■2009年7月20日(月・祝) 富士宮口
<はじめに>
広島県在住30代の男性です。これまでに6回山頂部に到達した経験があります。昨年は、妻の安産祈願のため富士山頂浅間大社奥宮を参拝し、無事子供が生まれましたので、今回はそのお礼参りに登山を試みました。海の日に係る3連休のいずれかで登る予定とし、天気予報を睨んでいました。唯一20日の天気が持ちそうでしたので、19日に静岡県西部にある実家に移動し、翌日の日帰り登山を試みました。
20日早朝に実家を出発し、東海道線・身延線で富士宮駅まで行きました。途中、富士川を渡る際、雄大な富士山を見ることができました。
富士宮駅08:30発の登山バスで富士宮口新五合目まで向かいました。
<五合目にて>
09:45富士宮口新五合目到着。曇一時雷雨、夜から雨との予報でしたが、今のところ天気は良好です。ただし、山頂に笠雲が掛っているのが気になります。また、遥か南の空には梅雨前線の雲が広がっています。夜から梅雨前線が北上するとのことで、これもまた気になります。
足の親指の内側と小指の外側に絆創膏を張ったり、日焼け止めを塗ったりして、準備を整えます。服装は、半袖ドライシャツの上にジャージ着用しました。
<五合目から山頂>
10:00五合目を出発。深呼吸をしながらゆっくりと登ります。途中、元祖七合目の山小屋でうどんを頂き、高山病対策として、鎮痛薬を服用しました。また、気温が大分下がってきたので、ジャージの下に長袖ワイシャツを着用しました。化学繊維でできているため、汗蒸れせず、また軽量なので、富士登山には毎回ワイシャツを持参しています。渦を巻いた笠雲が大分降りてきたようで、山頂部は霧に包まれているようです。
九合目から見上げると、九合五勺以上は霧の縁が猛烈な勢いで動いているのが分かります。幸い斜面を登る風なので、背中を押してもらえるのが助かります。九合五勺では、防寒対策として上下のレインコートを着用しました。ここからは霧の中そして、暴風の中、砂塵を顔に受けながら登って行かなければなりません。
14:20山頂部に到達。鎮痛薬を早めに服用していたためか、頭痛に悩まされることはありません。早速、奥宮でお礼参りをいたします。山頂部は霧に包まれ、剣ヶ峰も火口も見えません。強風のため、今回はお鉢めぐりを省略します。
<下山>
下山ですが、予報されていた雷も発生していないので、御殿場ルートから宝永火口を経由し、富士宮口へ戻るルートをたどることにします。御殿場ルートは風の陰になっており、比較的穏やかです。ただし、霧が下部まで覆っているようです。
宝永火口上部で会った留学生のグループと話しながら、火口を下ります。宝永火口を下りきったところで霧が晴れ、大きな火口を眺めることができました。この景色は、いつ見ても圧倒させられます。また、宝永第二火口の緑が大変美しく感じさせられます。
17:30富士宮口新五合目に到着。1810発のバスで下山しました。
<登山を振り返って(各種対策)>
最近運動不足だったにもかかわらず、高山病にもかからず、また、下山後も目の炎症、筋肉痛、足の豆、倦怠感等に悩まされることもありませんでした。振り返ってみると、次の点が良かったのかもしれません。
(1)高山病対策
鎮痛剤を早めに飲むこと、歩行中も常に息を大きく吐くことを心がけること、そして、休息後の歩きだしは、特にスピードを抑えるよう心がけることです。特に休息後は息が整うので、つい油断してスピードが上がってしまいますが、これを抑えると体力が持続し、高山病にもなりにくいように感じます。
(2)足の豆対策
親指の内側と小指の外側に絆創膏を張ることです。こうすることにより、靴ずれや指同士の摩擦が起きにくくなり、豆ができにくくなります。
(3)目の炎症・充血対策
サングラスは必携です。曇でもサングラスは必要でしょう。そして、下山後は、直ぐに紫外線専用の点眼薬を入れることです。
(4)筋肉痛対策
下山後又は帰宅後直ぐ、痛くなる前に湿布等を筋肉痛が予想される箇所に張ることです。翌日、翌々日も張り続けたことも筋肉痛にならなかった一因かもしれません。
(5)倦怠感対策
強めの日焼け止めをしっかり塗っておくことです。下山後も熱っぽくならず、ぐっすり休むことができます。
(6)その他
荷物は必要最小限に留めることです。富士山では、お金さえ払えば水や食料を買うことができます。荷物を軽くすることが、富士登山を楽にする最良の秘訣ではないかと考えます。
以上、皆さまの富士登山の参考となれば幸いです。
(管理人)
富士登山に役に立つコツが満載の登山記です。みなさんもぜひ参考にして下さい。
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