■2011年7月12日(火) 御殿場口
初めての投稿です。
高校生の時、父に連れられて2人で富士宮口からの初登山・・・
とっても、辛かったのですが山頂に着いた時の感動が忘れられず
すっかり富士登山にハマってしまいました。
富士宮口からの登山が多かったのですが、
去年は、初めてお鉢巡りもしたし、「登山道を制覇しよう!」
との事で、今まで避け続けていた(笑)御殿場口からの挑戦です。
11日の午後に出発し東名で御殿場へ・・・
途中の足柄サービスエリアにあるお風呂に入ってさっぱりしてから行くのが
我が家の定番です。
御殿場のスーパーで夕飯のお惣菜や、おにぎりなどを買って
イザ!御殿場口へ・・・
5合目といっても、標高が低いだけにあっという間に駐車場へ着いてしまいました。
駐車場に着いたのは、夕方の6時前・・・
広い駐車場でしたが、車は10台も停まっていませんでした。売店はありましたが、営業していない様子。
トイレは、駐車場の近くにあり、男・女・障害者用と別々になっていて
便器には再生水(あってるかな?)のお水が流れっぱなしになっていてキレイでした。 手を洗えるお水はありませんでした。
せっかくなので、景色の良い所で夕飯を食べ(雲ひとつないお天気だったので影富士がくっきり!見えました)明朝4時に出発予定のため、準備をして9時前には車の中に寝袋を敷いて就寝。
12日の3時半に起きて、準備をし4時20分にイザ出発!(富士宮口ではいつも5時間前後で登頂していたので、案内などを参考に7時間〜8時間位での登頂を目標にしていました)
天候は晴れ、絶好の登山日和です。先を見上げるとはるか彼方に山頂が・・・頂上に辿り着けるのかちょっぴりの不安とワクワク感が・・・
双子山を横目に緩やかなジグザグの道を進み次郎坊まで1時間20分。私たち親子の他には3人の登山者がある程度予想はしていたけど、こんなに少ないと少し淋しい感じがしました。7合目の日の出館まで4時間を目標にしていたけどこの先には、永遠とも思えるほどの更なるジグザグ道が・・・精神修行にぴったりと書いてありましたが、まさにその通り!歩いても歩いても近づきません。下から見ると緩やかに見えますが、登ってみるとヤッパリ富士山です。標高が2000mを超えてくると更に呼吸が荒くなります。高山病に注意して呼吸を整えながら進み6合目到着!
6合目到着!ここまでで約3時間。すでに予定よりだいぶ遅れてしまいました。でも、ペースを上げることも出来ないので自分達のペースで進むしかありません。小屋はありましたが閉まっていました。富士宮口に慣れていたせいか、「3時間も歩いたのに、まだ6合目!?」チョッピリ心が折れそうになったけど、山頂まで4.7kの数字を見つけて「もう5k無いのね!」「6合目で約半分進んだんだ〜」と、ポジティブに考え直してワクワク再び(笑)気を取り直して遠くに見える7合目の日の出館に向かいます。更にジグザグ道を・・・砂利道なので多少足をとられますが、富士宮のような岩場よりは足運びが楽な気がします。
6合目から約2時間半。10時30分、7合目の日の出館に到着!標高も3000m超えました。ここまでで、6時間です。山小屋は今日から(?)の営業だったようで、準備をしていました。少し休憩をして登山再開です。山頂まで2.7k!もう少し!
次に目指したのは400m先の砂走館。
やはり、目標が近くにあると気持ちが楽になります。途中、登山駅伝の練習をしている人達が次々に抜かしていきました。走って登るなんて!やっとの事で、一歩を踏み出している私は尊敬の眼差しで見とれてしまいました。砂走館では営業準備のためアルバイトらしき若いおにいちゃんたちがベンチを作っていました。アラサーの私には彼らの爽やかな挨拶の笑顔が眩しくて眩しくて(笑)
砂走館を出発した頃から、私は父より遅れだし約1時間で赤岩八合館に到着。ここまで7時間半。ここには元気なお姉ちゃんがいて「大丈夫ですか〜!?頑張ってくださ〜い!!」と、声をかけてくれました。山頂まで1.5kラストスパート頑張るぞ〜予定よりだいぶ遅れていたので、下山にかかる時間も考えると、13時には登頂したい!!焦る気持ちと、重い足・・・赤岩八合館を過ぎると山小屋はありません。登山道も大きな岩がゴロゴロと・・・ここまでくると、気力で登るしかありません。一歩が重い重い・・・私のお尻いつからこんなに重くなったのかしら・・・なんて考えながら登ります。
この辺りから山頂まで、数人の下山客とすれ違いました。挨拶をすると、「御殿場口からですか?珍しい!頑張ってください!」と、言われました。本当に珍しいんですね〜。
そんな一言に励まされ気合を入れなおしてがんばるぞ〜!!!
山頂は見えているのに近づかない・・・父は100mも先にいたので、一人でブツブツと「頑張れ自分!」「もう少し!もう少し!」自分自身を励ましながら登りました。
かなり怪しかったはず・・・。登山客が少ないからこそ出来る、御殿場口ならではですね。
五合目を出発する事9時間・・・頂上に到着!!先に待っていた父に「着いた〜!!!もう、御殿場口は登らなくていい〜」って、思わず叫んでしまいました。周りの登山客に笑われちゃったけど(笑)この時すでに13時20分。近くにある富士宮口山頂の売店と浅間大社は閉まっていました。父は、富士山に登った年にはいつも山頂の郵便局から友人に暑中お見舞いの葉書きを出しているので残念がっていました。山頂の消印は友人に好評のようです。登るのに9時間もかかったから、下山も予定の3時間よりもかかるだろうと思って休憩もそこそこに13時40分には出発。
下山も予定の3時間以上かかるだろうと思って休憩もそこそこに13時40分には出発。
あんなに苦労して登ったのに、降りる時はスイスイです。時々振り返って頂上を眺め名残り惜しみながらの下山です。本当に人が少ないので、渋滞もするわけでもなく赤岩八合館を過ぎあっという間に砂走館。行きでは作り始めていたベンチもすっかり完成していました。そして、楽しみにしていた大砂走り!膝に痛みがある父は急斜面が辛そうでしたが、私はとっても楽しかった〜!砂が深くクッションになるのでどんどん進めます。走るように下りていたので後ろから見ていた父は、転げ落ちそうに見えて心配だったそうです(笑)
父を待ちながら最後は揃って下山。3時間20分かかりました。下りは意外と予定通りに進めました。暗くなる前に下山できて良かった〜。4時に五合目を出発して、帰ってきたのは17時。こんなに長い時間富士山に居たのは初めて(笑)これもまた、良い思い出です。帰りの車の中で、「もう御殿場口は登らなくていいね〜」って、言い合い笑いながら帰ってきました。でも、不思議と時間が経つと「今度は、トレーニングをもっとしっかりやってもう少し楽に御殿場口から登りたいなぁ。」なんて、考えてしまいます。
これも、富士山マジックですね!まだ、父には内緒ですけど(笑)
(笑)来年はどこから登ろうかな〜。 はっぱちゃんより