あっぱれ!富士登山 みんなの登山記

2018-5 Y.I.さん


■2018年9月7日(金) スバルライン

60歳男、横浜市在住。17回目の富士登山です。このところ登山場所の主力を南アルプスに移したため、富士山はご無沙汰でしたが、急に思い立って4年ぶりの山行きとなりました。そして予期せぬことが…。

◎バス乗客は外国人ばかり
久々に訪れた富士山は、まず河口湖駅でびっくり。平日だから五合目行きの登山バスはすいているだろうと予想していたら、バス停1番乗り場に数十人の行列ができています。ウソっ。よく見ると、そのほとんどが外国人です。アジア系も日本人ではなく、中国人であることが見て取れました。

4年前は多くて半々かな、という記憶でしたが、銀座や渋谷並みかそれ以上の外国人比率には驚かされました。切符売り場のお姉さんは「旅行客には平日とか関係ありませんから」と言います。なるほど。10時発のバスに乗っていた20人のうち、日本人は私と運転手さんだけだったようです。

河口湖駅の上空はなんとか晴れている状態。南に見える富士山はほとんどが雲で覆われていました。計画を組んだ月曜日の段階では晴れの天気予報だったのに、数日でどんどん悪化していったのはどうにもなりません。高度を上げたバスを迎えたのは、単なるガスではなく、激しい風雨でした。

◎強風に登山断念
五合目に着くと、周囲は当然外国人ばかり。悪天候の山から下りた人たち、これから登ろうとしている人たち、五合目が最終ゴールの軽装の人たちが、中国語、英語、ドイツ語、よく分からない外国語でおしゃべりし合っています。ひどい天気に文句を言っている人はいなかったように思います。

普段なら、小一時間気息を整えて登山するところですが、雨よりも、強い西風が気になりました。土産物屋のお兄さんに聞くと「朝より強まっていますね」との答え。食堂のおばちゃんには「上に行くともっと強くなり、八合目までに戻される。(保全協力金の)1000円を損するだけ。やめたほうがいい」と言われる始末です。

土産物屋は外国人であふれていますが、食堂はというと閑散としていたので、焼きそばを頼んで食べ、お茶をゆっくり飲みながら昼まで様子を見ることにしました。スマホで今後の予報を調べると、改善は望めそうにありません。風は相変わらず強く、昼前についに登山を断念。下山バスの行列に並びました。

◎下山バスもアウェイの気分
過去に暑さと大雨で登頂を断念したことはありましたが、五合目でここまでの悪天候に見舞われたのは初めてです。無理して登っても景色のごちそうはなく、ただただ苦役をするだけでは元気が出ませんよね。シーズン最後の駆け込み登山はこうしてあえなく終了となりました。

登山バスは観光バスに乗りましたが、下山バスは普通の路線バス。乗客はすし詰めで私は立っていました。運転手さんが「51人乗車です」と本部に無線で報告していました。そのうち外国人が50人だったと思います。いやはや、こんなところでアウェイの気分を味わうことになるとは。

最近のお作法にのっとり、八合目の山小屋をネット予約していました。天候不良の場合は当日でもキャンセル料が発生しないとホームページにあるので、五合目のバス停でその旨を電話連絡。追ってスマホにキャンセル確認のメールが届きました。予定を立てず、小屋の軒先で「泊まれますか」と声をかけていた頃が懐かしいです。


(管理人)
アウェイ感がすごいです。以前からも登山バスは外国の人たちが多かったですが、ここまで多いとは。今年は終盤になって悪天候の日が多いです。


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(18/9/8)