■2013年7月27日(土)〜28日(日) スバルライン
登山者:やっす〜 45歳 男性
内容 :7年目にして富士山の怖さを実感
昨年末に東京本社勤務から大阪営業所へ転勤となり、春頃からは富士山の世界遺産登録の
ニュースが増えて来ており、今年はさてどないしよう(大阪弁)と悩んでおりましたが
同僚Nの娘さんが行きたいと嬉しい事を言ってくれていたり、大阪営業所の同僚Tさんも5年振りに
行ってみたいと言う事を言ってくれたので、今年も富士山に行く事にしました。
毎年どの日に決行するか悩むわけですが、海の日の3連休は避け、且つ結果的には最速で
開けてしまいましたが梅雨の動向も気になり、また、登山希望しているメンバーがなるべく
都合が合う日を調整して決めます。
2か月前には日程を決めないと色々不都合が生じるので「えいやぁ!」で決めたのが7月27日、28日。
幸いにも梅雨は早々に明け、今年は素晴らしいご来光が拝める予感を抱きつつ当日までわくわく過ごしました。
過去6回の内2回は8月、残り4回は7月の登山でしたがほぼ天候に恵まれていたので
今回も何とかなるだろうと思い当日を迎えました。
大阪から参加の私と同僚Tさんは前日御殿場のホテルに泊まり土曜日の14時に臨時駐車場近くのコンビニに集合。通常ホテルの玄関先からは富士山が綺麗に見えるのだそうですが、全く見えず不安もよぎりましたが、気にしないようにしながら集合場所へ。
東京組と無事オンタイムで合流でき、コンビニで飲料水、おにぎり、お菓子等々購入し
臨時駐車場へ。
7月1日の山開き以降、毎日のように富士山のニュースが流れ「例年に比べ登山者が多い多い」と煽るもんですから早めに集合したわけですが(本8合目以降の渋滞が心配で)、5合目に15時頃到着。
メンバーのおさらいですが、
東京からは女子高生1人(Yちゃん)、大人の女性1人(Oさん)、経験者男性2人(Nさん、Sさん)、初心者男性1人(Eさん)、山梨からいつも無理やり付き合わされてる男性1人(Aさん)、大阪から男性2人(私とTさん)の計8人です。
初心者で高校生のYちゃんとお父さんのNさん、Oさんは数年ぶりの富士山、初心者のEさんの4人が16時30分出発。
次いで5年前に集団で登ってペースを乱されたのを苦い思い出に持つTさんが一人で出発。
最後私とAさんSさんの3人が18時に出発しました。
このルートは2年前に登っていましたのでなんとなくの辛さ、ポイントは知っておりました。
今回の目的はご来光を拝めますようにの他に、少し奮発して購入した一眼レフカメラ(の様な物)で全ての記録を残したいと思い、看板や山小屋通過の度にシャッターを押しておりました。
書き忘れておりましたが、登山開始頃にはすっきりと山頂が見えておりこれから始まる
有意義な登山を象徴しておりました。
順調に歩を進めておりましたが7合目あたりで雨が降り出しました。雲の流れはとても早く、切れ間もあるんですが
全体としては雲が支配している感じで、近くでは雷も頻発しておりました。
当然雨対策の準備はしていますので、簡易装備し上を目指します。(このあたりからカメラは完全にザックの中へ)
雨は降ったり止んだりを繰り返しておりましたが8合目あたりでは、少し強めになったりした為
本格装備に変更し更に上を目指しました。ちょうど8合目で先発の4人に追いついて7人で本8合目目を
目指します。(一人旅のTさんはこの頃9合目近くにいた模様)
雨も強弱を繰り返す中、体温は自然と下がって来て空腹と寒さで疲労がピークになっておりました。
それでも本8合目に到着し長めの休憩を取り、暖かいスープなどを口にし落ち着いたところで
いよいよ頂上を目指します。この時の時間は24時頃だったと思います。
心配し過ぎた渋滞は時間が早かったせいもありほとんど無く、マイペースで上を目指せました。
9合目辺りから下の登山道を見ると、いつものガイドさんが身に着けている赤や緑のライトが数十個見えたのでやっぱり渋滞は起きていたのだと思います。
そうこうしているうちに無事頂上に着きました。
時刻はちょうど26時でした。
頂上に着いた途端、今まで感じなかった強風が容赦なく吹き付けます。
いつもご来光まで待機する比較的風をしのげる場所があるのですが、そこまで移動するだけでも一苦労。
濃い霧、いや雲の中だったのでしょう。台風並みの強風と視界不良でやっとの思いで定位置へ。
冷え切った体を温めるべく、キャンプ用コンロを取り出し、コーヒーや持参したカップメンなどを
食べご来光を待ちます。
4時30分頃がご来光時間と思い2時間以上その場で何とか強風から耐えしのぎました。
ところが全く視界は開けず雲だけが目の前にあります。
もう日の出時間は過ぎているはずにも関わらず相変わらずの強風(と言うか嵐)と雲。
これはもう此処に留まるべきではないと判断し下山を提案。
所がメンバー全員低体温症の一歩手前の状況になっていたので、頂上の山小屋で暖かい物を食べ
それから下山しました。
あまりの寒さに持って行ったおにぎりを食べる元気も無く、水を取り出すのも億劫になり
下山開始です。
一人旅を続けていたTさんはと言うと、結局約6時間で登頂し(22時40分着)、しかも猛烈な嵐の中
6時間以上一人で耐え続けたものの私たちと合流する事は出来ず、あえなく一人で下山。
5年前Tさんを連れて大阪から富士山に来た時も、可哀想な事をしたと反省していた私でしたが、今回も
仕方なかったとは言え結果的に気の毒な事をしたと改めて反省しました。
それでも8合目近くで先に下山開始していたTさんに偶然追いつき10数時間振りの再開を果たしました。
2年前は1時間55分で5合目に着いたのですが、今回はそうは行きません。
完全にガス欠状態の体でしたのでとても疲労感がありました。
それでも何とか8時30分には5合目に到着しましたので登り8時間、下り3時間での富士登山となりました。
頂上は何度も書いたように嵐状態だったのですが、8合目位まで降りてくると嘘のように晴れていて
山中湖もすっきり見えます。不思議なもんだな〜〜たったの2〜300メートルの標高差なのにと恨めしく
思いました。
全員揃った後、バスで臨時駐車場まで戻り、それぞれの帰路へつきました。
私とTさんは河口湖近くの温泉で体をほぐし大阪まで無事に帰ってきました。
今回7回目の富士登山となりましたが改めて富士山の偉大さを知る事になりました。
今年は8月上旬まで不安定な天気だったので翌週にしていても結果は似たようなものだったかもしれません。
なるべく「良い時期」となると8月中旬から下旬が良いのかな?と漠然と思ってしまいます。
今回疲労困憊で「来年は絶対に富士山には来ない」とメンバーに断言しましたが、写真が撮りきれていないのと
ご来光を拝むことができなかったのでリベンジするべく再考しようと思っています。
(管理人)
御来光館の「今日の富士山」を見ると、7月30日まで八合五勺では雲のため御来光が見えていません。例年は良い天気になると思われる時期なのですが、最近の天気は難しいです。全員無事に下山できてなによりでした。
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