富士登山概論
やっぱり一度は登ってみたい富士山。その登山シーズンは7月から9月上旬です。それ以外の時期(特に冬山)は上級登山者限定の危険な状況です。このホームページはあくまで7月から9月上旬までの夏山登山シーズンに限定した情報をお送りしています。それ以外の時期に登る方はこの「あっぱれ!富士登山」を参考にしないでください。
富士山の登山道
富士宮ルート ふじのみやルート
富士宮口五合目(標高2400m)から
須走ルート すばしりルート
須走口五合目(標高2000m)から
御殿場ルート ごてんばルート
御殿場口新五合目(標高1440m)から
吉田ルート よしだルート
富士スバルライン五合目(標高2305m)から
開山期間
7月上旬から9月上旬です。
正確な期間は、
富士登山オフィシャルサイトを参照してください。
8月初旬、富士スバルライン五合目からの富士山の眺め。
マイカー規制
登山シーズン中は山麓から五合目までの道路へのマイカーの乗り入れが制限されます。これも正確な期間は、
富士登山オフィシャルサイトを参照してください。
富士登山の様子
登山道は整備されているので、観光登山として山頂をめざすことができます。老若男女を問わず、毎年、約30万人が8合目以上を登っています。しかしながら、そこは3000mを越える自然条件のため、幾つかの過酷な状況があります。例えば真夏でも山頂の夜明け頃の気温は平均5度。多くの人が山頂の寒さに悲鳴を上げます。
高山病になる人もいます。特に最近はいきなり五合目まで車で一気に登れるので、高地に身体が順応しないまま登ることになります。十分に体調を整え、ゆっくり登ってください。それでも高山病になる人はいます。そういう場合は、全く動けなくなる前に下山してください。
吉田ルート、須走ルート側の富士山頂
さらに悪天候のすさまじさ。霧、雨ならまだ良い方で、強風、落雷など生命に関わるような状態になることも少なくありません。気象情報を事前に十分に把握する必要があります。また、ごくまれにですが、落石事故、転倒事故、日射病、あるいは(特に年輩者は)心不全によって亡くなる方もおられます。くれぐれも無理をしないで下さい。天候にも十分に注意して下さい。
山小屋に宿泊する方も多いでしょうが、狭いのは仕方ありません。もちろん風呂などありませんし、特に週末や夏休みといったピーク時にはぎっしりと詰め込まれるので熟睡するのも容易ではありません。でも、それが富士山の山小屋です。眠るというより横になって体力を回復させる場所、あるいはご来光までの時間調整の滞在ぐらいに考えておくのがが良いでしょう。
下山がつらい!
登山も大変ですが下山も楽ではありません。平均的なペースで3時間も下り続けなければならないのですから。特に体力を消耗していたり、足を痛めていると、さらに所要時間が増えて、かなり苦しいことになります。
うまく晴れの日を選び、適切な装備をして、自分の体力に合わせたペースで登り、ぜひ、ご来光、雲海などを楽しんでいただきたいものです。このホームページがその一助となれば、この上なく嬉しいことです。
なお、このホームページの内容は、あくまで個人的趣味によって収集したデータに基づいています。本情報に基づく行動によって発生した事故・損害への責任は負いかねますので、ご了解下さい。
富士登山オフィシャルサイトの活用
2013年から、環境省、山梨県、静岡県による富士登山総合サイト富士登山オフィシャルサイトが開設されています。このサイトは必ずご覧になって、マイカー規制や登山道の開通期間など、公的な登山情報や安全・リスク情報などを得て下さい。