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富士山の駐車場問題

(2017年7月4日追記)
 マイカー規制が開山期間の全てになったので、以前のような富士山の駐車場問題は収束しています(御殿場ルートを除きます)。ただ、開山期間の前後(規制外)の日に混雑することがあります。油断しないで下さい。下記の文章は2014年に書いたものです。以前の壮絶な様子の記録、という意味で残しておきます。
(2017年7月9日追記)  吉田ルートは7月1日開山、10日からマイカー規制でした。


週末やお盆休みの頃など、ピーク時には富士山の駐車場は大変混んでいました。
いや、混んでいるというレベルではなく、駐車場に入りきれなくなってあふれた車が、 駐車場から何キロも離れた路肩に駐車するといった事態が発生していました。

そのためマイカー規制を実施する日が多くなりました。マイカー規制の期間中なら、週末や休日であっても理屈上、混雑は発生しないわけですが、その反動で平日が混むようになりました。どうしてもマイカーで五合目まで行きたい人が多いのです。

平日ですら混雑がひどいということで、富士宮口は2014年は開山期間の全ての日でマイカー規制が行われます。須走口と吉田口(富士スバルライン)も長いです。


(富士山の駐車場が混雑する理屈)

もちろんキャパシティ(収容台数)が足りないのが根本的な原因ですが、それ以外には登山客が帰宅する時間が集中しているのが大きな要因となっています。登山客の多くはご来光拝観を目的にしています。だから、ご来光を見て下山してきた人たちが帰宅の途につき始める午前9時頃までは車は駐車場からほとんど出ていきません。その時間帯までは車はひたすら溜まっていく一方なのです。

 だから、混雑する時に、日帰り登山のスケジュールで早朝にやってくると、駐車場に入りきれなくなり、五合目からはるかに離れた場所に止めなければならなくなるのです。対策としては、なるべく夜の早いうちに駐車場にたどりついておくことです。

 お昼頃までに徐々に下山客は出発して駐車場は空いていきますが、入れ替わりに、当日、山小屋に宿泊する人たちがやってきます。夕方、日帰り登山や観光の人たちが出発するので少し駐車場は空きます。そして、夜には入れ替わるように徹夜登山の人々がやって来る、というサイクルです。



 富士宮口の場合

 2014年は、開山期間の全ての日がマイカー規制です。登山期間中は、以前のような大混雑は実質的に発生しなくなりますが、マイカー規制終了後は、五合目観光を目的とする人たちや、閉山後でも登ろうとする人たちで、混むことが予想されます。

富士宮口駐車場 富士宮口駐車場

 駐車場のキャパシティは約500台ですが、以前はピーク時には全く不足しており、ピーク時には新五合目から9キロも離れた場所に路肩駐車をしなければならないといった壮絶な事態が発生したことがあります。2010年8月最後の日曜日には大渋滞のため路線バスが4時間も立ち往生したそうです。また、2012年の平日でも、2~3キロも離れた場所への駐車が発生しました。マイカー規制がないと、こういう事態が発生します。


 富士スバルライン五合目の場合

 こちらも、ピーク時は非常に混雑します。五合目の駐車場のキャパシティは普通車が約290台、バスが約40台。

富士スバルライン駐車場 富士スバルライン駐車場

河口湖口駐車場
マイカー規制がなかった頃の様子です。
五合目駐車場からあふれた自動車は、富士スバルライン沿いに設けられたいくつかの駐車スペースに止めることになります。五合目から2.8キロ離れた奥庭駐車場との間に左の写真のような駐車スペースが何カ所も設けられています。もちろん五合目に近い方からどんどん埋まっていきます。五合目と奥庭駐車場との標高差は約100mと緩やかなので、超混雑時でもなんとかその間に駐車できればまだマシなのですが、それより下の駐車場に止める事態になると距離も標高差もあって大変です。これらと五合目の駐車場を含めて駐車能力は全部で1000台収容(料金所の人の話)。

須走口の場合

 キャパシティは約150台。かつては、混雑時には2キロ程度の路肩駐車が発生していました。2011年よりマイカー規制が実施されています。2014年は長期間、マイカー規制が行われますが、それでも、平日に実施されない日がわりと多いため、そこを狙ってくる人は多いと思います。

 下記のリポートは、マイカー規制を行わない平日に発生した事例です。

(OTさんのリポート)
「須走口の場合、駐車場は月~水は午後10時頃まで、木は午後8時頃に満車になっているそうです。平日の中でも、木曜が、車関連企業が木金休みにしている影響もあるのか混んでいるようです。(2011年)」

(treeさんのリポート)
「2011年8月4日(木)、午前10時頃駐車場についたものの満車でUターンし、路上駐車の最後尾(新五合目から1.1km)に駐車しました。去年と同じ8月の第一木、金曜日、時間もほぼ同じという日程なのに去年は普通に駐車場にとめることができたので、この違いは自動車業界等の休日変更が影響ある模様です。山小屋の方も今年は土曜日が週に2回あるようなもの、と言っていました。」

(写真左)第2駐車場 (写真右)下り車線の路肩に駐車している様子
須走口駐車場第2駐車場 須走口路肩駐車

★ふじあざみ道路は直線的なので、下山時にスピードの出しすぎによるブレーキの過熱、横転事故に注意してください。

御殿場口の場合

 キャパシティは500台。第一駐車場から第三駐車場まであります。ここは、スタート地点が低く登山客が少ないので、一番広い第三駐車場にまで入りきれなくなるとはちょっと考えにくい・・・と書いておりましたが、2014年は、第一駐車場にイベント用の仮設ショップが建ち並び、さらにバス専用の駐車場としたため一般車が入れなくなりました。また、富士宮口のマイカー規制が長くなったので、御殿場口にマイカーを駐車して公共交通で富士宮口五合目へ移動する人が増えました。そのせいで、第二駐車場が満車で第三駐車場に誘導されたという事例がありました。かなり混む日が増えてきました。


第一駐車場


駐車場全景。高所から撮影しています。第一駐車場が登山口に近いです。



事例

■平日も混んでいます

(OTさんのメール[2011/8/13]より)

2011年8月11日(木)、須走口から登ろうと午前4時過ぎに上がっていったところ、既に2km以上下ったところへの路上駐車となるため、登らずに帰ってきました。 駐車場の誘導員やたまたま居合わせた山小屋の人に聞いたところ、今年は震災の影響で、例年の週末の激混みが少し緩和し、その分平日が混んでいるそうです。 須走口の場合、駐車場は月~水は午後10時頃まで、木は午後8時頃に満車になっているそうです。 平日の中でも、木曜が、車関連企業が木金休みにしている影響もあるのか混んでいるようです。

その後、富士宮口に行くと、やはり午前5時半過ぎで2.5km以上下ったところへの路駐で、5合目まで車で登山ではなく眺望を眺める観光目的と言って上がったのですが、最頂部は通らしてもらえず、大型バス用の駐車場で折り返させられました。

とにかく例年に比べ、平日が混んでいるので、例年マイカーで平日に日帰り登山している方は、特に注意が必要と思います。

このリポートは、マイカー規制を行わない平日に発生した事例です。

■駐車エリアを守りましょう

(Sさんのメール[2010/7/31]より)

2010年7月30日(金)の23時頃に須走口に到着した時、駐車場は既に満車(係員に聞いた話では30日16時に満車になったそうです)で、仕方なく折り返して路上駐車をして、登山&昼に下山を完了し、自分の車に行く途中で出来事は起きていました。(ちなみに僕は幸運にも登山口まで1.2kmくらいでしたが、最後尾は4kmくらいになっていました)

駐車禁止区域(カーブの孤に少しかかった場所)に駐車していた川崎ナンバーが邪魔をして、須走口まで来るバスがコーナーをまわれず、バスは立ち往生、その結果後続の車は当然渋滞(とは言っても20台くらいでしたが)。

最終的には、川崎ナンバーの車はレッカー移動をされ、その後のふじあざみラインの運行は問題なかったと思いますが、、、 レッカー車は沼津ナンバーだったので、川崎ナンバーの持ち主は沼津エリアまでのレッカー移動代も支払うことになったでしょう。(麓で停めてタクシーで上がってきた方が安上がりだったろうに…)

駐車エリアを守らないと、本人が色々大損してしまうだけでなく、他の登山者にも迷惑がかかる出来事できごとでした。

■4コママンガ
ショーちゃんの富士登山
親子登山の様子を描いた4コママンガです。富士登山の雰囲気が分かります。ぜひ、ご覧になって下さい。

■ルート別解説
富士宮ルート
須走ルート
御殿場ルート
吉田ルート

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