■２０１０年７月３１日（土）富士宮口

　「３年連続で早朝日帰り富士宮口からの富士登山！」

【背景】
　４０歳の誕生記念にと思い、初めて富士登山（富士宮口）に挑戦。団体行動が 苦手なので単独で頂上を目指しました。あの非日常的な感覚を忘れることができ ず、あれから毎年自分を見直す意味でも毎年富士登山することに。

　今年で３度目の登山となりましたが、今年も「あっぱれ！富士登山」を何度も 読み返し、いろいろと検討するも３回連続で富士宮口アプローチにすることに。

【プロフィール】
　４２歳。気持はまだまだ...のつもりですが、不摂生な生活の付けがボディー ブローのように効き始めていることを実感...の今日この頃です。

【スケジュール】

　□07月30日(金)

　　19:10　千葉市自家用車で出発
　　21:34　足柄SA到着
　　22:30　新五合目入口到着
　　22:55　駐車場から3.6km地点で路肩駐車
　　23:30　就寝(車内仮眠）

　□07月31日(土)

　　03:58　登山スタート(とは言っても登山口まで3.6km手前)
　　04:44　登山口到着(ここからが本当のスタート)
　　05:13　六合目到着
　　05:53　新七合目到着
　　06:30　元祖七合目到着
　　07:05　八合目到着
　　07:49　九合目到着
　　08:21　九合五勺到着
　　09:08　山頂到着
　　※山頂まで4:24

　　10:30　下山スタート
　　11:04　九合五勺到着
　　11:22　九合目到着
　　11:54　八合目到着
　　12:25　元祖七合目到着
　　12:54　七合目到着
　　13:36　六合目到着
　　13:50　新五合目到着
　　14:47　駐車場
　　※下山まで3:20

【登山記】
　３度目の富士宮口登山ルートということもあり、ほんの少し心にゆとりあり。自 宅での準備を終え、夏休みの高速渋滞を回避すべくちょっと早めに自宅を出発。し かし、やはり毎度のことながら首都高速で渋滞に巻き込まれ...のスタートに。

　多分若ければこの遅れを取り戻すために、ということで東名高速で挽回すべくア クセル全開なところですが、この年になると、海老蔵披露宴のテレビで見ながらの んびりと（笑）いつも途中休憩する足柄SAもリニューアル中だったので、明日の朝 食を購入してすぐに登山口駐車場を目指す。

　首都高速の渋滞１時間はあったものの順調に新五合目入口到着する。が、ここで まさかの駐車場渋滞にビックリ。昨年も同じ時間に到着したが、登山口まで６００ ｍ付近での路上駐車だったのに、今年はなんと３．６ｋｍ地点の路上駐車に。嘘で しょ〜、と独り言。車を止めて交通整理のおじさんと会話すると、何と今日は１９ 時には駐車場が満車状態だったとのこと。改めて山ブームなんだなぁと実感。

　そんなところにタクシーの運転手さんも登場し、ここから登山口までどう？と お誘いの言葉。こんなところで？そう、こういう登山ビジネスモデルもあるんだと 驚きです。タクシーの運転手さん曰く、ご来光を目指さない人は、登山口から離れ た路上駐車が多く、比較的遠くの人はタクシーで登山口まで行くそうです。因みに 特別料金はとらないとのこと。

　そろそろ仮眠するかと車内に戻り仮眠準備をするも、ご来光を目指す多くの人が 通り過ぎるため、ここは急遽スケジュールを変更してご来光を目指すか悩む。今出 発すれば確実にご来光に間に合う...装備的には問題ないし。テンションが上がると 無理をしそうになります。自分に言い聞かせ、冷静に（笑）結局自分の体力などを 考慮しご来光は来年の楽しみに。

　さて、睡魔に誘われ３時間程度の仮眠。目覚めるともう少しで出発の４時。そし てほぼ予定通りの午前３：５８に登山スタート。でも登山口までまさかの３．６ｋ ｍなので、淡々と路上駐車している車を横目に４６分かけて登山口へ。正直今回は これがきつかったです。（歩いてみて、これはタクシー使えば良かったと(笑））

　ここからは気持ちを入れ替えて、登山口よりスタート！周りを見渡すと団体の登 山グループが少なく、今年は親子連れ、カップル、山女子が圧倒的に多いことに気 付く。一方で、山頂付近での混雑を予想しながら出発。薄明かりの中、霧雨も無く 順調にスタート。週末なのでもう少し混雑するかな？と思っていましたが、八合目 までは意外とあっさり着いた感じ。ここまで２時間強。とはいえ、やはりここから はちびっこ、カップルの女の子、山女子もペースダウンのため、列を作ってのんび りモードへ。勿論ご来光を見た人が下山する時間だったこともありますが。

　八合目あたりからは雲海の眺めへ...何度経験しても本当に感動の一言。

　そして、ラストスパートで頂上へ。後半ちょっと足が上がらなくなりましたが、 今年は午前９：０８に無事頂上へ到着。登山時間は４０歳（３：５２）、４１歳 （５：３７）そして今年４２歳（４：２４）でした。タイムトライアルではないも のの、１０年間は自分の体力チェックとして、この富士登山を続けられればと。

　さて、今年も頂上到達記念ということで登山証明書セット（登頂記録の葉書と登 山証明書）を５００円で購入。昨年は登山証明書用クリアケースがついていたけど、 今年はケース無かったなぁ。そんなことを思いながら登山証明書を見ながら頂上で 休憩していると、偶然休憩中の局員さんと雑談することに。この１週間はご来光の 時間帯の山頂付近は、足の踏み場もないくらいの混雑状況になったとのこと。そし て、午前５時から午後２時までほぼ休憩も無く仕事。局員さんは６泊７日で対応し ているとのことで、本当にお疲れ様です。

　そんな雑談も終えて剣ヶ峰アタックを考えていると、偶然結婚式にも遭遇。新郎 新婦は本当に素敵な笑顔でした。富士山頂という非日常の感覚の中で、ウエディン グドレスにタキシードの新郎新婦。いいですね。親戚の数は少ないようでしたが、 二人は登山者に囲まれ芸能人のよう。そして祝福の声と登山者からの写真攻めにあ う二人は芸能人以上（笑）二人にとっても登山者にとってもサプライズの素敵な思 い出になったのでは。

　結婚式というイベントも終わり一息ついたので、いよいよ今年も剣ヶ峰にアタッ クしようと思いましたが、剣ヶ峰記念撮影の大渋滞に。記念撮影は我慢して剣ヶ峰 奥の展望台に行こうとするも、そんなルートが出来ないくらいの渋滞で、今年は残 念ながら諦めることに。そしてお鉢回りも。残念。

　下山はあっという間の、３時間強で下山しました。でも駐車場までの５６分間は 地獄でした（笑）本当に。実はタクシーに乗せてもらおうとタクシー乗り場に行き ましたが、対面通行がスタートしているものの、ほとんど動いていないとのことで ここは気合で、ということで歩いて駐車場まで。路駐が続いておりバス同士の対面 通行がスムーズに出来てないということを歩きながら確認（笑）

　富士宮口コースの欠点（？）ですが、今年も危険だなぁと感じたのは、ベテラン 組のちょっと乱暴で強引な追い越しが気になりました。家族連れ、カップル、山女 子は体力的に限界に近いところでの下山だと思うでの、かなりのペースダウンで下 山しているのは確かなんですけど。今後も山ブームが続くと、きっと問題になるん だろうなぁと思います。

　体力的だけでなく精神的にも厳しい中での下山ではありますが、お互いが譲り合 う気持ちを持って...のマナーも大切ですね。

【これから登る人へ】
　今回の登山を終えて。これからもっと沢山の登山者が増えることを考えると、登 山道と下山道が同じ富士宮口コースは初心者にはちょっと難しくなるかなぁと。

　最近登山の本沢山出版されていますが、ファッション系以外の基本情報は「あっ ぱれ！富士登山」で十分ですね。持ち物リストも分かりやすいですし。ボクは、 今年も飲料水は５００ＭＬ×２本でとウィダーインゼリーを２本で十分でした。 トイレは各山小屋、山頂にもありますが今年からは完全有料制で２００円／人でし た。必ず小銭忘れずに。山頂にある２億円のトイレは、小銭が無いための人用にと わざわざ両替に対応する人がいますが、大変そうで。

【総括】
　今年は３回目の富士登山ということもあり、従来のドキドキ感は無くなったもの の、非日常を感じることが出来る大切な時間だと改めて感じることが出来ました。 本当は自分のペースで登りたいところですが、この山ブームもあり、周りの人たち と仲良くのんびりこれからも登ろうと思いました。

　来年こそは、ご来光を...と思っています。