアーの方やご来光を目指すへの方の為に一度電気が灯ってからは本当にざわざわして眠れません。ただ外は暴風雨ですのでその方達もそのまま山を降りた方が多かったようです。ご来光の時間になってもそれどころじゃありません。トイレに外へ出るのもやっとです。残った人たちは皆どうすべきか迷っていたように思います。私達は頂上で日食を見るのが目的ですので時間と天候のにらめっこでした。
暴風雨が若干弱まった6:00頃山小屋の方が山を降りるルートまで先導してくれるとのこと。この時殆どの方が降りていったと思いますが、私達はあきらめず御来光館まででも行ってみようと7:25可愛い干支の焼印を押してもらい元祖室を出ました。
7:50富士山ホテル着。するとこの頃には風はすごいものの雨がなんと小降りになりました!!粘ってよかった!!
8:00に8合目トモエ館着。8:30御来光館。9合目に9:20着。このあたりの急な岩場は本当につらい。10:00富士山頂上浅間大社奥宮着。あの雨の中を登った方を思うと運が良かったのだと思いました。
10:30山口屋支店にて甘酒(600円)コーヒー(500円)ピンバッチ(本日の刻印無料で800円)醤油ラーメン(900円)ちなみにライスは500円でした。この時間になると御来光の時と違い山小屋のアルバイトの方もやわらか!?です。
10:40頃外の歓声で私たちも外に。天気は曇りだったのですが日食はわずかに見ることが出来ました。山小屋のアルバイトの子達は『このアルバイトやって良かったー!!』と日食を見て大盛り上がりでした。持ってきた日食めがねは以外に役立たずでデジカメで撮影したものが一番綺麗に撮れた様です。
気分も盛り上がり日食を見るのにも疲れた11:00頃、昨年は出来なかったお鉢めぐりにトライしようと歩き始めたところ、昨日今日一番の突風+急に気温が下がり、大日岳付近であきらめました。お茶(500円)と久須志神社でお守り(1,000円)を購入し泣く泣く下ることにしました。
この頃が一番寒かったように思い気温を降りてきてから調べましたところ、7時で3.9度、11時で0.6度、15時で3.4度でした。日食の際は突風が吹くと聞いたことがありましたが気温も下がるとは知りませんでした。
12:35八合目江戸屋着。12:50やっと雨具を脱ぎました。ただ寒いので薄手のダウンは着たままでした。6合目安全指導センターに14:40着。最後の緩やかな登りにひざが悲鳴を上げます。そして15:20到着!!
2人で使ったトイレ代は1400円(泊まる宿は無料)でした。ちなみに昨年はこれでもか!!というような晴天でしたので汗をかくせいかトイレ代は500円でした。飲んだドリンクは2人で約4l+ビール2本です。焼印代が約3000円でした。
その日の宿のテレビで私達が登る1・2日前に頂上から滑落して亡くなった方がいらっしゃるのを知りました。天候により事前の準備が大きく違うこと、また山は自己責任(服を脱ぐのも着るのも登るのもおりるのも自分で最終的には判断する)と強く感じました。
(管理人)
富士山頂で日食とは、貴重を体験をされました。他の方たちが下山するほどの悪天候の中、山頂をめざしたので感動もひとしおだったと思います。
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