■2010年7月9日(金)〜10日(土) 富士スバルライン
昨年も投稿した名古屋市在住の47歳・男・「さきまど」です。昨年に計画したとおり、会社の仲間と富士山へ登ることになり、 7月9・10日(金・土)登山を実施しました。以下、その登山レポートを報告します。
* 登山までの経緯は「
みんなの登山記2009−39」をご参照ください。
《目標》
参加者全員が山頂で記念写真を撮る!
《昨年の教訓から》
初心者が多いため、ムリな行程は立てない。夜間登山は危険で寒いので山小屋で御来光を見てから山頂へアタックする。高山病のリスクを極力減らすため七合目泊とする。
参加者を7つのチームに編成し、各チームに2名経験者を配置し、チーム毎で行動する。
《参加者》
男性:YAMA社長以下29名 女性:12名 計41名
*うち約15名は過去に登頂ズミ、他はほとんど登山未経験
《行程》
1日目 中部地区、関西地区、関東地区から出発
13:30 富士山五合目(スバルライン河口湖口)到着
15:00 登山開始
18:00 本七合目鳥居荘到着
◎1日目レポート
今週はずっと梅雨空で、関東地方ではゲリラ豪雨もあり、大変なコンディションになりそうな予感がしました。スバルライン登山口は空いており、登山者はごくわずかで大部分は五合目観光に来た中国人でした。すでに小雨が降っており、登山用・釣り用・ビニール合羽!?など各自さまざまなレインウェアを来て出発です。雨はだんだん強くなって皆の表情も沈みがち、せっかくの富士山なのに・・・と早くも心が折れかけてきました。私は昨年の経験から「にわかガイド」になり、皆を励ましながら登りました。鳥居荘に着く直前からかなりの風雨となり、計画当初では七合目泊はやや低いかとも思ったのですが、この状況ではかえって鳥居荘にしておいてよかった!と安堵しました。
* 鳥居荘にて
こんな天気でもあり今日の鳥居荘は私たち一行の他に宿泊客はないようで、サービスがすこぶる良い印象です。入り口で一人づつ濡れた服やリュックを拭いてくれたり、夕食は例のごとくカレーライスが出たのですが、「おかわりいっぱいありますよ〜」と言うことでほとんどがおかわりを頂きました。とどめは昨年の悪夢となった寝床の狭さも、今回はとっても広く使わせてもらいました。しかし20時消灯のころには外は猛烈な嵐!時折山小屋が揺れるくらいで、「明日の登頂はムリだなー、五合目までどうやって降りようか(困)」と言う雰囲気になってきました。その後2,3組の飛び込み客がありましたが皆ずぶ濡れで気の毒でした。とにかく明日の天候次第で判断しようとなり、ひとまず就寝です。
2日目 4:00 起床、御来光
5:00 鳥居荘出発
9:00〜9:30 山頂到着!!
14:00〜15:00 五合目到着
◎2日目レポート
さあ、天気はどうかなと外へ出てみたら、なんと昨夜の嵐が嘘のように収まり、とっても穏やかではないか!これなら御来光もいけそうだ、皆で固唾を飲んで見守っているとなんとまぁ見事な御来光が出たのです・・・。残念ながら2名が高山病のためここで断念、もう1名が付き添って下山することにしました。その結果38名で出発!とても気持ち良い青空の下、景色を楽しみながら、苦しい人のために休憩を多めにとって山頂を目指しました。・・・八合目、本八、九合目、そして遂に念願の山頂へ到着!なんと一人も脱落せず38名全員が登頂です。凄い、凄い、信じられない!!
*山頂にて
登頂してくる順番に写真を撮り、ハイタッチ!その後火口まで行って、この日のために作った横断幕を広げて念願の記念写真を撮りました。その後は各グループで写真を撮ったり、山小屋でラーメンを食べたりとしばし自由行動となりました。ただ神社が閉まっていたのは残念でした。感激に浸ったのち、下山しました。
*皆がんばりました
大部分の人は日頃から運動をやらないので、富士登山の前に少しでも体を動かすようお願いはしていたのですが、やはり相当きつかったようです。進むごとにポロポロと脱落者が出るだろうと、その場合の下山方法も事前に検討してあったのですが、やはり皆で登った効果でしょうか、泣き言を言う人もなく、達成感いっぱいで喜び合いました。
《登山を終えて》
今思うことはやはりトライした38名全員が登頂できたことの驚きと不思議です。天候、老若男女、体力差、経験不足、事故やケガなど、不安材料は山ほどあったのですが、それら全てを乗り越えて登頂できた原動力はなんだったのでしょうか。いろいろ考えましたがやはりこれが富士山なのでしょうね。皆の「絶対にてっぺんまで登る」という思いが成功につながったのだと思っています。おかげで社内では登山組同士で会話も深まり、お互いの知らない一面も見ることができ、大変よい雰囲気になりました。私を含めこの富士登山を計画・実施したプロジェクトメンバーは大変でしたが、そんな社員たちを見て、やってよかったとしみじみ感じています。