■2010年7月24日(土)〜25日(日) 富士宮口
小学4年生の息子との初登山
当方、初めて投稿させていただきますエボと申します。
6年前より富士登山をふとしたきっかけから始め、ここ数年は1シーズン3回は
富士登山をしております。
今年は小学校4年生になる長男を初めて連れての登山となりました。長男曰く、
「今年は絶対に富士山に登り、山頂からご来光を見る!」と熱く燃えているので
した。長男はどうも集中力と根気が無く、本当に登頂できるのか?と周囲が心配。
7月初旬に梅雨の絶好の晴れ間を狙ってトレーニングに行くが、8合目までで
「今日はもういい」と、とっとと下山。「登頂の楽しみは後に取っとく」のだと
か・・・。
いよいよ本番7/24・25の週末に出発。
お約束の東名高速事故渋滞で、予定より遅れること1時間。今回は富士宮ルート
より登山し、御殿場ルート砂走館に予約を取る(少々下ることになりますね・・
・)。
富士山スカイラインは6km下まで路上駐車有。すごいですね。時間的に(11
:00)下山者の空きができる頃と新五合目を目指すと何とか直下まで到着。駐
車場係員が「満車だから引き返せ」と指示。出る車が多数いるので、「待たせろ」
とひと悶着。5分もしないうちに登山口すぐの一等地に駐車できた。
11:30登山開始。
砂走館に連絡を入れると、キャンセルが出たので赤岩八合館でも良いとのこと。
ラッキー。折角登ったところを下りなくて済む。
一方、息子のテンションが上がらない。6合目を前に既に10歩ごとに停止。先
が思いやられる。新7合目まではなだめすかしで何とかたどり着くが、だんだん
文句が出始めた。過去の登山記では焼印やおやつなど「エサで釣る」方式が効果
的であったことを思い出し、息子の大好きなドラクエ呪文クイズを始める。
効果はてき面。尻上がりに調子を上げ、8合目まで3時間弱で到着。ここで母親
にテレビ電話を掛け、誇らしげに状況報告。
ここから御殿場へのバイパス道を使用するが、相変わらず、
トイレ料金徴収員から「そこを通るな!」と言われた。無視して通行。2週間前
高さ約3mあった雪渓は1/3程度になっていた。無論、落石等には細心の注意
を払い早々に通過。
15:30赤岩八合館到着。寝床へ案内され、夕食までの間、影富士を見たり、
スケッチをしたりでのんびりと過ごす。寝床は過去宿泊した山小屋の中では最大
の幅とふかふかの布団に感動。名物のカレーを頂き、就寝。なかなか息子は寝付
けない様子だった。
深夜1:00恒例の頭痛で目が覚める。自分は睡眠時の呼吸に問題があるようで、
山小屋に泊まると必ずスゴイ頭痛になる。因みに寝なければ弾丸登頂しても高山
病にはならない。
息子を起こして早出をしようと目論むが、ゆすってもたたいても全く起きない。
仕方なく、2:00まで頭痛との闘い。周囲は続々と出発するが、息子は起きな
い。少々乱暴に起こすと、やっと登ると言い出す。
3:00。外は満天とは行かないまでもそこその星空に息子は感動。何よりもヘ
ッドランプを着用するのが楽しみだった様子。
出だしこそテンションの上がらなかった息子だが、見晴館(跡?)を通過したと
ころで空が白んできた頃から、猛烈にエンジンがかかる。酸欠で足が動かない周
囲の大人たちを蹴散らしてグングン登ってゆく。自分の通常ペースよりやや早い
くらい!?
4:30登頂。
御殿場ルートは渋滞とは無縁で本当に幸せである。登頂の喜びは後回しで、東安
河原まで移動し、ご来光を見る。ご来光の感動よりも寒いばかりを連発していた。
バーナーでスープを入れてやるとやや生き返ったらしい。
山頂で息子がしたいことは3つ。
@扇屋へ行って
小岩井氏に会うこと。
A山頂郵便局から友達に手紙を書くこと。
B剣が峰に立つこと。
そんな欲張らなくてもと思うが、絶対に全部行くと聞かない。
まずは扇屋へ。さみしい御殿場ルートから突然渋谷へ来た気分。登山道は大渋滞。
山頂も身動きが取れないほど。息子はちゃっかりと小岩井氏にサインをもらって
いる。お礼に木のはがきを2枚購入。
お鉢めぐりはさすがに遠いので、来た道を戻り、山頂郵便局へ。比較的空いてお
り、すんなりと投函。友達と弟へはがきを出す。
そしてクライマックスは剣ヶ峰へ。馬ノ背をものともせず登ってゆく息子。30
分ほど並び、無事、石碑前で撮影。最高地点の岩や展望台もバッチリ堪能。まっ
たくもってヘタレ君なのか、健脚者なのか良く分からない息子であった。
下りも超ハイペースで遅い集団をごぼう抜き。結構ついていくだけでも大変。
2.5時間で下山してしまった。
今回は夏休みの自由研究も兼ねていたので、山小屋ごとに気温を計測。100均
の温度計を使用したせいもあり、なかなか気温が思惑通り下がらない。山頂でも
16℃もあったりして・・・。因みに自由研究の富士登頂記の宿題は盆前なのに
いまだ2/3程度・・・。忘れちまうぞ。
やや珍道中な状況ではあったが、天候にも恵まれ、息子と登頂できたこと素直に
喜ばしく思います。本人も何か大変大きな自信になったのではないかと思われま
す。でも、おやつ、酸素、焼印、その他ゲームといった飽きさせない仕掛も必要
ですね。因みに来年も絶対に登るそうです。
最後に、近年のブームもあり、富士山の駐車場問題は限界に達していると思う。
登山期間中全てをマイカー規制とするとか、シャトルバスを常時運行するとか対
策を打たないとどうにもならんと思います。5合目→山頂よりも長い距離を歩い
て登山口に辿り着くなんて事態は明らかに異常だと思います。