■2011年7月17日(日)〜18日(月) 富士スバルライン
初めまして。33歳の男性です。7月17日(日)、18日(祝)に富士登山へ行って
きました。
富士山へは2002年(上り:スバルライン、下り:須走口)、2009年(上り・下り
共にスバルライン)以来3度目の挑戦です。
前2回の富士登山の際にもこちらのサイトには非常にお世話になりました。この
場を借りてお礼申し上げます。
交通の便を考えると上りは新宿から1本で行けるスバルラインになってしまった
のですが、前回経験したスバルラインの下りが、ひどく単調に感じた記憶もあ
り、今回は大砂走りに興味をひかれて御殿場口からの下山を選びました。
以前の2回と同様に、今回も夜上って御来光を見て、午前中に下山をするという
スケジュールです。高山病に弱い私には、山小屋に泊まっても、どうせ 気分の
悪い時間が長くなるだけという思いがあるのと、山小屋宿泊をしない場合のもう
一つの選択肢である、朝登って夜までに降りる1日登山は、駐車場に停めるのが
難しそうなのと、帰りの居眠り運転が心配だったせいで断念し、毎度の徹夜登山
になっています。
16:50新宿発の高速バスで友人と富士山5合目へ。19:30頃に5合目へ到着し、
21:30から上り始めました。5合目での時間が長いように 思われるかもしれませ
んが、高地順応の時間を長くとりたかった為に前回の1時間から2時間に5合目で
の時間を増やしてみました。
身体を慣らしたせいか、意識的にゆっくり歩くようにしたせいか、特に頭痛もな
く0:00に富士一館、2:15に元祖室、3:30に御来光館を通過。頭痛は出ていない
のですが、この日は台風が来ていた(と言っても九州のずっと南の方ですが)せ
いか、風が強くて非常に寒く感じました。
このまま頂上まで行けるかなと思いましたが、御来光館を出たぐらいから急に霧
が出てきてしまいました。そして御来光渋滞にも遭遇・・。結局 4:30頃の日の
出は登山道で迎えました。霧が出ていたのであまり期待はしていなかったのです
が、運よく霧が晴れた時に日の出を見る事が出来たのは良かったです。
渋滞の流れに身を任せて、5:30に頂上到着。休憩時間も入れて8時間丁度で、
ちょっと時間はかかってしまいましたが、これまでに上った中では高山病の影
響が少なかったのが嬉しいところです。
頂上について、非常に寒い事に気付きました。霧が厚く立ち込めている為、日が
出たのに気温が上がらないのと、霧の中を歩いてきたせいで、いつのまにか軍
手がびしょ濡れになっていたせいでした。持ち物の注意に書いてあった「軍手が
濡れない工夫」をするべきだったなと反省です。ちなみに友人はスキー用のグ
ローブを使用していたので快適だったようです。
寒さに耐えかねて山小屋でラーメン1杯900円を食べる事に。暖房の効いた山小
屋とラーメンのお陰で体力もちょっと回復したのですが、山小屋の人の「台風
が来ているので、どんどん天気は悪くなります。富士山頂は九州に台風が来ただ
けでも影響を受けますよ〜」という話を聞いて、富士山の別世界ぶりを改めて
感じました。
体力が回復したところでお鉢めぐりへ出発。郵便局と剣が峰に行って、7:30に御
殿場口下山道を下山開始。岩と砂礫が混じる感じの道がずっと続き 何度か転び
そうになりました。その上、下山しているのに頭痛がひどくなってきてしまいまし
た。恐らく高山病とは関係なく、徹夜登山による寝不足のせ いだったのだろう
と思います。2時間ほど下山して、いよいよ大砂走りに。最初は砂礫の上を飛ぶ
ように走る感じが面白かったのですが、しばらくする とその感覚にも飽きてし
まい、延々と続く砂礫の坂道が苦痛になってきました。それでも1時間ぐらいか
けてようやく5合目に到着。
御殿場駅行きのバスに乗って爆睡。御殿場駅からは自宅のある横浜行きの高速バ
スに乗ってまた爆睡。目覚めたら下山時まで続いていた頭痛も嘘のよう に消え
ていましたので、やはりあの頭痛は寝不足によるものだったなと確信した次第です。
御殿場口を下山した感想ですが、スバルラインと比較して砂走りを経験できた
り、宝永山火口を眺めたりと、変化があってよいのですが、下山の楽さで 言う
と、スバルラインの方が楽だったなと思います。恐らく御殿場口の方が標高が低
く、実際に下りてくる距離が長いせいなのと、途中までは岩混じりの下山道で
足元が悪いせいではないかと思います。
最後に自分自身の後悔としてスパッツの事を書いておきたいと思います。
事前に持ち物を準備するなかで、必要性がいまいち理解できなかったのがスパッ
ツでした。砂走りでは砂礫が靴の中に入らないようにする為に使用する と書い
てあるのですが、自作していたり、使わなくても何とかなったという記載があっ
たりしたのと、1度しか使用しないであろうスパッツに数千円を出すのが惜し
かった為、スパッツを買わなかったのです。お陰で大砂走りでは靴に砂礫が入っ
てしまい、散々な目に会いました。砂が靴の中に入ると 思っていたのですが、
実際には小石が靴とスネの間に溜まって、足の回りを締め付けてくるような感じ
でした。非常に痛くて、途中で何度か靴を脱いで 小石を取り除いたのですが、
再度走り始めるとすぐに小石がたまって足が痛くなってくるので、途中であきら
めて走り続ける事になりました・・。
今、当時の私に連絡できるとしたら、「必ずスパッツを買っておけ!」と忠告し
たでしょう。
もし、御殿場口や須走口を下りる予定の方でスパッツを買っていない方がいらっ
しゃったら、用意しておく事を強くお勧めしたいと思います。
以上
(管理人)
夜間登山中に霧が出ると軍手が湿って猛烈に冷たくなります。私の場合も同行者はスキーグローブを使っていて問題ありませんでした。スパッツは砂走りを下る場合は必要度が高いことを、当サイトの装備の説明の箇所に追記しようと思います。
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