■2013年7月31日(水)〜8月1日(木) 富士宮口
富士宮ルート八合目から御殿場ルートへ。下山は御殿場ルート
富士登山2013とそのふか〜い反省と次回登山に向けて
登山者:新ちゃんとその奥さん。二人とも50代。そして二人とも弱虫。
新ちゃんは30数年前、学生時代に富士山の剣が峰から凧をあげようとして、あの急坂を駆け下りてきたばか者。その頃は富士山も空いていましたね。昨年は富士宮口から八合目まで登りましたが、奥さんの高山病のため、夫婦二人で登頂しないと意味がないので、池田館に素泊まりの一泊をその日にお願いして、ご来光を見て下山。下山すると奥さん元気回復。あちゃぁ。
ということで、本年は意地でも頂上まで行くことだけを目標にし、玄関で山口百恵の歌を聞きながら(そーです。奥さんはこの世代なのです)長時間の踏み台昇降、近所の低山の登山など、軟弱トレーニングをしました。二人ともメタボ体形。果たしてどうなるでしょうか。用意は万全? 奥さんは酸素水にいたくご執心。エネチャージに山口百恵と美空ひばりの歌をダウンロードしたiPodをプレゼント。
7月30日(火)
ベースキャンプ自宅を出発し、新幹線と東海道線を乗り継いで、富士宮駅に到着。ベースキャンプ2の富士宮駅前の富士急ホテルに宿泊しました。事前に登山の荷物はザックに詰めて宅急便でホテルに送っておきました。当日持ち込んだ荷物で、登山に必要無いものは自宅に送り返しました。持ち込んだ食料を食べ、お風呂に入り、電動マッサージをしてリラックスし、携帯の充電をしながら就寝しました。
7月31日(水)
ホテルのバイキングをいただき(二人とも寝るところや、食事にあまり贅沢を言わないので、これで十分でした)
・午前8時30分:バスに乗り、富士宮5合目へ。一気に高度を稼ぐので、気圧の関係からか、私は何度も鼓膜が倒れたので、鼻をつまんで耳抜きをし、事無きをえました。
・午前9時50分:レストハウスの横で入山料1000円を払い、缶バッジをもらいました。後で知ったのですが、登山口によってバッジが違うのですね。
・午前10時50分:昨年の反省から、この時間まで軽食をとったり、お土産を見たり、辺りをウロウロしたりして高地順応に努めました。5合目で持ってきたソイジョイはごらんの通り。
そしていよいよ出発!
・6合目に11時48分着(約1時間)・・・健脚20分 約3倍
かなりゆっくりでした。ここで20分休憩しました。
・新7合目に13時51分着(約2時間)・・・健脚1時間 約2倍
この辺から二人とも調子が上がってきました。5分程度の小休止をしました。
・元祖7合目に15時35分着(約2時間)・・・健脚50分 約2倍
ここで奥さんiPod装着。俄然元気回復。10分程度休憩しました。
・池田館八合目に17時15分着(約1時間25分)健脚40分 約2倍
ここは写真撮影だけで休みなし。その後赤岩八合館へトラバース。到着時刻は18時
全体として健脚の方の約2倍強で1日目の行程を終えました。
この日は団体さんもあり、混雑していましたが、山小屋の皆さんのていねいな応対と、おかわりできるカレーで元気回復。奥さんが頭痛がするというので、バファリンを1錠だけ飲ませて回復しました。
私は寒い中、下界では見られない満天の星空を楽しみました。さそり座や天の川、白鳥座などをコンパクトデジカメを超小型三脚に固定して15秒露出で撮影しました。この調子だと明日もいい天気でご来光も拝めるのかなあと思いながら眠りにつきました。
ところが・・・・
8月1日(木)
朝4時頃、雨の音が聞こえます。山小屋の中から見える空もどんよりと曇っていました。残念ながらご来光は拝めませんでした。しかし、今回の目的は登頂のみ。私たちと同じようなペースで登ってきた20回以上登った80歳のおじいさんはここで下山していきました。
早くに頂上まで行ってきた方に様子を伺うと、雨で何も見えなかったとのこと。それでも雨はそんなに強くなかったので、二人ともゆっくり食事をいただき、支度をし、天候も回復してきたので、午前8時に頂上へ向けて出発。(この出発時間が後までひびきましたが、登る時は天候が回復し、自分たちのペースで登ることができ、剣が峰まで到達した)尚、荷物は山小屋で預かっていただき、最低限の荷物で行くことができたのはありがたかったです。
ここからは、つづらおりごとに奥さんに水を飲ませました。私はペットボトルのハイドレーションシステムを使いました。奥さんの分もあったのですが、使うのをいやがったので、私の判断で飲ませました。それでも奥さんグロッキー(TT)
11時43分:御殿場口登頂(約3時間)・・・健脚90分 約2倍
後から登ってくる人に抜かされ続けましたが何とか到着、奥さん大感激でした。
(左)郵便局で葉書を出しました。
(中)頂上富士館でカップ麺とミルクティーを食べました。大変高価でしたがおいしかったです。
(右)金属製のマグカップと湯飲みをお土産に購入。「TOP OF the FUJI」頂上でしか売っていないコップです。私は金属製のコップを使うのは初めてでした。重宝しています。
13時16分:ついに剣が峰に登頂。奥さん大感激。この時は晴れ渡り、富士山の火口は恐ろしいほど大きな口をあけていました。お鉢回りはせず、13時44分御殿場ルートで下山を開始しました。
15時15分:赤岩に戻り、預かっていただいていた荷物をこれまた持ってきてもらい、御礼をして下山を開始しました(このまま御殿場を下れば間違いなくヘッドランプのお世話になるなあと思っていましたが、この時点では奥さんには黙っていました。)
16時15分:7合目砂走館を通過。ここらあたりで富士山を振り返ると、雄大な景色でした。
大砂走りは朝方までの雨のため、砂塵が舞うことはありませんでしたが、少々重く、飛ぶように走ることは疲れもあり、できませんでした。これはまた次回の楽しみにとっておきましょう。
次郎坊まで下ってくるころには、もう日がとっぷり暮れ、やはりヘッドランプのお世話になることになりました。奥さんは不安そうでしたが、それでも焦らず下っていきました。
そして、大石茶屋にたどり着き、そのまま駐車場に向かいました。
19時50分:御殿場駐車場に着くもバスはもうありません。(約6時間)・・・健脚3時間 約2倍
仕方なくタクシーで御殿場駅へ向かいました。5270円かかりました(TT)。そして・・・家に帰るための電車が無くなりました、そのため、駅前のルートインに宿泊12300円。翌日、朝早く自宅に向けて出発した。この後3日間筋肉痛にさいなまれました。
で、今回の反省と次回に向けて
1、もう少しダイエットしましょう。
二人であと20kg。そうすればもう少し早く登れ、下山できるでしょう。
2、赤岩八合館を出発し、頂上を目指したのが午前8時だったが、出発が遅すぎました。
3、下りは御殿場ルートを使いました。健脚なら3時間、弱虫2人組は6時間(TT)。
4、赤岩に着いた時点で宝永山ルートを使って富士宮に戻ったほうが時間的にも距離的にも楽だった。
5、御殿場ルートを最後まで降りきるならば、もっと早い時間から頂上に登る必要がある。
@ 赤岩八合館から頂上まで3時間。剣が峰を含めると5時間かかっているので、天候と登頂時間を今回の時間から見極め、下山を含めてルートを考慮する必要がある。
A 具体的には御殿場ルートから宝永山に回り、宝永山の頂上に寄り、宝永山の火口を下り登りして、富士宮6合目に迂回する。
B 赤岩から富士宮に逆トラバースして池田館から富士宮ルートを下山する。
などなど。
いずれにしても、弱虫ながら、去年よりも進歩したことは間違いありません。あとは体重を落とし、長時間歩くことに慣れ、たまには走って体力をつけることが肝要。そうすれば、時間的に余裕が生まれ、選択肢も増えてくると思われます。
来年は
1回目・・・富士宮から登り始め、6合目から宝永山に登り、御殿場ルートに下り、大砂走りだけ楽しみ、2回目に備える。
2回目・・・富士宮8合目から赤岩にトラバースする。8合目からご来光。その後頂上へ。
6合目まで下り、富士宮ルートへ逆に行く。
こんな話を奥さんにしていると「お金が足りないっ!」と言われてしまいました。
今回の収穫
奥さんがコツコツと物事をやれるようになった。
間食が二人とも減った・・・・・・・来年も登ろうね、奥さん。