■2010年7月4日(日) 富士宮口
静岡市のサッカーおやぢです。7月4日に富士宮口から登頂しま
したので、登山記を送ります。今年は5月28日、6月11日と2回既に登ってまし
て、それぞれあまりの寒さに9合目で引き返そうと思ったものの、鉄人佐々木さんに
「ここまで来たら最後まで行きましょうよ。」と言われ、登頂した話や、7合目の雪
渓で30m滑落した話やら、なかなか面白いエピソードがありますが、貴サイトの趣
旨と反しますのでスルーします。
では本題です。
7月4日、山開き後初の日曜日に富士宮口から登頂しました。前日の土曜日は仕事
で、しかも夜半になるにつれ天候が悪化し、日曜日の登山は早々に中止と家族に話
し、W杯のドイツ対アルゼンチンをテレビ観戦。試合終了後には雨が止んできました
が、2時間寝てからスペイン対パラグアイ戦を観ました。前半途中で外が明るくなっ
ているのに気がつき、見ると東の空には雲がかかっているものの、晴れ間も見え、も
しかしたら登山できるかも、と急遽仕度して、静岡市の自宅を4時40分に出発。東
名富士を下りる時には、街全体が黒い雨雲に覆われているようでした。6時に富士宮
口5合目に到着しましたが、山頂付近に雲があるものの、悪化する様子ではありませ
んでした。前日土曜日であったにも拘わらず、駐車場は売店東の駐車場に駐車できま
したが、おそらく悪天候のため、夜間登山した方が少なかったのではないでしょう
か。とりあえず一服してから7時から登り始めました。
登山口では係の方が「今日は8合目までです。」と案内されていました。いつもな
ら一服する6合目をスルー。2軒の山小屋は営業していましたが、トイレには「この
先トイレはありません。」の表示がありました。前日の睡眠不足がたたり、すぐに息
が上がります。時々ザックを下ろし息を整え、順調に登山を進め、7時50分に新7
合目に到着。山小屋は閉まったままです。小休止していると、あわてた女性が「ここ
にトイレはありませんか?」と尋ねてきました。この状況ですとこの先山小屋の営業
は見込まれないので、多分6合目しか開いていないと伝えました。登山を再開し、8
時25分に元祖7合目到着。ここでは山小屋の準備をしていましたが、まだ営業はし
ていませんでした。すると違う女性がトイレのことを訴えていたので、「小屋の人に
聞いてみたら。」と話したところ、運よく貸してもらえたようでした。つくづくこの
時期はトイレの心配をしたほうが良いと思いました。その後9時に8合目着。ここも
山小屋は準備すらしていませんでした。一応現段階では登山口が開通しているのはこ
こまでです。頂上方向を見ると、青い空をバックに9合5勺の辺りに雪が見えます。
何組かの親子登山者を見かけましたが、親御さんは8合目でゴール、としたのでしょ
うか?少し長めの休憩の後、悪い大人(笑)は立入禁止の看板を無視して登山を続け
ます。いつも思うのは、ここからが富士登山の本当のスタートだということです。今
までとは違い何度も立ち止まり、何度もザックを下ろし、9時45分9合目着。10
時20分9合5勺着。頂上直下の登山道に積雪がありましたが、アイゼンを必要とし
ない位です。11時、山頂鳥居にゴールしました。睡眠不足ながらも、終わってみれ
ば4時間で登頂しました。多分この位が私の限界では?と思います。山頂の奥宮、郵
便局、食堂もまだ閉鎖中です。神社前では7合目から同じようなペースで登山してき
た若者グループがいたので、少し話をしました。会話の途中、売店の営業の話に
なり、私は吉田口なら登山道が開通しているので、営業しているかと思いましたが、
そちら方面からの登山客に尋ねると、登山ルートでは営業しているが、山頂小屋は閉
鎖中とのことでした。
この後、久しぶりに剣ヶ峰へ。神社裏にはこのしろ池が半分雪の状態で出来つつあ
り、三島岳の麓から水が流れていました。そして青空の下、剣ヶ峰に立つと、知らず
知らずパワーが身体に満ち溢れてきます。登山の苦しみが報われる瞬間です。1時間
ほどの滞在後下山を開始しましたが当初プリンスルートを下山予定でしたが、このこ
ろになると下界から雲が上がってきて、あまり馴染みのないルートの下山を避け、そ
のまま富士宮口を下りることにしました。湧き上がる雲の中、日曜日の午後というこ
ともあり、登山客は少なかったです。下山には2時15分かかりました。
3週間後、会社の上司の音頭取りで同僚たちと富士登山が計画されています。無事
登山できるように今回は下見の意味も兼ねての登山でした。奇しくも10回目の富士
登山でした。
(管理人)
確かに開通直後の時期は(特に女性は)トイレの問題が心配です。
「7合目の雪渓で30m滑落」、大事には至らなかったようでなによりです。
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