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 みんなの登山記2012−15
 投稿者:サッカーおやぢさん

■2012年8月13日(月) 須走口

今年の富士登山は4月29日に始まりました。ここまで34登。今シーズンは50登を目指してスタートでした。山開きまでは順調に登れましたが、ここ1ヶ月ばかり家庭内の事情で富士山から足が遠のいてました。8月10日〜15日まで夏休みで、この時期に計画しましたが、天候が安定せずなかなか実行に移せませんでした。11、12日あたりが良かったのですが、11日が悪天候で、12日は予報がパッとしなかったので見送り、明け方までかなりの降雨でしたが実際は好天。気がついたときには時間的に無理でしたので、13日御殿場口からの登山を予定しました。マイカー規制が実施されている現在、シーズン中はこのコースを選ばざるを得ません。しかし、前夜になり急遽予定変更になりました。支度中の私を見て、部活が休みになっている息子(高1)が急に行きたいと言い出したのです。息子は小6で私と一緒に初登頂して以来、中2で御殿場口砂走り、中3で富士宮口と経験しています。御殿場口はNGなので、どこにしようかと思案しましたが、初体験の須走口から登ることにしました。正直息子が一緒だと、駐車場代、バス代、その他モロモロの費用がかかりますが、旅行に行くことを考えれば安いものでしょう(とは言っても、やはり御殿場についてきて欲しいなあ)。

 13日朝、午前4時に起床。早速支度を済ませ、4時50分に自宅を出発しました。新東名を東進し御殿場で下り、途中コンビニに寄り午前6時15分ころ須走臨時駐車場に到着しました。着替えを済ませバス停を7時出発。ほどなく5合目到着。7時35分に登山開始です。息子は御殿場口の閑散としたイメージが強かったので、思ったより賑やかな登山口にビックリしてました(と言ってもお店が2軒ですけど)。しかもうっそうとした森の中を進むコースを大いに気にいったようでした。とは言っても標高2000mからのスタート。まだまだこれからですぞ(笑)駐車場で気がついてましたが、晴れてはいるものの、山頂には見事な傘雲がかかっていました。最初に全体が見渡せる場所に来たときも、やはり傘雲がかかり、富士宮口の方向に雲が下りているようでした。今後の天候悪化が予想されます。少しでも早く登りたいですが、親父の心配をまったく無視して、山小屋毎にのんびり休憩して登りました。しかたないですね。私にとって何回も見慣れた光景も、息子には初体験。絶景にいたく感動していました。大陽館までは風もなくまだ晴れていましたが、ここらあたりから風が強くなり、私自身強烈な眠気に襲われました。風と眠気でなかなか歩みが進みません。息子は元気そのもので私を追い越したりする始末。成長したなあ、と嬉しく思いました。
 見晴館で一服していると、小学生と一緒の親子がトイレの小銭が無く困っていましたので小銭を貸してあげました。お子さんに頂上まで行ったの?と尋ねると、ここで引き返すとの返答でした。お父さんの判断でしょうが、これだけの風ですと転倒の恐れがあります。良い判断でしょう。またおいでねと見送り我々は出発です。登山道に出ると強風に襲われました。雨も混じり気温も下がりいつ息子が音をあげるかと心配しましたが、喘ぎながらもなんとか付いてきます。やたらと山小屋で休憩するので、御来光館より上には山小屋がないのを承知で「次の山小屋で休憩だ!」と尻を叩き、9合目の鳥居をやり過ごし、ちょうど6時間で登頂しました。普段滅多に休憩しない私には物足りない時間ですが、それ以上に息子と一緒にこの夏も富士山に登れた嬉しさがまさりました。
 頂上では神社にお参りし、山口屋支店さんでホットココア一息つき、さっそく下山です。実は気になっていたのが、登山口を下山する人たちが多かったことです。私自身初めて久須志神社からの下山道がよくわからず、人に聞いた経験があります。特に悪天ですとどこが下山口か分かりにくいと思います。さすがに慣れているので、チンプンカンプンの息子に「こっちだぜ、レッツゴー!」と促して下山しました。頂上では強風+雨だったのが、少し下っただけで風も少し納まり、ミストになり気持ち良く下山しました。富士宮口のゴツゴツした下山と比べ、フカフカの下山道は息子も気に入ったようでした。下山開始から2時間、折しもミストから本降りになったころ、5合目に無事下山となりました。下山には2時間かかりました。これで42登です。

 今回は強風と雨混じりで、初心者には辛い条件だったと思います。中には途中で引き返した方もいましたが、山頂には想像以上にお子さんの姿が目につきました。この日の富士山の荒れ方では一歩間違えると遭難の恐れもあります。下りでも砂走りで小さいお子さんを抱え、往生している親子連れさんを見かけました。悪条件の場合、引き返す勇気を持ってもらいたいと思います。それから、吉田口と須走口の下山道分岐がわからず、困っているパーティーを何組か見かけたので、分岐点の場所を教えたりしながら下山しました。以前に比べ表示が多くなりましたが、まだまだ分かりにくいかと思いました。一昨年の台風で、砂走りの砂が流れてしまい、巨大な渓谷状態だったのがすっかり良くなっていました。昨春須走からの下山で気になっていたことでした。疲労困憊で帰宅し、後始末は翌日回し。洗濯やらなんやらで1日近くかかりました。知らないうちに身体が大きくなる息子。今年は今まで使っていた私のお古の登山靴もきつくなりました。あとどれくらい一緒に登ってくれるんだろうか?


(管理人)
今年のお盆休みの時期は悪天候でした。強風と雨の中、息子さんと無事に登頂されてなによりです。今年だけですでに8登とは。その健脚ぶりはうらやましい限りです。



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(12/8/21)