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 みんなの登山記2013−13
 投稿者:草食系親父さん

■2013年7月27日(土)〜7月28日(日) 須走口

41歳の私(父)、5歳(幼稚園年長)の息子の二人で登りました。4年前の長女、2年前の次女と同じく5歳で須走口に挑戦、これが息子の富士山デビュー戦となります。末っ子長男のヘタレキャラでもあり、妻や経験者の長女・次女、田舎のばあさんからも心配の声があがりましたが、そこはやっぱり男の子なのか、結果的には3人の中では一番あっさり登ってしまいました。


【準備・計画】

息子が5歳になったので、当然のように富士山を登らせるつもりで春からあれこれ計画を考えていました。しかし我が家では、息子に関しては時期尚早という雰囲気が・・・。普段から姉たちほど歩かせていないし、帰巣本能が強く、遊びに行ってもすぐ「早くおウチに帰ろーよー」を連発。最悪な予想としては、山頂はおろか、五合目に到着する前にホームシックで断念するのではないかと。そこでまず、5月に二人で奥多摩の御岳山に日帰りハイキングへ行くことに。ここで長距離の山歩き、そして、父と二人だけでお出かけすることを予行練習しました。

さて、本番の富士山計画。あれこれ悩んだものの、長女・次女の5歳の時と全く同じ条件とすることに決めました。すなわち、須走ルートで七合目大陽館宿泊の一泊二日の登山で、夜間の登山は全く考えず、明るい時間帯だけで行動するというものです。その他は細かい予定を立てず、息子の調子や天候を見ながら柔軟に行動することにします。
ところで、息子にはもう一つ大事な計画がありました。2年前に次女が5歳で泣きながら登頂したとき、DSを買ってもらえたので、今年登頂できたらWii Uを買ってもらうのだと勝手に決めています。息子は山頂におもちゃ屋さんがあるものと信じていました・・・。


【1日目】

新松田駅9時半発の登山バスで須走口五合目に向かいます。マイカー規制中の土曜日&世界遺産効果でバスが混雑することを心配しましたが、このバスは席にもまだ余裕がありました。

10:50 五合目到着
息子はハイテンションでホームシックの気配はありません。まずはひと安心。1時間ほど高地順応しようと思いましたが、雲の気配が気になったので、少し早目にスタートしました。

11:34 登山開始
入山料の試験期間中でしたので、登山口で2名分二千円を喜んでお支払しました。息子は缶バッジが気に入った様子。



12:42 六合目に到着
13:25 本六合目に到着
ここまで雲の中を出たり入ったりで、遠くの雷鳴も聞こえていましたが、雨に降られることはなく登れたのは幸いでした。息子は途中で休憩したいとも言わず、順調に歩いています。
ところで、妖怪好きの息子は、富士山にはダイダラボッチがいるものと信じています。息子の本には「いたずらはするが人の命は取らない妖怪」として分類されており、雷鳴もダイダラボッチのイタズラと思い、別に怖くはなかったらしいです。旧六合目の廃屋もダイダラボッチに壊されたものです(息子談)。

14:24 七合目に到着
2時間50分で本日の行程完了、いいペースで登ることができました。懸念していたホームシックにもならず、急に成長したのかなと嬉しくもなりました。 大陽館では通路にも布団が並べられるほど混み合っていましたが、そんな中でも平気な顔で、むしろ親の私より周りの方々とコミュニケーションを取って楽しそうに過ごしていました。


【2日目】

4時起床。起きてすぐの朝食も、同じテーブルの方とおしゃべりしながら食べていて、調子や気分は全く問題なさそう。食事を終え、ご来光を見に外へ出ると、吊るし雲が出ており、吹き降ろしの風が激しく、体感温度はかなり低く感じました。天候が悪化しないうちに、早目に出発することとしました。

5:28 七合目大陽館を出発
山頂から下へ押し付けられるような向かい風に苦労しましたが、今日もハイテンションで笑いながら登っていきます。これが最後まで続くことを祈ります。

6:03 本七合目に到着
6:34 八合目に到着
7:06 本八合目に到着
おやつの袋がパンパンで、とても嬉しそう。中身は増えていないのですが・・・。



7:35 八合五勺に到着
8:21 九合目の鳥居を通過
次女が5歳の時はここでへたり込み、プチパニックを起こしていましたが、息子は疲れた様子を見せません。
さて、間違って登山道を降りてくる方と多くすれ違いました。下山道を案内しても、また登り直すよりは、ほとんどの方がそのまま降りることを選択していきましたが、この岩場を降りていくのは難儀なことだったでしょう。

9:08 山頂に到着



あっさり登ってしまったので、こっちが拍子抜けです。このままお鉢めぐりをしても、体力・気力は問題なさそうでした。しかし、火口は深い霧が垂れ込め、対岸の剣が峰は全く視界に入らない状況でした。来年も息子と登る予定なので、次回の視界良好を期待し、楽しみは取っておくことにしました。
息子はWii Uを買うために、おもちゃ屋さんを探しています。だから、ここには無いってば。もしあったとしても、定価の何倍することか。

9:50 下山開始
11:20 七合目大陽館に戻る
11:50 七合目から再出発、砂走りへ
うーん。今までで一番砂が浅いというか、面白いように高度が下がるという感覚ではありませんでした。昨年に大砂走を経験してしまったからでしょうか。

12:35 砂払五合に到着
13:26 五合目に到着
無事の下山を感謝。息子はお土産にクリスタルの置物を選びました。シブすぎる。


(管理人)
拍子抜けするほどあっさり登頂とは素晴らしい。息子さんは登山の素質がありますね。さらに草食系親父さんが子連れ登山を熟知されているのも成功の大きな要因だと思います。 山頂でおもちゃ屋を探すなんてかわいいですね。



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(13/9/7)